第169話「ケアレスミス」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

会社ではたらくうえで大事なことは正確なお仕事をすることだと思います。特に事務職においては最も求められるスキルです。わかっているのについうっかりというケアレスミスは誰しも経験があるでしょう。ケアレスミスを減らすには見直しを十分行うことと一般に言われていますが、実は最も大事なのは最初のとっかかりの第一段階でいかに集中して作業を行うかによります。見直しはもちろん大事ですが自分で遂行した作業を自分が見直してもミスを発見できる確率は意外と低いのです。他人の作成した書類を読んでいるときに限って誤字脱字が気になったりすることってないでしょうか?大半の人は自分の作業に過信しているため「まさか間違いはないだろう」という意識で見直しをしているため自分の書類を見直してもなかなかミスが発見できないのです(中には見直しをせずに提出する方もいますが・・・)。ミスのない人間なんていないしミスは誰でもあります。だからこそ自分の作業にはどこかに必ず単純ミスが隠されているというくらいの気持ちで見直しをすればよいのですが、繁忙であれば尚更、早く次の作業に取り掛かりたいという焦りからもついつい見直しは疎かになりがちです。


ケアレスミスによる致命傷、会社にとってのダメージを意識していないことも原因です。ちょっとした誤字脱字くらいはどうってことないと潜在的に思っていませんか?書類の内容の大部分は合っているのだから、些細な単純ミスは所詮ケアレスなので大問題になることはないだろうという気持ちの方は非常に危険です。上司に確認をもらったとしても、その上司も内容の核心部分はしっかり確認するかもしれませんが些細な部分まで見るとは限りません。大抵の場合、トラブルに発展するのは些細なケアレスミスが原因で忘れたころに問題が起きるものです。そして「私は上司に確認をもらった」という主張が出てきて、上司も「重要な核心部分は確認したがまさかこんなところを間違えるなんて普通思わないだろう!」と人間関係もおかしくなってきます。

会社で仕事をするというのはミスがないことです。学校のテストであればうっかり勘違いして1問間違えても99点取れれば優等生だと思います。しかし社会では99点では落第で、求められるのは100点のみです。ついうっかりとか、わかっていたのに見落とした、というのは言い訳であり、上司に確認を取ったとしても上司は学校の先生ではありませんから当然上司だって見落としはあるかもしれません。核心部分を見落としたのならば上司に非があるかもしれませんが、些細なケアレスや誤字脱字レベルまでの見落としを上司の責任にするのは少々社会人として情けないと思いませんか。


「ケアレスミスがあることで組織に与える重大性の認識」があればとっかかりの第一段階での作業も、その後の見直しでも、集中してミスも減らせることでしょう。ルーチンワークや仕事に慣れて来た頃などに起こりがちなのですが、惰性で作業をする状況が最も危険なので常に「些細なミスが大事を招く」という危機感・緊張感をもっていたいものです。


 日頃からケアレスミスが発生する人というのは確かに実在します。ミスの重大性の認識不足がその主な原因だと思いますが、どれだけ注意しても何度見直しをしてもついうっかりミスしてしまう人(俗にいうおっちょこちょいな人)は性格的な部分も関係してきますので、組織の中での事務職の適正(いわゆるセンス)を自身に問うべきです。ケアレスミスを自身の力で減らせるかどうかを見つめなおしてみる時間をたまには取ってみてはどうでしょうか。


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