お仕事探しの人にとっては街角・コンビニで無料で置かれている求人誌などを手にする人も多いと思います。最近ではかなり薄くなっており不景気を実感することと思いますが、薄くなったとはいえこれだけ多くの求人の中から本当に自分に合ったお仕事を探すのは容易ではありません。入社してみたら思っていたのと違ったということがあっては時間も労力も無駄になってしまいます。
今回は求人誌の募集要項の読み方のコツに触れてみたいと思います。あくまで経験知識上での感想ですので、根拠・正当性はありませんので参考の一助程度として捉えていただければと思います。
①「20代の若いスタッフが活躍している職場です。」等と明記されている案件は20代に絞って探しているので遠まわしに年齢制限を敷いているというのは暗黙の了解だというのは知られていますが、法律上年齢制限での採用基準は原則禁止されております。このような明記であれば確かに法律上は問題ないかもしれませんが、あくまで法律の抜け穴を通っているだけですので企業モラルの有無という観点で事前にしっかり審査してみることが大切です。
②社員一同が笑顔で写真を掲載し「仲良く和気あいあいの職場です。」というのがうたい文句の会社は経験上かなり高い確率で人間関係が悪化している場合です。隠したいことほど表立って否定してしまうのが人間心理です。本当に和気あいあいであれば敢えて力説することもないはずで、むしろ仲良く等と言うのは社会人職場であれば至極当然のことで一般的には書く必要すらない事項のはずです。何故それをうたい文句にしなければならなかったのか裏を読んでみるのもコツです。
③「月に100万円稼げる」というような求人広告は当然ノルマ制でそれなりに覚悟して入社された方が良いでしょう。最近ではインセンティブという言葉を使いますが要は「歩合給」のことですので、100万円稼ぐにはどれだけの売り上げが必要になるのかを考え、その商品をはたしてそれだけ売る能力が自分にあるのかどうかを見極めましょう。くれぐれも「月に100万円あったらあれもできる、これもできる」等と言う想像が先に一人歩きしないようにご注意を。
④「入社1年で部長になりました」という例が出ている求人も競争主義が色濃い企業といえるでしょう。入社1年で部長になれるかもしれませんが、逆に考えれば10年働いても入社1年の新入社員に追い越されることもあるという意味です。1年で部長になれるかもしれませんが1日で降格もあるかもしれません。成功を視野に入れてポジティブに考えるのは大事ですが、世の中そうそう思い通りにはいかないものです。思い通りにいかなかったときでも満足できる環境がそこにあるかどうかを事前に見極めることも大切です。
⑤応募者多数の自信のある企業こそ広告は小スペースです。広告の大小で企業の資産を想定する人が多いようですが、企業資産=自分に優良な職場とは限りませんので、写真掲載のない小さい求人広告にも目を通しましょう。人気の事務職等はその多くが小スペース広告であることからもわかるとおり、何故お金をかけてまで大スペース広告を出しているのか企業の裏を読む力を養いましょう。
などなど、これらはあくまで一般的な事例で、ここに該当したからといって一概にそうだとは思いませんが、求人誌を読む場合に一番必要なのは、「なぜ」という疑問を常に持つことです。「何故このお仕事は100万円稼げるのか?」、「何故うたい文句が仲良く和気あいあいなのか?」、「何故入社1年で部長になれるのか?」・・・何故を考えれば企業の裏を読み解く力が養えます。逆に何故を考えない人は「思っていたのと違った」ということなってしまいます。自分の都合の良い想像の世界だけをイメージして入社すれば世の中そんなに思い通りにいかないのですから、多くの人は得てしてそうなってしまいます。
大切なのは“何故”の回答を自身の頭の中で導き出すことが出来て、その回答に納得できた案件こそみなさまの満足できる求人案件なのではないでしょうか。