マタニティマークをみなさまは既にご存知のことと思います。このマークのキーホルダーやストラップを所持している人は妊婦さんであると対外的に表示することで妊産婦に対する気遣いなど、やさしい環境づくりに関して広く国民の関心を喚起するとともに、妊産婦にやさしい環境づくりを目的に健やか親子21推進検討会(事務局:厚生労働省)が作成しているものです。最近では、電車やバスでマタニティマークを見かける機会が増えてきましたが、職場の中でマタニティマークを見かける機会はまだまだ少ない(又は殆どない)と思います。公共機関や施設では積極的にマタニティマークの使用を推進しているのに、何故日本全国の職場内では見かける機会がないのでしょうか?
調査してみると、会社側はマタニティグッズを作成普及する金銭的な余裕がないことと、妊婦さん側は既存のマタニティグッズでは職場内で対外的に効果を発揮できない(バッグや携帯電話はロッカー等にしまっているためキーホルダーが目立たない等)ということらしいです。
電車の中で妊婦さんに席を譲る光景をよく見かけますがマタニティマークの効用は意外と大きく、是非職場内でもこのようなやさしい光景をみたいものですが現実は機能していないようです。両者の抱える問題点をなんとか解決できないものかと、オフィスタでは「職場内でマタニティマークを利用してもらうにはどうしたらよいか?」を検討していました。
約1年前にこのマタニティグッズの企画を本ブログにて応募しておりますが(第73話「マタニティマーク」参照)、このたび以下のようなものをオフィスタでは作成しました。
いまや各自職場の机上にPCがあるのは珍しくありませんし、モニター画面も大型化してきています。事務職であれば勤務中の必需品です。PC画面なら大きく目につきやすく、且つシール等のように会社の備品を汚すこともなく、普及にあたって作成費用が1円もかからない等のメリットがあるので、オフィスタでは「職場内でのマタニティマーク表示PC壁紙」を企画してみました。
厚生労働省担当官へ相談してみましたところ、マタニティマークをポスターやキーホルダーの印刷物として作成するケースはよく聞くが、パソコンの壁紙に使用したいという話は聞いたことがないとのことで、マタニティマークをパソコンの壁紙に使用するという試みはオフィスタが国内で初めてというのは少々驚きではありましたが、労働者の雇用環境が十分に整備されずに悪化することを避けるため、しかしそうは言っても不景気を理由に金銭的負担を伴う支援は現実的には難しいという現状も踏まえて、全てを解決する支援策として企画されたのがこのオフィスタの支援制度です。
日常職場で妊婦さんのご使用するパソコンを通じて、社内の特段親しくない職員の方や出入り業者等の部外者の方にも、この席に座っている方は妊婦さんであることを表示することによって妊婦さんにやさしい職場環境づくりの一助になれば、そして次世代に対応した職場環境整備・労働環境整備・職員への意識啓発の一助として役立てていただければと思っておりますので、人事総務ご担当者および管理職職員におかれましては周知・普及・導入にご協力いただきたくお願い申し上げます。もちろん無料配布ですので、妊婦さんも会社側も費用負担は一切ありませんのでご安心ください。