色々な企業に応募するがなかなか採用が決まらないという就職活動中の方が多いと思いますが、応募倍率が高いのも原因であることはお察しの通りだと思います。1人募集枠に50~60人が応募するという状況は現在では珍しくなく、多いところは200~400倍とも言われる就職氷河期真っ只中です。今回は“倍率”について少し考えてみようかと思います。
当然ですが倍率が300倍あれば299人は不採用なわけですので、確率は1/300です。しかし倍率が10倍なら1/10ですので採用確率は3000%上がるわけです。しかし応募の段階で倍率がどのくらいかというのはわかりませんので、手探りと想定・直感も必要になります。例えば「あ、このお仕事は勤務地もいいし職務内容も自分にピッタリ!」と思う案件は、他の人もそう思っているわけですから倍率は高くなるというわけです。比較的競争倍率は、勤務地・勤務時間・職務内容の3点で大きく変わってきます。
①勤務地
交通アクセスの利便性の高いところ、例えば新宿や大手町のような人気エリアで複数路線が交差している駅は広範囲の人が応募できるため倍率が高まります。
②勤務時間
平日の9:00~18:00の時間帯のお仕事はやはり皆さんご希望されますので、土日が出勤で平日で2日間お休みという体系で支障がない方は選択肢が増えて有利になるかもしれません。または10:00~19:00とか11:00~20:00なども敬遠する方が多いので時間帯を1~2時間変えるだけでも倍率は一桁台まで下がるケースもあります。
③職務内容
これはどのようなお仕事をご希望されるかによりますので良い悪いではなく、あくまで倍率の高低の職種を書いてみようと思います。女性の一番人気は断トツで一般事務職(デスクワーク・秘書・経理・受付・電話対応等)になります。逆に倍率が低い職種は営業職や販売職、介護職となっています。
大きくはこの3点で倍率が左右します。大手企業か中小企業かで倍率が変わるのではとお考えの方もいらっしゃいますが、女性の場合はそれほど大きくは左右されないようです(男性の場合は大きく倍率が変わります)。
このように事前に応募倍率がどの位あるかをある程度想定しながら応募してみるのも良いでしょう。また、ハローワーク窓口などで応募者数が概ねどのくらいなのかを企業に確認してくれる場合もありますので尋ねてみてはいかがでしょうか。
確かに厳しい時代ではありますが、応募倍率は「それを知って諦めてしまう」ために把握するものではなく、「この倍率をなんとか勝ち抜き自信にしたい」、「仮に不採用であったとしても、これだけの応募者数がいたなら仕方がない」とポジティブに考えていただく指針として利用して欲しいとオフィスタは思っています。