みなさんは学生時代に就職活動を意識してアルバイトを選んでいましたでしょうか?「何を重視してアルバイト選びをしていますか?」大学生に聞いたところ「言葉づかいやビジネスマナーを学べること」(70.1%)と回答した人が最も多かったとのことです。
理由は「社会に出てもすぐに通用できる人材になりたいため」(72.2%)がトップ。「履歴書、面接の際にアピールしたいため」(50.0%)、「何かやっておかないと不安なため」(38.2%)と不況による新卒就職難を背景にした意見が続いていました。
従来の大学生のように、生活費やお小遣い目的でするのは過去のもの、それどころかアルバイトを面接時のアピール材料のひとつとするだけではなく、もっと大きな期待を込め、社会に出るための経験、あるいは自信を高める場ととらえている。そんな大学生が今の主流ということでしょう。
大学1~2年生のうちはファーストフードや居酒屋、家庭教師など、学生のアルバイト仲間が多く、入りやすいアルバイトを選び、3年生後半より、営業職など就職後を意識したスキルアップ直結のアルバイトにシフトするという動きが一般的だったが、最近は、1~2年生のうちから接客・営業などを選ぶ学生が増えてきており、就職活動で悩む先輩を目の当たりにし、自らの就職に焦りを感じる大学1~2年生がアルバイトを就職につながる力を身につけるチャンスとしてとらえる傾向が高まっているとのことです。
人気職は「接客(フード、アミューズメント)」(50.5%)が最も多く、次いで「営業」(45.8%)、「講師、インストラクター」(32.1%)という結果に。そのアルバイト先を選んだ理由を尋ねると「敬語を正しく使えるようになる」「基本的なマナーや自然な笑顔など、相手に好感を持ってもらえることが身に付く」など社会人マナーを習得したいという意見のほか、「対面販売など、仕事の基本が分かりそう」「人間関係での経験は今後の自分にプラスになるはず」といった社会で生きるための経験を積みたいという声が。
私自身が学生の頃はもっぱらお小遣い稼ぎを目的に勤しんでいたこともあり、就職を前提にした労働意識などは正直なかったので、いやはや今の学生は立派だなと感心します。しかしアルバイトから学ぶものは今も昔も変わらずに、やはり対人関係・組織の一員・仕事の厳しさといったところでしょうか。
こんな記事を目にしながら、ふと学生時代の記憶がよみがえり、みなさまも学生時代のアルバイトから学んだものが今に反映されているかどうか懐かしみながら思い返してみてはいかがでしょうか。