第69話「就業への熱意」 | OFFiSTA オフィスタ・ブログ

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ここでは派遣のお仕事についてハケン会社の立場から日々思ったこと・感じたことを綴ってみるWeeklyコラムです。

 人材紹介会社の視点で転職を描いた「エンゼルバンク」というTVドラマが放映されていますが、良くできたドラマだと思って見ています。職業柄、以前から漫画は読んでいたのですが就職マニュアルとしても非常に役立つ本でオフィスタの書棚にも置いてあるものでした。漫画にしてもドラマにしても現在の就職難を非常によく捉えているものなので、興味のある方は是非読んでみてはと思います。


 さて、就職難というと現在は就職氷河期と言われる時代なのは新聞・テレビ・クチコミでみなさんご存じのことと思いますが、実感として捉えている方はどの位いらっしゃるのでしょうか。 色々な方とお会いして就業・就職についてお話しする機会が多いのですが、30歳半ば~40歳代の方に顕著に見られるのが、「いままで面接で落とされたことがない」、「就職が厳しい世の中だがなんとかなるだろう」という感覚の方が多いのに気付かされます。理由の一つには、この年代の方が就職活動をしていた1015年前の自身の体験をそのまま現在にひきずっていることが挙げられます。

確かに1015年前でも就業は厳しかったはずですが、それでも現在に比べればまだ就業機会はあったはずです。また、当然年齢も当時20歳代ということもあり相乗効果で厳しいながら何とか就業できていたと思います。

しかし現在はハローワークでも応募者総数は1案件に200300人は集まると言われていますので“なんとかなるだろう”ではやはり厳しいのが現実です。スキルがあったとしても200人、300人がひしめく中では同スキルを所有している人は何人もいるでしょう。スキルが同等であれば“就業への熱意”が差を付けるポイントになってきます。熱意とスキルが揃ってはじめて1/300の1人になれるチャンスが回ってきます。それぐらい現在の状況は深刻化していますので、ポジティブ志向は良いことだと思いますが、楽観志向は就業を遠ざけてしまい結果ネガティブ現象を引き起こしてしまいます。

10年前のイメージは捨てて、今一度2010年の視点でこの厳しさを勝ち抜くための努力が必要です。“なんとかなるだろう”では決して200倍、300倍の壁は越えられませんので、本当に就業を目指す方は目的意識と意識改革がまずは先決かもしれませんね。


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