ひとり親育ちの男性性と女性性 ~幸せなパートナーシップを築くために~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

ひとり親育ちの男性性と女性性 ~幸せなパートナーシップを築くために~

 

こんにちは。カウンセリングサービスの青山リナです。

毎週土曜日は「イキイキハッピーライフ」というテーマで  中谷恵美にしだしおまえじまようこ、そしてわたくし、青山リナが週替わりでお届けいたします。 

 

ひとり親育ちの男性性と女性性 
~幸せなパートナーシップを築くために~

 

男性性と女性性、という言葉を聞いたことがありますか?

 

私たちは誰しもが、自分の中に男性性と女性性という2つの性質を持っています。

 

一本の木が、地中に埋まっている根と地上に見えている枝葉があるように、私たちの中にも陰と陽の性質があります。

 

陰が女性性であるならば、陽は男性性。

月が女性性であるならば、太陽は男性性。

 

感情が女性性であるならば、思考が男性性。

願う力が女性性であるならば、叶える力が男性性。

 

 

 
女性性の要素:
柔らかさ・ぬくもり・慈愛・サポート・理解・受取る・依存・感情・共感・調和・繋がる・味わう など

 

 

男性性の要素:
力強さ・責任・たくましさ・忍耐・我慢・与える・解決する・自立・自己主張・支配・攻撃・積極性 など

 

女性性と男性性って真逆なんですね。

 

これらは自分の中で、どの女性性が強くどの男性性が弱いか、どのくらい男性性が強く女性性が弱いか、人それぞれ違います。それは、育ってきた環境や、経験してきたことにより、変わってくるのです。

 

男性性のお手本は父親、女性性のお手本は母親から私たちは無意識的に勝手に学んでいます。

 

男性性と女性性って、バランスが大事なんですよね。

 

多くの場合、家族の中には、お父さんがいてお母さんがいて、バランスが保たれていたりするものです。

 

しかし、私自身、そんなバランスのいい家庭で育ったわけではないんですね。読んでくださっている方の中にも多くは無いかもしれませんが、いらっしゃるのではないでしょうか、ひとり親家庭で育った人が。

 

ひとり親家庭で育つと、父親のみ、母親のみ、だったとしても、それが日常になっているから、それなりにバランスを取っているわけですよね。すると家にいる時にはあまり気にならないんですが、外に出ると、あちこちでチクッチクッと何か小さなトゲが引っかかるような感覚を感じたりはしませんでしたか?

 

私はずっとそんな感覚を感じていました。最近はやっと(本当にやっとです)気にならなくなってきて、こうして公に話題にできるようになりましたが、以前はずっと、父親がいない、ということが自分が悪いわけでも無いのに、何か心に引っかかる感覚がありました。

 

子供の頃は、父の日、とか、保護者の署名をもらって来なさい、という書類とか、父親参観日なんてものがある時には、自分だけが異物感満載だと感じていました。

 

そんなひとり親育ちさんたちの男性性と女性性はどうなっているのでしょう。

 

ひとり親育ち、と言ってもパターンが人それぞれ違います。
今回は、母子家庭育ちで、父親の記憶がない女の子、を前提に進めていきますね。

(ひとり親育ちでも以下のパターンに当てはまるわけでも無い方もいらっしゃるでしょうし、両親がいる家庭で育っても、似たようなパターンをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。一例として参考にしてみてくださいね。)

 

父親の記憶がない、となると、父親という存在を知らないわけですよね。家族としての父親というのがどう存在して、どんな役割をしているのか、体感的にわからないんですね。

 

すると、父親像というのが、外で見て聞いて知った状態だったりします。

要するに、空想の生き物、ファンタジーになっていたりするのです。

 

すると、いわゆる理想の父を描きます。

自分の中の男性性も、理想の男性、理想の彼氏、のような状態で自分の中でイメージが作られるんですね。

 

シンデレラに出てくる王子様、とか、美女と野獣の王子様(野獣)のような感じです。

 

しかしこれでは空想の生き物なんですよね。実在しない理想の存在。

 

自分の中の男性性がこの状態になっていると、現実にパートナーを探そうとしたときに出逢う男性たちと、ギャップがあり過ぎるんですよね。

 

だって自分の中のイメージしている男性性は、幸せを運んでくれる素敵で完璧な白馬に載った王子様。

 

しかし現実は…生身の人間。生身の人間は残念ながら完璧ではありません。

まずここで大きなギャップが現れます。

 

私たちは誰しもが、自分の中の男性性をパートナーである男性に投影します。幸せを運んでくれる素敵で完璧な王子様を目の前の男性に投影した時、現実との大きなギャップに気付き、がっかりする、ってことが起こってしまいますよね。この状態を偶像崇拝、と呼びます。

 

では自分の中の女性性はどうなっているかというと、ここは母親から受け継ぐんですね。

 

母親が苦労してきた姿を見て育った女性は、そんな母親を助け守ろうと、男性性を強くしていくかもしれません。

 

ひとりで子育てをしている母親って、どんなに弱音を吐こうがグダグダになろうが、実際のところ、結構な荒波を乗り越えてきている女性ばかりなのですよね。子どもって、子どもながらにやはりそういうところは感覚的にわかっていて、母を助けよう、守ろうと思って男性性を強くすることもありますが、女性性を使って母を助けている部分も往々にしてあるんです。

 

それが、癒着、というやり方。

 

母の感情にピッタリ寄り添って自分の事のように母を感じ取る、というやり方。

 

女性性の、相手の心を察して寄り添う力、です。

 

実は女性性に関してはとても豊かに本来は育っているはずなのです。

 

しかし、問題は自分の中でのこの男性性と女性性のバランス。

 

男性性がファンタジーで、女性性は相手に寄り添い豊かに育っている、とすると、自分の中で、得体の知れない男性性に寄り添っている女性性は…なんだか全く男性性を頼りにはできない女性性になってしまうとおもいませんか。

 

女性性があれがしたい、これがしたい、こんな人生を送りたい、と夢を見たとしても、男性性がファンタジーで得体の知れないものだとすると、叶える力があると思えない。すると、男性性を信頼できない女性性は、夢を見ることすら止めてしまう、どうせ夢なんて見たって叶いっこないじゃない!って嫌になってしまう。

 

女性性は男性性を当てにしていない状態です。

 

これが現実に投影されると、女性である自分は、男性を当てにしない、もしくは当てにしたくたって当てにできる男がいない!男なんでろくでなし!みたいな思いを持ってしまい、どんなに素敵な人が目の前に現れたところで、どうせあなたも当てにできないんでしょ、って態度を取ってしまって、上手くいくはずのものも上手くいかなくなる、なんてことが起こってしまったりするのです。

 

 

◆自分の中でもう一度男性性と女性性を育て直そう

 

 

そこでもう一度自分の中の男性性と女性性を育て直す必要が出てきます。

 

男性性と女性性のモデルは、父と母。しかし目の前に父がいない、となると何をすると良いのかが問題ですよね。

 

父親について知ってみる。

 

私の第一オススメはこれです。

写真があれば写真を引っ張り出してみる。

お母さんや親せきに父の話を聞いてみる。

生きているなら戸籍を取ってみる。

可能なら連絡をして会ってみる。

 

どれをとってもすごく抵抗する自分を感じるのではないでしょうか。

私は感じましたよ。

すごく嫌な気分になりました。

 

イヤな気分になりましたが、個人的にはやって良かった、と私は思いました。

 

無き存在だった父という存在が、私の中で形になったからです。

 

得体の知れないもの、から、父親、という存在に変わると不思議と自分を信じる力が芽生えました。

 

自分の中の男性性があやふやだった頼りないものから、頼れるものへ変わったのだと思います。

 

同時に女性性も育てていきます。

 

女性性は母親と自分との関係をもう一度見直してみることをします。

 

母親の存在を、ずっと自分を守り育ててくれた人、として1人の大人の女性の立場から見てみる、ということをします。

 

子どもの立ち位置で見ていると、癒着したまま、ずっと母親とニコイチ状態で離れられません。

 

癒着状態を続けると、子どもとして母に依存した状態と、同時に母を守らなければいけない対象として、母をかわいそうな存在と見下す形にもなっているのです。

 

心理的には結構な葛藤が生れます。

依存相手でもあり、見下す相手にもなっている、そしてその相手にピッタリ寄り添っている自分は一体どこまで地に落ちているんだろう、という感覚が自分の中に存在し続けてしまうんですね。

 

しかし、本来はそうではないのですよ。

母はどうであれ、少なくとも自分という存在を産み育ててくれた。

そこには、母の強さと深い愛情が確かにあった印なのです。

それを、同じ1人の大人の女性である自分が、母の中に存在していた強さと愛情を認め、称賛する、ということができると、感謝に変わります。

 

そこで見ることのできた母の中の強さと愛情が、自分の中の女性性としてもう一度しっかり根付き育つのです。

 

その上で、自分の中の育て直した男性性と女性性を感じてみてください。2人が仲良くいられるイメージができると、良いバランスが取れている証拠です。

 

自分の中での、愛し合う男性性と女性性。

これを現実として、目の前のパートナーと自分に映し出してみると、幸せなパートナーシップを現実世界でもきっと手に入れられますよ。

 

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

来週は、中谷恵美カウンセラーがお届けいたします。おたのしみに☆

 

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