「もう自分を隠さない。」という話をしたら家族全員泣いちゃった話。 | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

「もう自分を隠さない。」という話をしたら家族全員泣いちゃった話。

こんにちは
カウンセリングサービスの福野てるすけです


毎週日曜日は「自分プロデュース」というテーマで
高塚早苗カウンセラー
岡田えりこカウンセラー

一澤藍子カウンセラー

そしてわたし福野てるすけの4人でお届けします。

 

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パートナーシップや仕事など、誰かとの関りにおいて“自分プロデュース”は人生を前へ進めるためにも大事なものです。
でも、人生が行き詰まったり
「なんでいつもこんなだろう?」
と思うことが多いのなら
「自分にはまだ使えていない力があるのかも?」
「今までとは違うやり方、自分の在り方があるのかも?」
と見てみるといいでしょう。

人は自分の事を全部知っているようでそうではないことも多いものです。

カウンセリングに来られる方で
「わたしって大したことないんです。」
「自分ってどうしようも無い奴なんです」
そう思われている方、そんな風におっしゃる方は決して少なくありません。

でも、本当にそうかというと全く違います。
わたしはカウンセリングをしていて
「この人が言う通り、この人ってそういう人、その程度の人なんだな。」
なんて思った事は一度もありません。
それどころか
「この人ってこんなに誰かの事を思っているんだ、凄いな!」
「この方は誰かの幸せを心から願える人なんだ!」

そんな風に感じることばかりだったりします。

このような方は
“どこか自分に自信が持てていない”
“自分を小さく扱っている”

などといったパターン、癖を持っていることが多かったりします。
そして“こんな自分”“ちっぽけな自分”という部分が大きくなり過ぎると自然と自分を隠したくなるものです。
そんな自分がバレると
「そんな自分は愛されるわけない、嫌われるに違いない。」
と思ってしまいますから無理もありません。
でも、その隠してきたものが人生を変えるのに必要だったりします。
それは誰かの救いになったりします。


先日、息子が遊びに来てくれて一緒に家で晩御飯を食べていた時の事です。
息子は今度、元妻方の実家に一人で帰省するのですが、その際に
「パパ方のお爺ちゃんとお婆ちゃんにも会ってきたら?」
と元妻が息子に言ってくれたのです。
なので私も息子に
「お前が会いに行ったら爺ちゃんと婆ちゃんも喜ぶから会いに行きなよ。」
そう言いました。
でも息子は
「う~ん...」
あまり乗り気ではありません。
なんか面倒くさい、億劫な様子です。
わたしは息子にもう一度言いました。
「爺ちゃんと婆ちゃんに会ってあげたら?きっととても喜ぶよ。」
でも息子は
「ん~」
やっぱり面倒くさそうです。
一人で行くのは恥ずかしい、そんな雰囲気も出しています。
この“恥ずかしい”という感情が大きくなり過ぎると、その人の魅力や才能を隠してしまう原因になってしまいます。
そんな“恥ずかしい”を打破するのに効果的なのが
“誰かの為”という理由づけだったりします。
だから、私は息子にこう言いました。
「パパとママは離婚したけど、離婚すると誰でも“罪悪感”という感情、“もうしわけない”という感情を持つものなんだ。」
「この“もうしわけない”という感情はとても感じたくない不快な感情だ。」
「だから人はその不快な感情を感じないようにするために“もうしわけない”と感じる相手と距離を取ろうと思うのが普通なのさ。」
「誰が悪いわけではないけどママはパパやパパのお父さん、お母さんに離婚してしまって申し訳ないなという感情をどこか持っているんだ。」
「でもお前に、『パパ方の爺ちゃんと婆ちゃんに会ってきたら?』って言ってくれたんだ。」
「これってすごいことなんだぞ。」
「だから爺ちゃんと婆ちゃん会いに行ってみたらどうだ?」

息子は黙ってわたしの話を聞いています。
続けて私は息子にこう伝えました。
「そして爺ちゃんと婆ちゃんに会ったらこう伝えてくれ。」
「ママが『お爺ちゃんとお婆ちゃんに会いに行ったら?』って言ってくれたんだ、だから僕は来れたんだよって。」
「すると何が起こるか解るか?みんなが救われるんだ、楽になるんだ。」
「爺ちゃんも婆ちゃんもどこかママの事を責めているところがあるのかもしれない。そして自分の事も責めているかもしれない。」
「『わたしの育て方が悪かったから息子は離婚したのかな?」そんな思いもあるのかもしれない。」
「でもな、お前が爺ちゃんと婆ちゃんに会いに行くとそんな思いが軽くなるんだ。」
「「そんな風に元妻が気にかけてくれるなんて、怒っていないんだな」って知ることが出来るんだ。」
「爺ちゃんと婆ちゃんは『もう誰かを、自分を責めなくてもいいのかも』、そんな風に感じるんだ。」
「そしてお前がさっきの言葉を伝えることはママの名誉を守ることでもある。だから行くんだ。」

「だってお前はだれかを救うことが出来るから。」
「自分をちっぽけに扱う必要なんてないんだ。」

すると息子は頷いてくれました。
お酒を飲みながらの話だったからか、そんな話をしていると涙が流れてきました。
一緒にご飯を食べていた妻(再婚)も話を聞いて泣いていました。
そして、私たちのその姿を見ていたからか息子も泣いていました。
きっとみんな
「そうなったらいいな、みんなが楽になったらいいな、そうなるんじゃないかな。」
そう思えたから自然と涙が流れたきたのかと思います。

あなたもきっとどこかで
「恥ずかしいから...」
そんな風に自分の力を抑えてしまったことがあるのではないのでしょうか?
「どうせ...」
そんな諦めの感情で自分を隠してしまったことがあるのではないのでしょうか?

人生を再び前へ進めるなら
自分を隠したりしないでください。

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。
来週は、一澤藍子カウンセラーがお届けします。
お楽しみに!

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