『ダメな時ほど「無い」に目がいってしまうから』

こんにちは、あるいはこんばんは。
カウンセリングサービスの品田沙織です。

毎週水曜日「素敵な愛の育て方」を、東条正貴、中山塁、なかやしのぶと共にお届けしています。

本日もどうぞよろしくお願いいたします。

ダメな時ほど「無い」に目がいってしまうから

私たちは普段から、つい「無い」ものに目がいってしまいがちです。

特に疲れている時、恋が上手くいかない時、仕事が上手くいかない時ほど、
優しさや気遣いなどの内面的なものから、お金や物、時間に至るまで、どんどん「無い」に関してのアンテナが広く敏感になっていきます。

パートナーが〇〇してくれない…。
時間が無いからできない…。
あの人は仕事が全然できないから…。
振られた今の私には何もない…。
お金が無いから旅行にも行けない…。

それでも「無い」ものをみつけた時、最初は頑張れたりするんです。

ですが、そもそも「無い」に目がいきやすいって、自己否定が根っこにあったりしますから、頑張って「無い」から「有る」に変えられたとしても、そこですぐにまた自己否定や自己卑下をしてしまい「まだまだダメだ」「全然大したことない」と、またすぐに「無い」に目がいきます。

そうなると、「有る」に変換出来た事への価値や頑張ってきた成果は一瞬で通り過ぎ、またすぐに”無いもの探し”を始めてしまうのです。

頑張った分だけ「有る」が増えているはずなのに、「無い」にばかりまた目がいってしまい、「無い」のループから抜け出せない…なんてこともしばしばです。

そして次第に「無い」に対して疲れ切ってしまい、頑張る気力すらなくなり、最後には燃え尽きてしまいます。

この「無い」に注目してしまう事、実はクセになってしまいやすいのです。

「無い」を見ている時は自己否定、「無い」が「有る」になっても自己否定。
そうなると、「有る」に対しても自己肯定が出るわけではなく、もれなくオートマチックに自己否定が出てきてしまいやすいのです。

例えば褒め言葉よりも、悪口とか否定される言葉の方が心に引っかかったりしませんか？
褒められたとしても、「まだまだダメだ」「全然大したことない」という言葉、出てきたりしませんか？

ではそんな時は、どうしたら良いのでしょう。

身体の疲れを癒す

心と身体は連動している…”心身”と表現される事もありますよね。

心身のどちらかが疲れていてエネルギー不足の場合、私たちの心は投影が働きますから、その状態にあわせた現実を目の前に表してきます。
エネルギーが「無い」を現実に映し出すため、現実でも「無い」に目がいきやすくなるのです。

特に自己否定が強い人ほど、実は頑張り屋さんだったりしますから、心だけでなく身体も疲れていたり、疲れていること自体も感じない様に感覚を麻痺させていたりもします。

また、疲れてる時は許容範囲も狭くなってしまいがちです。
いつもなら許せる事が許せない、ちょっとしたことでイライラしてしまう。

そうなってくると、「無い」により目がいきやすくなります。

そんな時は、どうしたって”休むこと”が大切になってくるのですが、頑張り屋さんほど、この休むという事が苦手だったり、抵抗意識が出てきてしまったりします。

休むとはそもそも「〇〇しなければならない」が何もない状態の事になりますから、横になっているけど頭でグルグル仕事の事などを考えてしまう時や、いくら1日家にいたとしても1週間分の家事を済ませないといけない場合は、休めている事にはならないのです。

出来る範囲で大丈夫です。

頑張り屋さんのあなたこそ、意識的に”休む”という事に挑戦してみてください。

「有る」に目を向ける

私たちは「無い」に目が向きがちですが、あなたが今生きているという事は「有る」もあなたの人生には溢れているはずなんです。

パートナーが〇〇してくれない…。
→ではしてくれた事は何でしょう。また、してくれないという裏にはあなたがして欲しい願いがあるはずです。

時間が無いからできない…。
→それだけ時間を割いてやっている事は何でしょう。誰かの役に立っていたり感謝されていたりしませんか。

あの人は仕事が全然できないから…。
→その分仕事をこなしているあなたの能力は高いはず。

振られた今の私には何もない…。
→パートナーがいなくなってしまったとしても、その人と過ごしてきた時間で得られたものは何でしょう。

お金が無いから旅行にも行けない…。
→もしもお金が出て行く事が多ければ、その対価として得られている夢、学びなど何かありませんか。

こんな風に、何かが「無い」の裏には必ず「有る」が存在します。

他にも、例えば大好きな人と喧嘩をしてしまった時、そこには「相手と本音を言い合えるようになった」「喧嘩をしても仲直りが出来る様になった」など、ネガティブな出来事の裏にも必ず「有る」が存在しているはずです。