人を助けたい…でも苦しくなってしまう | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

人を助けたい…でも苦しくなってしまう

こんにちは。カウンセリングサービス成宮千織です。

 

 

【恋と仕事の心理学】火曜日の「うまくいくコミュニケーション」は、

大麻織江カウンセラー

松尾たかカウンセラー

優木るなカウンセラー

 

そして、わたくし成宮千織の4人でお届けします。

 

ハリネズミ

 

こんにちは。カウンセリングサービスの成宮千織です。
いつもありがとうございます。

 

困っている人を見ると助けてあげたいと思う心の優しい人は、世の中にたくさんいます。

本来人間は「人の役に立ちたい」と思う生き物らしいです。地球に人類が誕生して以来、人々が助け合えてきたからこそ、現代まで命を繋いでこられたともいえます。

 

人を助けたいと思う人は、優しく自立的で「与えたい」人が多いと思うのですが、助けていると(助けられているかどうかは別として)、しんどくなることはないでしょうか?

 

助けてもらう側は、ニーズが満たされれば、もっともっと求める傾向にあって、際限がなくなることも少なくありません。あなたに余裕があるうちはニーズにこたえられるかもしれませんが、自分自身の生活もありますから人のお世話ばかりはなかなかできません。

 

はじめは優しくできても、徐々にしんどくなって怒りが湧いてきたり、逃げ出したくなったり…そんな経験をされたことはありませんか?若いころの私はよくありました。

 

大切な人が困っていたら助けたい、その気持ちと行為は決して悪いことではありません。

でも頑張っているけれど、あなた自身がしんどくなっているとしたら、そのときは一旦立ち止まってみてくださいね。

 

助けたい、と思うその動機は

 

助けたいと思う、その動機が純粋な愛情ということもありますが、こんな感情が隠れているかもしれません。それは「無価値感」です。

 

これは完全な思い込みなのですが、「自分にはなんの価値もない」こんな無価値感があると、ありのまま生きられなくなります。どうにかして自分の価値を見出したい、価値を感じたいと思うのは普通のことだと思います。

 

私たちは、困っている人を見たら、助けて自分の価値を確かめたくなることがあるのです。行為自体は悪いことではありませんが、助けた相手が楽になったり、成長をすると自分の価値を確かめる手段がなくなってしまうので、その人から離れて新しく困っている人を探したり、相手を弱いままの存在にコントロールしてしまうことがあるのです。

 

これ私のことだ!と思っても無意識にしていることなので、どうかご自身を責めないでくださいね。

 

罪悪感から人を助ける

 

無価値感とセット商品のような罪悪感。罪悪感があって、人を助けたくなることもあります。自分は罰せられる存在だと心の奥にあれば、それを償う行為をしようとするのですね。

 

補う、償う行為はいくら頑張ってもマイナスから、ゼロに戻るだけ。油断したらまたマイナス地点に戻ってしまいます。これを補償行為といいますが、補償行為をしても達成感や満足感は得られにくいんです。「よし!やったー」という達成感よりも「悪い自分がバレなくて良かった~」という怖れの感情が隠れています。

 

償いが終われば離れられるかと思えば、逆に罪悪感を重ねるような辛い状況に自分を追いやってしまうことがあるようなのです。これも無意識なのですが、かなりマニアックですね。また、相手も同じように罪悪感が強ければ、罪悪感が接着剤になり癒着の状態となっていきます。

 

人を助けて、しんどくなってしまう場合はその動機ややり方に原因があるかもしれません。

 

自分を助けるために、人を助ける

 

また自分は大変な状況なのに、もっと大変な誰かを助けようとする人がいます。自分と似たところがあり、シンパシーを感じてしまこともあるんですね。「あなたとっても傷ついてるのね。私も同じモノを持っているからあなたの気持ちよくわかるわ!」

 

でも、本当に助けて欲しいのは自分自身なんですね。人を助けることで自分を助けている感覚を味わっているんです。そんなときって、自分自身が大変なのをあまりわかっていないこともあるんです。

 

「(私はいいから)あなた、大変でしょう。私にできることない?」でも、相手を助けても自分が助かるとは限りません。手を差し伸べて相手は楽になった、さぁ次は私の番と思っても相手は去ってしまう。ということも少なくありません。

 

助けたい彼女と助けられたくない彼

 

男女の関係で、心に傷を負っている、影のある男性に惹かれる女性も多いんですよね。なぜかそんな影のある男性は情熱的な女性には魅力的に映るんです。私なら救える、愛せる、と思うのですが、そんな彼は簡単には助けさせてくれないんです。

 

助けたいけど、近づけば近づくほど距離を取りたがる彼。自分の傷ついた過去もあまり話してはくれませんし、その時の気持ちや苦しかった感情にも触れさせてくれません。自分の本音を話すこともあまりありません。

 

そうなると彼女は「彼の気持ちがわからない」と不安になるんです。助けたい彼女と助けられたくない彼。

 

どうしてそんな彼に惹かれてしまうんだろう?こんなときは、自分自身と向き合うチャンスかもしれません。

 

人は自分の映し鏡といいます。潜在意識、無意識にあるモノを見つけるヒントは目の前の人を見ると本当の自分が見えてくることがあります。傷ついているのは彼よりもあなた自身かもしれません。

 

まずは自分を愛し、助ける、その次に大切な人

 

もし、あなたの中に、愛が溜まるコップがあるとしたら、自分の愛がいっぱいになって、溢れたら、その分を誰かに分けてあげればいいと思うのです。

 

もう少しわかりやすい例えでいうと、お腹がペコペコの時に、少ししかない食べ物を他人にあげてしまうのは、難しいと思います。(それは犠牲といえるかもしれせん)

 

そして、せっかくあげたのに相手に思うように感謝されなかったり、次に立場が逆転した時に、相手から冷たくされたり。そんな時は、恨みまでいかなくても、多少の怒りを感じてしまうかもしれません。良いことをしても結果的に相手の人と関係が悪くなってしまうこともありますよね。

 

でも、それがあなたのお腹はいっぱいで、「もうこれ以上食べられないよー」という場合ならどうでしょうか?それなら、喜んでお腹の減っている人に分けてあげることができますね。

 

心もそれと同じで、自分の愛がコップから溢れ出る状態になったら、惜しみなく溢れた分を人に分けてあげられると思うのです。

カラカラに乾いた愛のコップの状態の時と比べると、自分が満たされている時ならば、見返りを求める気持ちも薄らいでいると思います。

 

まず、誰よりも自分のことを優しく大切にしてあげてくださいね。それが結果的に人を負担なく助けることに繋がっていくと思うのです。

 

もし、しんどい状態でどうしようもなくなったら、信頼できる人やカウンセラーを頼ってくださいね。

 

次回火曜日は大麻カウンセラーです。

どうぞお楽しみに!!

 

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◆成宮千織(なるみやちおり)

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