大切な人ほど大切に出来ない心理とは? | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

大切な人ほど大切に出来ない心理とは?

毎週金曜日は「恋と仕事のライフプロデュース」をテーマに、

 佐藤まゆみカウンセラー、 蒲谷芳久カウンセラー、 齋藤佑磨カウンセラー  

私、櫻井朱実の4人でお届けしていますキラキラ

 

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皆さんは、大切にしたいと思う人はいらっしゃいますか?そして、充分にその人を大切に出来ているでしょうか。

私たちは人生において、関係性の浅い人から、家族やパートナーのように生活や人生そのものを共にする、関係性の深い人とも関わっていくわけですが、

時に、関係性が浅い人とは良好に関わることが出来るのに、関係性が深い(又は深くなりそうな)相手に限ってトラブルを起こしてしまうとか、

傷つけるような言動をしてしまい大切に出来ない、ということをしてしまうことがあります。

昭和の時代には、自分の妻の事を、外でわざとけなすような表現で言ってみたりするお父さんっていましたよね。

当時はそれを『謙遜している』『それが美徳である』というような価値観があって、奥様も「けなされたくはないけど、しょうがないわね」と受け入れていた時代だったのかもしれません。

それでも家に帰って二人っきりになった時には優しくフォローしたり「ありがとう。愛してるよ」などと伝えたり出来ていたのなら問題なかったのかもしれませんが、

そんな風に出来た昭和のお父さんは少数派だったのではないでしょうか。

そして令和の現代。ジェンダーレスの時代において、前述したようなお父さんはかなり減ってきたと思うのですが、

大切にしたい人を大切に出来なかった結果、失恋、別居、仮面夫婦、浮気、離婚、家族間の不和などの問題でカウンセリングに来られる方はとても多いと感じています。

今日は、大切な人ほど大切に出来ない心理と、その対策についてお話してみたいと思います。

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○大切な人を失うことへの怖れ
 

私たちは大好きであったり大切だなと感じる対象(人やもの)について、大切に想っていたとしても、それらが壊れてしまったり、先に亡くなってしまったり、何らかの理由で遠くに離れて行ってしまったりすると、

『喪失感』として心に痛みを感じる経験をします。

これは大切な対象であればあるほど痛みを強く感じたり、いつまでも忘れられなくて悲しみを引きずったり執着してしまったりすることもあって、とても辛いわけですね。

そして、それがあまりにも辛いので、二度とこんな目に遭わないようにする方法として、大切に想う人(もの)を持たないようにしよう、とする場合があるんです。

これは普段意識していない部分(潜在意識、無意識と呼ばれる領域)にあることも多いので、自覚がないことも多くあります。

ですから、大好きな人と結婚して幸せになりたい、と願っているのに、大好きな人が振り向いてくれた途端に冷めてしまったり、結婚が現実化しそうになったら急に逃げ出したくなってしまったり、

ちょっと連絡が減ったと思ったら、他に好きな人でも出来たの?と不安になって問い詰めてしまったり、

「どうせわたしより◯◯が大事なんでしょ」と嫌味を言って可愛くない態度を取ってしまったりすることで、大好きな相手との関係を壊すような言動を取ってしまうことがあったりします。

また、嫌われないように気を遣いすぎて疲れてしまい、好きでいることや好きでいてもらえていること自体に疑いが出てきてしまったり、その結果相手を束縛し過ぎてフラれてしまったり、

大切に想う人(もの)を持たない、という願いが現実化してしまうことを自ら呼び込んでしまうことがあるようなんです。

◯あって当たり前、居て当たり前、と思ってしまう

目の前にいつも変わらずあるものって、段々とその有難みが薄れてきてしまう、ということってあると思うんですよね。

当たり前にあるものだと思ってしまうと、大切に扱おうという意識は希薄になってしまったりするかもしれません。

また、無くしてみて初めてその大切さが身に染みて分かる、ということもあると思います。

このような時に皆さんが必要とするメッセージがあるとしたら、

『自分のことを粗末に扱っていないだろうか?』

ということを見直すように言われている、ということなのかもしれませんし、

それに気付かせるために、何らかの問題として表面化している、と捉えてみることも出来るかもしれません。

◯思い通りにコントロールしようとする

私たちは自立した大人になると、『自分が思った通りに物事を運びたい』『誰かに振り回されたくない。コントロールされたくない』と思うようになります。

親や周りの大人の言うことをきかないといけなかった時代から、自分のやり方、ペースで物事を運びたいしやり遂げたい、という欲求が出てくるわけです。

これは、子ども時代に周りの大人からコントロールされて傷ついた度合いだけ、強く出てくることがあるんですね。

そうなると、対人関係においてコントロールされないための対策、コントロールする側になろう、とするようになります。

一方で、コントロールされる側というのは、時には振り回されたり自分のペースで出来なかったり、言いたいことを我慢したりすることになるので、

コントロールされそうになっている相手側も、それに抵抗してくる場合には争いが起こったりすることがあるんですよね。

また、何年もコントロールされる側にいて我慢してきた相手が限界を迎え、浮気という手を使って反撃してきたり、

突然別れを切り出してきたり、音信不通になったりして問題が表面化することもあります。

◯親からもらえなかったものをパートナーからもらおうとする(依存心が出てくる、甘えによるもの)

例えば、お父さんがいつも不在がちで、たまに帰ってきても家族に高圧的で話も聴いてくれなかった、という子ども時代を送った人がいたとします。

そこでは、「もっと優しいお父さんだったら安心出来たのに」「一杯話を聴いてくれて褒めてくれるお父さんだったら、もっと自信が持てたのに」などの気持ちがあるのですが、

それは誰に言うこともなく封印されてしまっています。

でも、封印されているだけで消えてはいないので、その気持ちは解消されずにいつまでも残り続けています。

そして、パートナーが出来ると、その叶わなかった願いを今度はパートナーを通して叶えて欲しい、と思い始めます。

しかし、目の前の人はお父さんではないし、たとえ愛情をもってパートナーが叶えてくれたとしても、本当に叶えて欲しい相手はお父さんなので、その思いは際限なくパートナーに向かっていったりするんですね。

大人である自分は「いい加減こんな子供っぽい振る舞いはやめたほうがいい」と分かっているのですが、抑圧されている子どもの自分の心は満足していないので、

パートナーに対して「もっと愛してよ。もっと話を聴いてよ。それじゃ足りないよ。もっと安心させてよ」という態度に出てしまうことがあるんです。

そこでは可愛く、相手に分かりやすい形で甘える、という表現は出来ず、怒りに任せて相手にぶつけてしまうとか、時には暴言・暴力などでぶつけてしまうこともあったりもします。

これも甘えているからこその表現なのですが、された側は受け止めきれずに関係が壊れてしまう。

お互い愛し合っていたはずなのに、誰が悪いわけでもないのに、このような結果に終わってしまうのは悲しいことだなと思います。

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大切な人であれば大切にすればいいだけの話でしょ、というのは簡単ですが、そう出来ないのにはそれ相応の、様々な理由があるんですよね。

その理由も、潜在意識・無意識の部分にあれば気付くことは難しいし、気付かなければ改善法も分からないので、意志の力でどうにかすることにも限界があるんです。

まずは、どのパターンが自分に当てはまるのか?知っていくこと。そして、改善出来なかったことについてもう、自分を責めるのはやめていきましょう。

大切な人を大切に出来ない大きな理由のひとつは、

『自分を大切にしていないこと』

だと私は思います。

大切な人を失うことが怖いと感じている。コントロールされまいと自分を守ろうとしている。

欲しくてもずっと我慢してきた、甘えてはいけないと厳しい目を向けてきた自分がいる。

どの姿も、必死に生きてきた証であることには間違いないと思います。

もし、今からでも大切な人を大切にする自分に変わりたい、と思うのであれば、

どうかこのタイミングで、自分を大切にすることに意欲を持って頂きたいと思います。

怖いと感じる自分の声を聴いてあげる、自分の味方になってくれる人を探す、味方になって欲しいと頼む、

自分に優しい言葉かけをする、今日もよく頑張ったよね、と自分をねぎらってあげる。

自分の存在をありのまま許可出来た分だけ、大切にしたい人をありのまま認め、大切に出来るようになっていきますからね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
 

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宝石赤 6/7は佐藤まゆみカウンセラー が担当します。

どうぞお楽しみに ハート

 

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