私を振った彼への怒りを手放せない
こんにちは カウンセラーの齋藤佑磨です。
毎週金曜日「恋と仕事のライフプロデュース」は佐藤まゆみカウンセラー、櫻井朱美カウンセラー、蒲谷芳久カウンセラー、そして齋藤佑磨の4人でお届けしています。
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私を振ってきた彼へに怒りが収まらない。
これはカウンセリングでも良く聞かせていただくお話です。
怒りって場合によっては悪口や罵詈雑言といった強い言葉になることも多く、
それ故に元カレへの怒りをひっそりと抱えている方も多いかもしれません。
中々、人に言えない言葉を感じることも多いものですから。
そして失恋後の怒りって、日常生活で抱く怒りと比べると、取り扱いにくいという印象があります。
それは怒りをぶつけたい相手が関われる距離間に居ないので、怒りの行き場がなくなることが多いんですね。
これ結構問題にもなりやすくて、怒りを外に出せず抱えることが多い分、
結局具体的に自分が何に怒っているのか理解しにくいという特徴もあるんですね。
心理学では怒りとは二次感情であるとも言われます。
怒りの裏側にはまだ隠れている気持ちがあるという考え方です。
この考えかたに則っていくと、自分が具体的に何怒っているのか分からないというコトは、
自分は何の感情を隠しながら怒っているのかを、理解することが難しくなってしまうんですね。
これ例えばですけどね、
「彼に振られたときに、人格を否定するようなことを言われたから悲しくて、
この悲しみから私は相手に怒っている」とか。
「彼と一緒に過ごしていた時に、彼は私とずっと一緒に居てくれると言ったのに振られて傷ついた。
この傷ついた心から怒っている」とか。
そういう怒りの裏側に、怒りを感じて当然のほどの理由があるとして、
でもその背景に具体的に気付くことができなくなるので、
根本な感情を癒していく心のケアがしにくくなってしまうんですね。
そして何より一番起きてくる問題として、
怒りを感じることも、暴言を感じることも当然なほどに傷つく痛みを抱えていたとしても、
この怒りを感じて当然だって自分を労われなくなるんです。
それが結果的に失恋で傷ついた心を抱え続けちゃうことに繋がることもあるんです。
例えば、こういう怒りで傷つきを一番抱えやすい失恋のケースって、
相手が浮気や不倫。はたまた何股かかけてくるような、
全く誠実ではないような酷い対応をしてきたケースなんですね。
これ何故かって言うと、傷ついた気持ちを認めることが屈辱的過ぎるからです。
だから怒りの燃え方も尋常じゃなくなるし、
物凄いレベルの怒りとか暴言を抱えることも多いんですけど、
これこの下に隠れた傷ついた気持ちって隠れ続けちゃうんですね。
このケースの場合、友人に相談をしてみて一緒に怒ってくれた場合は、
怒りの下に隠した傷ついた気持ちに寄り添うことができやすくなるんです。
これは味方が居ることを感じられるからですね。
屈辱的な気持ちを越えて、自分の傷つきに寄り添うときに大切なのは、
どんな気持ちや感情を見ても、引かずに一緒になって感情に寄り添ってくれる絶対的な味方な存在です。
例えばこれカウンセリングであれば、その酷い男性への怒りを実際にぶつけるイメージをしながら、
一緒に怒りの感情を共有して絶対的に味方になってもらえている感覚を感じていただくことを目指します。
この絶対的に味方で居てくれる人がいると心が信頼できるようになると、
屈辱さとか、惨めさを越えて、自分の傷ついた心に寄り添えるようになるんですね。
そして怒りで隠した感情に寄り添うことができると、
意識の中に占める酷い男性の割合を減らすことができるんですね。
怒りって傷ついた気持ち怒りのエネルギーの強さを使って、
相手をメタメタにして、傷付きをなかったことにしたい。
相手をものすごく否定して、傷付いた過去を取り返したい。
相手を傷つけて、自分の傷つきを和らげたい。
こういう傷ついた心を緩和しようとする働きでもあるんですが、
この怒りを相手にぶつける形で消化する心の働きに乗っかるのではなく、
また怒りを抑圧して抱え続けるような日々を過ごすのもなく、
味方になってもらいながら受け止めてもらうことで、
適切な形で怒りも怒りの裏の傷つきも減っていくんですね。
だからその繰り返しの時間の中で、この酷い男性を思い出す必要もなくなるので、
結果的にこの相手に囚われることも減っていき、
心の平穏や安心を取り戻しやすくなっていきます。
ご参考になれば幸いです。
怒りの感情との向き合い方。癒し方。 : 心理カウンセラー齋藤佑磨 (blog.jp)
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