「私のことを言ってる?」そんな不安を変えるには賞賛のチカラを使おう | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

「私のことを言ってる?」そんな不安を変えるには賞賛のチカラを使おう

カウンセリング・サービスの大麻織江です。
火曜日の「うまくいくコミュニケーション」を担当させていただいております。

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誰かが集まって話していると「私のことを言ってるのかな」と気になってしまう。

「何か変なことしちゃったかな」

「何を言われてるのかな」


そんなふうに頭の中で色々考えて不安になって全然安心できない。

私には長く、そんな不安をいっぱい抱えていた時期がありました。

誰かが話していると「自分の悪口を言っているんじゃないか」と感じてしまうと言うお話は
カウンセリングでもお伺いすることがあるお話の一つです。

私も、同じような経験がある分、打ち明けてくださるクライアントさんの不安や寂しさ、
「気にしすぎだって」って言われたくないと言う恐怖、
どうしたらいいかわからない気持ちは、同じ人間ではないけれど、共感できる感覚がいっぱいあるんですよね。


気にしなくてもいいって言われても、やっぱり気になっちゃう。

そして、気にしてしまう自分を
「他の人は気にしないでいられるのに、どうして自分は気にしちゃうんだろう」
「気にしちゃう私は弱いんじゃないか」
なんて思って、余計に凹んでしまうこともあるかもしれません。

私も同じようにいっぱい思ってきました。
後になって気づいたのですが、それくらい、実は自分で自分のことをダメ出ししていたり、いっぱい嫌っていたんです。

皆さんも「私のことを言っているのかな」って感じてしまう時、
同時に心のどこかで「自分がダメだと思っている自分のこと」を引っ張り出していませんか?
私は、たくさん引っ張り出していた気がするんです。

ネガティブ、気が弱い、可愛くない、素直じゃない…挙げたらキリがありません。

そんな自分の影をひそひそ話に感じると、「そのどれかを言われてる?」と感じてしまう。
だとしたら、周り以上に自分が一番、自分にあれこれと日頃から囁いているのかもしれません。


「私達は心の中で感じている感情と目の前の現実を一致させたがる」そんな傾向があると心理学で言われることがあります。

心の中で自分で自分を嫌いすぎていたりすると、現実の世界でも攻撃されているように感じたり、
実際に無意識に自分を受け入れてくれる人よりも、厳しい人ばかりいる環境に身を置いてしまうなんてことがあったりします。

それが何年も続くと何をするのにも不安になったり、人と近づくのも怖くなったりするんです。

だって、人と近づいたり言葉を聞くたびにもう一人の自分がずっと「それじゃ嫌われるよ」と監視しているような気分になるからです。


だから自分のことを嫌わなかったり責めずにいられたら、そう感じることは少なくなります。
もしくは、こそこそが気にならなくなると言うことが起こります。

「理屈はわかるけど」って思いますよね。

「いやいや自分のことが好きなんてナルシストかよ」
「絶対無理」


私は、少なくともそう思っていました。


全部、好きにならなくてもいいんです。

ただ、「少しだけ認めてみよう」「愛してみよう」と思ってみてください。


私達カウンセラーの養成スクールでよくやるグループワークの一つに「わかっていました。ありがとう」と言うワークがあります。

その日、ワークショップで同じグループとして過ごしたメンバー(5名くらい)に
その人の素敵だと思うところ、良いところを伝えて、言われた人は「わかっていました。ありがとう」と言ってくれた人に伝える。
ただ、これだけのことです。

そこで私がよく言われていたのが次の3つでした。

「優しい」
「ピュア」
「ユニーク」

こそこそ話が不安で嫌い仲間の皆さん。
自分のことが嫌いだった私が、この3つを言われて「わかっていました。ありがとう」なんて素直に思えたと思いますか?

そう、全然思えませんでした。
優しいと言われても「私、全然優しくないし。私より優しい人なんていっぱいる」と思い、
「ピュア」と言われたら「アホの子扱いされている」と思い、
「ユニーク」と言われたら「やっぱり私は、変な人なんだ」と思っていました。

口では「ありがとう」って言うけれど、何だか納得できない。

でも、自分が誰かに伝える側になるとわかるんです。

誰かの素敵なところ、良いところを見つける、伝えるって本当に勇気がいります。

「傷つけてしまうんじゃないか」
「私に言われても嬉しくないんじゃないか」
「恥ずかしい」

そんな思いで一生懸命たどたどしくも伝えていると、もしかしたら目の前の人も平気な顔をしているけれど
同じように必死で考えて伝えてくれていたんじゃないかと気づく瞬間があるんです。

自分では好きになれないかもしれない。

でも、その人の伝えようとしてくれていた言葉、
あなたが誰かに伝えた言葉にも、ただその人を認めて賞賛したい気持ちがたくさん入っています。

ただ、自分の存在をそんなふうに見てくれた気持ちを「ありがとう」と受け取ってみる。
そして、その人自身がもしかしたら嫌っているかもしれないところを、認めてあげたり、気付いていない良さを見つけてみる。

特殊なグループセラピーだからできるようなことと思うかもしれないけれど、
そんなことは全然ないんです。

私達は特に大人になると自分のことを認める、褒めることはほとんどしなくなったりしますよね。
そんなことはないと思うかもしれないけれど、こそこそ話が不安と言う人ほど
実は自分に厳しかったり、一生懸命、何かにならなくてはと頑張っている人がほどんどです。

その頑張りも、もちろん素晴らしいものです。
それで頑張ってよかったと思えることだってたくさんあるからです。

でも、その頑張りも「大したことない」と思っていたりするのなら、一度「本当に頑張ったね」って自分を認めてあげてもいいのかもしれません。

確かに過去には、誰かとの関係で傷ついたと感じたこともあったと思うんです。

けれど、同時にあなたがここまで生きてこれているなら、
声には出さないけれど、どこかであなたが自分で嫌っている部分も含めて、
あなたの魅力だと思って愛してくれていた眼差しや言葉があったんじゃないかと振り返ってみてください。

それは、家族や友達、パートナーが伝えてくれたことかもしれません。

ただ、その人が伝えてくれようとした言葉を愛情から出てくる言葉にして心の中で受け取ってみてください。

「わかっていました。ありがとう」

そして、あなたも目の前にいる人たちに伝えてみたい言葉をたくさん探してみてくださいね。

その探してみる視点を持った時に、不安や怖さはいつの間にかどこかに消えているかもしれません。


最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

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