お願いの仕方
こんにちは!
カウンセリングサービスの伊藤顕市(いとうけんいち)です。
毎週月曜日「仕事の心理学」のコーナーは、山田耕治カウンセラー、すのせさちこカウンセラー、北さとしカウンセラー、そして私、伊藤顕市の4名でお届けさせていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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新年度になり、僕が地域のコミュニティーの班長を任される事になりました。
班長だけではなく、同じ組の班長を束ねる組長(地域によっては隣保長なんて呼び方もするそうです)も兼任する事になりました。
生まれてこの方、そのような地域の役をやったことがなく、何をすれば良いの分からずに不安でしたが、「せっかく地域の人達と関われるのであれば、一生懸命に役に立ちたい!住み良い地域に貢献して盛り上げたい!」そんな気持ちで意気込んでいました。
公園掃除の案内を回覧で回したり、粗大ゴミの立ち当番もアンケートを行い当番を振り分けたり、自治会費の徴収や広報紙の配布など、不備の無いように頑張りました。
僕の住む地区では、班長の上に組長が。組長の上に幹事という役割の組織構成になっていて、組長の僕は分からない事を幹事さんに聞いたのです。
そんな中、モヤモヤすることがありました。
公園清掃をどのように案内していいのか分からなかったので幹事さんに聞いたのですが、具体的にどうすれば良いのか教えてもらえず「責任を持って案内してください」とだけ言われたのです。
とにかく各世帯に案内しなければいけないと思ったので、急遽案内を作成して回覧で回したのですが、幹事さんの「責任を持って」という言葉がずっと引っかかってモヤモヤしていました。
「責任」と言われると、なんだか上手く出来なかった時に責められるような気持ちになりますし、自分が無責任だと言われているような気持ちになりました。「何も分かってない」と言われたようにも感じました。
しかし、これは僕が感じたことであり、幹事さんによって感じさせられた訳ではない事を重々承知しているのですがモヤモヤしました。
幹事さんも具体的にどう対処して良いのか分からなかったのかも知れませんし、各世帯に漏れなく案内をして欲しかっただけで、深い意味や悪意があったわけではないと思います。
今までも、「責任」という言葉を使って自治会の役をする人の案内や引き継ぎを行なって来たのだと思います。
ただ、僕と同じように「責任」という言葉に嫌な気持ちになってしまう人もあるかもしれません。
「責任」という言葉に「役をやりたくない」と思う人も少なくないのではないでしょうか。
では、どのような言葉を使えば、役員をする人が前向きに取り組めるのか?
僕なりに考えたのですが、「意欲を持ってみてくださいね」なのではないかと思います。
役を任される人は、やりたくてやっているなら責任を持って欲しいですが、やりたくてやっている訳ではない人には「意欲を持ってみてくださいね」と言ってあげる方が良いように思いました。
役が回って来た人には、何の責任もありません。だからといって、いい加減にされては困ることもありますので、「意欲を持って」とお願いすると聞き入れ易くなるように感じました。
「責任を持って」と言うと、お願いではなく、命令になってしまいますよね。
ほんの少しの言葉の違いですが、受け取る印象は大きく変わります。
僕も次の人に引き継ぐ時は、責任ではなく意欲を持ってもらえるような引き継ぎをしようと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
来週は、山田耕治カウンセラーです。お楽しみに。
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