チョー嫌いな怒りが湧いて出てくるのがしんどくてたまらない | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

チョー嫌いな怒りが湧いて出てくるのがしんどくてたまらない

 

こんにちは カウンセラーの齋藤佑磨です。

 

毎週金曜日「恋と仕事のライフプロデュース」は佐藤まゆみカウンセラー櫻井朱美カウンセラー蒲谷芳久カウンセラー、そして齋藤佑磨の4人でお届けしています。

 

------------------------

 

怒りの感情は「子供」か「大人」なのか。

精神年齢を判断されるときの一つの基準になりやすい感情です。

 

冷静でいられたり、落ち着いている人をみると、

「あの人みたいに感情をコントロールできる人になりたい」

と思われる方も多いかもしれません。

 

怒りをどう扱えるかは、人からの見られ方に直結する部分があるからこそ、

「怒りを感じてしまう自分が物凄く嫌い」と感じる方も居るかと思います。

 

怒りの感情って結構嫌いな方って多いと思うんですよね。

 

だから私たちが怒りを感じた時にすることの多くは、

「抑える」「抑圧する」「我慢する」という反応になります。

 

誰しも、このプロセスって必ず踏むものなんですね。

それは先ほども言ったように、人からの見られ方。

強いては人との対人関係の良好さを決めるものとなるから。

 

だから逆説的に言うと、

「そもそもで人間関係を大切にしたいと思えないくらい心が疲弊している」とか。

「この人は怒っても関係性が壊れそうな気がしない」とか。

 

怒りの感情をね、対人関係の成否に直結しなくて良くなるとね、

私たちは「我慢」や「抑圧」を飛び越えて、

瞬間的に怒りが言葉に出るなんてことも起きやすくなるわけです。

 

この辺りは「成熟さ」があるかという話にもなるわけですが、

今回の記事は嫌いな怒りを感じるしんどさをどうするかというお話し。

 

 

怒りの裏側にあるものを見れる力を養うコト

 

じゃあ自分の怒りばかりを感じて心がしんどいとき。

どうすれば良いのでしょうか。

 

簡潔に言えば、何故怒りを感じているのかを知ることです。

当たり前ですけどね、何事もなく「怒り」を感じることは少ないわけです。

 

長いコト、我慢に我慢を重ねているとか。

凄く嫌に感じることがあるけど、ずっと耐えているとか。

 

なにか、あるんですよね。今までの自分を見つめていくと。

でも、ここに一番の問題があって、我慢や抑圧というのは

長いこと慢性的にその状態が続いていると「自分ではその状態に気付けない」んですね。

 

それは言い換えると、我慢や抑圧が当たり前になっている状態。

そうすると、心の中から「怒りが湧いて出てくる」とこう感じるわけです。

 

「もうどうして、いつもいつもイライラしなきゃいけないの!」という風に。

 

怒りの原因を考えても雲を掴むことのように感じやすいですから、

イライラすることに更にイライラしてしまうという悪循環になることも多いもの。

 

誰だって、本当は「怒り」の感情は感じたくないわけです。

感じたところで良いことなんて殆どないですからね。

むしろ、感じることでのデメリットのが多い感情。

 

でもね、「怒り」というのは何かしらの心からの「sos」であることが多いんです。

だってわざわざ感じたくもないのに、心が感じているって何かあると思いませんか?

 

だから「怒り」を感じた時って、新しい視点を持つ勇気が必要なんです。

 

それは「怒り」を感じると物事も対人関係も上手くいかない可能性があるから、

どうにかしてこの怒りを無くしたいという視点から、

 

「怒り」というのは自分の我慢や忍耐といった、苦しさやしんどさを耐え続けた心が発するsosで、

自分を労わり大切にする方向に進む必要があるという視点にシフトすることです。

 

怒りの奥の我慢に寄り添う視点を持てるだけでね、

大概の怒りを緩和させる術を手に出来るのですが、

この視点を持つことが最初はめちゃめちゃ難しいんですね。

 

何故かと言うと、「怒り」という感情を通して自分が傷つくことや、

誰かが傷つくという現実をあまりに目にし過ぎているから。

 

根強いんです。怒りが良くない感情というイメージが。

人間関係、強いては自分の人生を壊してしまいかねない感情だというイメージがこべりついている。

 

だから、自分の「怒り」を許すとか、受け入れるとか。

心が拒絶反応を起こして腑に落ちないんですね。

 

 

結局は自分の心の傷を癒すことが怒りの受容につながる

 

じゃあどういう手順で怒りの受容に進んでいくと良いのでしょうか。

 

まずは自分の怒りに対する見方を見直すこと。

怒りにどんなイメージを持っているのかを知るということですね。

 

例えば怒りをぶつけると誰かが傷ついてしまうとか。

怒りはそもそもで持ってはならないものとか。

そういう感じのやつですね。

 

そしたらここで、このイメージをどのくらい重要と思っているか10段階で数値化するんです。

 

数値化出来たら、このイメージっていつ頃から持っていたのかを振り返ってみる。

例えば、3歳くらいの時に両親が喧嘩しているのを目撃してた頃からとか。

学生の頃のいじめを通してからとか。

 

数値化→振り返りの過程を踏むことで、

怒りに対するイメージがどの程度、自分の人生に影響を与えているか理解しやすくもなる。

 

そしたらここで自分の心の傷に寄り添っていく視点を作ること。

 

両親の喧嘩を通して傷ついてきた気持ち。

いじめを通して人の怒りが怖いと感じる気持ち。

 

心に寄り添ったからと言って、怒りを人にぶつける人が身の回りから消えるわけではありませんが、

寄り添いって必要不可欠なんですね。

 

寄り添いって、心で感じたことの「優先順位」を上げて、重んじるということでもあるんですね。

それは「怒り」を良くは思わない理由を持つ自分を大切にするということでもあります。

 

これがね相手と自分との境界線を作る役目を担ってくれるんです。

私は怒りを良く思わない自分を大切にするけど、

他の人が大切にしてくれなくても構わないという感じに。

 

この仕分けができると自分と人との客観視へと繋がるんですね。

 

「そもそもでいじめられて傷ついた私は悪くないよね」とか。

「喧嘩をしていた両親もけっこうしんどかったのではないか」とか。

 

傷ついてきた自分を責める気持ちが減って始めて、客観的に過去を見ていけるようになる。

 

この客観視が出来てはじめて、ようやくイメージの修正が可能になるんですね。

 

人が怒るのには理由があり、また怒りを通して傷ついた気持ちは寄り添うことができる。

怒りの全てが傷を作ることに繋がるわけではないと思えるようになるから。

 

自分の怒りも悪くはないよね。必ず誰かを傷つけるものではないよねと思えるようになる。

 

ここまで思えるとね、今まで怒りを我慢して人を気遣っていた自分を認めることにも繋がっていくんですね。

 

自己承認って自分の中にある「攻撃性」の無害さを見てはじめてできるようになるんです。

 

それは「人を傷つけるような怒りはなかったのに、あんなに怒らないようにしていた私ってどれほど優しいんだろう」とか。

「自分の怒りとあの両親の怒りレベルがまるで違うのに、同一化していた自分って本当に人を傷つけたくないんだな」とか。

 

ここまで自分を認めることができると、怒りの感情が受容されていくんです。

それは私は怒りを感じても、怒りをぶつける選択をしない程の優しさを持っているよねと自己信頼できる感じ。

 

結局、怒りの感情のね、最終的な受容の鍵となるのは「怒りよりも人に優しさを与える自分が居るよね」と信頼、肯定できるかどうかなんですね。

 

 

良ければご参考にしてくださいね。

 

 

怒りの感情との向き合い方。癒し方。 : 心理カウンセラー齋藤佑磨 (blog.jp)

(こちら怒りの感情について書いた記事の一覧になります)

 

 

齋藤佑磨の電話・面談(zoom/東京)カウンセリング受付中です。

カウンセリングのご案内 : 心理カウンセラー齋藤佑磨 (blog.jp)

 

予約は、完全予約制です。

受付可能な時間帯は、予約センターまでお問い合わせください↓↓

 

☎️06-6190-5131 受付時間 12:00〜20:30 月曜定休(祝日の場合は翌日代休)

 

齋藤佑磨のブログ