自分の声が嫌いだった私が、声を好きになれたワケ~自分の表現する力を大切にする~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

自分の声が嫌いだった私が、声を好きになれたワケ~自分の表現する力を大切にする~

カウンセリング・サービスの大麻織江です。
火曜日の「うまくいくコミュニケーション」を担当させていただいております。

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あなたは、自分の声に悩んだことはありますか?

小さい、大きい、高い、低い。

本当に私達は色んな声音で、たくさんの思いを表現したり、
相手から受け取ったりすることができます。

もちろん、声だけじゃなくて表情や書き言葉、たくさんの素敵な方法があるし、
今ではスマートフォンやパソコンを通して広大なネットワークの中で、
自分を表現できる良い時代になりました。

昔の私が今の時代を知っていたら、きっとあんなに悩むこともなかったんだろうなぁと思えるくらいです。


「何でもっと大きな声が出せないの」
「聞こえない」


きっと、言った方は本当に私の声が聞こえなくて困っているのに、どうしても声が出なくて固まってしまう。
自分でもどうして出ないんだろうと自分の声が嫌いになってしまった時期がありました。

今でもそうですが、私はどうも声が張れない体質のようで
前に声を張っているつもりでも、人によってはこもって聞こえしまうみたいなんです。

どんなに頑張っても通りが悪くて、小さく聞こえてしまうらしい私の声。

子供の頃は自分の声が小さいと言う意識はなかったけれど、
学校生活や会社生活で大きな声を求められると、どうしても出なくて相手をイライラさせてしまい、
自分でも申し訳なくて委縮して余計に出なくなってしまうことがよくありました。

今では、「にゃーにゃーデカイ声で喋っとる時もあるやんけ」と、私とお話してくださっている方は思うかもしれません。

それは、きっと昔より私が自分の声をあまり責めなくなったからなんです。


昔、自分の声が嫌いだった時は本当に何かを話すことも嫌でした。
今思うと話すことが嫌いなのではなく、自分で「小さい声じゃダメ」と責めている分、
人からも責められるように感じていたんですよね。

でも、「聞こえない」と言っている人は私の声を責めているわけではなくて
何を伝えたいのか聞こうとしてくれた人もいたんです。

けれど、私は「小さい声はダメ」「小さい声で話しても取り合ってもらえない」んじゃないかと思っていたんです。
それは、過去にそう言われて傷ついたからと言うのもありましたが、
何より私が自分の声が嫌いな分、相手も聞きたくないに違いないと心のどこかで拗ねちゃっていたんです。


自分自身、そこで拗ねちゃうから、人付き合いが上手くいっていないのが寂しかったけれど、
どこかで「これでいい」とも感じていたんですよね。


「小さい声の私なんて、いてもご迷惑でしょう?お役に立てないから、いない方がいいですよね」


それが私にとっての、周りに対する精一杯の愛し方だったんですよね。


うまく伝えられない、話せない、そんな方のお話を聞いていると
昔の私のように、そういう愛し方をする人、結構いらっしゃるんです。

でも、それは周りのあなたのことが大切な人や繋がりたい人からすると

「何を考えているのかわからなくて寂しい」
「私は信頼してもらえないのかな」

そんな心に隙間風が吹くような切なさを感じさせていたりするんです。

実はお互い同じような切なさを感じているとしたら、
声の大きさや小ささではなくて、あなたが伝えたいことは何でしょうか?

もし、あなたにできることがあるとしたら一体何でしょうか?


私が自分の声を責めなくなったのは、相手に「何かしてもらうこと」ではなくて
「私が何ができるか」を必死に考える時期ができたからだったかもしれないなと今になって思うんです。


それは、自分の中では別にやりたかったわけではなく、生活のために接客のお仕事をしていた時でした。

小さい声でしか話せないのに、どうして接客をしたのかと言われたら…その時、本当に仕事がなかったからしかありません。
「神様は、どうして私にこんな不向きな仕事を与えたものたのか」と恨みしか出てこないような気持でした。

それでもご飯を食べていくには必死になってやるしかありません。
ストレスで顔にニキビをこさえながら、半年、1年…気づいたら7年くらい働きました。


何で7年も続いたのかと考えると、最初こそ小さい声を責められているように感じた出来事ばかりだったけれど、
中には「あなたの声が好きだ」と言われることがあったからなんです。

それは、小さい子に絵本を読んであげた時だったり、不安そうな方とお話した時だったり、
数えるほどのことでしたが、それでも「もっと絵本読んで!」「落ち着く」と言われた時は、とても嬉しかったものです。


「私の声でも大丈夫なのかもしれない」

1度でも、そう感じられたことは私にとっては大きな感動でした。


後になって、よく考えてみると、

そう言われた時は自分の声を監視して「大きくしなきゃ」とプレッシャーをかけている時ではなくて、
目の前の人に何ができるかに集中している時でした。


そんな経験を重ねるうちに「自分を責めて、自分を独りにしていたのは自分だけだったのかもしれない」と気づいたのです。


あなたの中にも、実は自分が嫌だと感じている声の中に隠れているけれど、本当は誰かに与えられているものがあります。


それは、自分が嫌だからどうにかしようとするよりも、「それでも何ができるのか」と考えた時から
少しずつ表現されていくものだと私は思います。

できるかなと不安になる時も、もちろんいっぱいあります。
私も、そうだったから。

でも、あなたの気持ちを待っている人がどこかにいるんです。

向き合うことは大変な時もあるけれど、

その人はあなたと向き合って「あなたが居てくれて嬉しい」を返したいと思っている人かもしれません。

あなたの心の奥で呟いているあなたは、「いない方がいいよね」が本音でしょうか?
それとも、「あなたが居てくれて嬉しい」をあなたも誰かに返したいでしょうか?

あなた自身が多くの人に「あなたが居てくれて嬉しい」「良かった」を伝えたい人だから
もっと、素敵な言葉や声をいつも探しているから、きっとずっと人一倍悩んできたんじゃないかなと私は思います。

その本音を一番大切にしてみてくださいね。


最後まで読んでくださってありがとうございました。
 

 

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