強い怒りが出てくるタイミングとその処方箋
こんにちは カウンセラーの齋藤佑磨です。
毎週金曜日「恋と仕事のライフプロデュース」は佐藤まゆみカウンセラー、櫻井朱美カウンセラー、蒲谷芳久カウンセラー、そして齋藤佑磨の4人でお届けしています。
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職場で怒鳴られる、暴言を吐かれる。
はたまたいじめられるような体験をされる。
こういったケースの場合、辛い状況からの抜け出しに「怒り」の感情が手助けとなります。
怒りという感情は現実をあるがままに認めるのに大切な感情とも言えます。
例えば、もしかしたらこの人は悪い人ではないのでは?
実はこの人が酷いことをするのは理由があるのでは?
そう考えている時、恐らくその人と縁を切るとか、全く関わらない距離感まで距離を測るとか。
そうした自分の身を守る選択を取りづらいはずです。
だからある意味で、この人は人に平気で暴言を吐けてしまう人なんだなとか。
この人は人の気持ちを考えられない人なんだなとか。
切り離すような考えを用いて、距離を取るように努めれば大方状況が解決することも多いもの。
そしてこの切り離すような考え方を用いるために、
「何で自分はこうされないといけないのだ?」とか、
「自分がこんな目にあっていいわけがない」といった怒りが必要になります。
この怒りを持てたら、無関心になるかやり返すか二択を選ぶとこに立てるので、
無関心になることを選ぶことで距離を置けることも多いもの。
ただこれはあくまで初期の段階での対処法です。
暴言を吐かれたり、怒鳴られたりした初動でこういった心構えができれば、
ほどの怒りを向けられるケースに関しては問題がなくなることも多いもの。
ただこういった怒りや暴言をぶつけられる状況が長年続いているとか、
慢性化している状況にある時は、これだけだと難しいんですよね。
それは状況が慢性化していると、立ち位置が固定化されるので距離の切り離しが難しくなるんです。
例えば、家族間の関係であれば、突き放すような見方をしても関わりの継続が必要になります。
毒親との関係性などでもそうですね。絶縁を選ぶにしても相当数のエネルギーが要ります。
関わるのも物凄く嫌で、もう耐えがたいほどの苦しみを感じてたとしても、
「両親はこういう酷い人なんだ」という切り離しだけでは状況はそうは解決しないもの。
例えばこのようにこうちゃく状態にある家族関係などの場合、
よく焦点が当たるのが「殺意」や「激しい怒りや憎しみ」だったりもします。
人によっては親に対する復讐心が止まらないというケースもありますが、
どの感情も行き場がありませんので、抱えるだけでも苦しさが数倍になります。
これは家族関係だけではなく、いじめてきた相手との関係性とか、
パワハラしてきた相手との関係性でも感じやすい感情でもあります。
感じてきた苦痛や苦しみがある一定の許容量を超えた時、相手に「消えて欲しい」と願う段階がくるものです。
それは状況終わらせたい、もう解放して欲しい、という強いSOSなんですけどね。
でも多くこの「消えて欲しい」という気持ちは心の奥に抑圧されます。
何故なら「消えて欲しい」という思いは強い怒りの感情に繋がるからです。
相手に物凄くぶちぎれる、怒りを爆発させる、
こういったことが自分の行動の選択肢に入ってきてしまうからです。
そしてここで怒りを抑圧して、なお状況に耐え続けてきたときに出やすい感情が「殺意」や「激しい憎しみ」です。
ここまでくると、もうどうにもならなくなっているんですよね。
状況をどうすることもできないとか、もうどうしようもないという段階にくるとこうした強い感情が出てきます。
じゃあこういった状況を抜けるためにどうするのか?ですよね。
言葉がちょっと強いですが、どのケースにおいても相手を潰す必要性があります。
それは物理的に潰すとか、そういう意味合いではないんですよね。
この場合、相手が自分の人生に影響を与えない程に自分が自立すること。
それは自分の人生にこの人は全く必要はないよねと思えるほどに、
魅力的な自分へと変化していくこと。
「殺意」や「強い憎しみ」を感じている場合、状況や相手に対してその感情を持っていることも多いですが、
同時にこの強い感情で「弱い」と誤解している自分を隠しているものです。
隠し方としては「この人と出会ってしまったから自分の人生はこんな風になった」
「自分の人生はこの人に狂わされた。壊された」
だから自分の人生はもう立て直すことができない、という形です。
僕自身も長いこと、この部分に囚われていました。
自分の人生が上手くいかない原因をずっと人のせいにして生きてきました。
でも全部誤解なんです。あなたはそんな弱い人ではないんですね。
本当はこの状況に打ち勝つことができて、自分の手で人生を切り開いていけるんですね。
そして切り開いていくときの具体的に必要になるのが、怒りの矢印の変更です。
それは怒りを自分の人生のために使っていくという視点です。
そして合わせて捉え方を変えていくことも必要になるんですね。
それはこの辛い状況を体験したからこそ、自分は幸せになるんだと捉えていくことです。
そしてここまで心の態勢を整えたら大切になるのは日々の選択の積み重ねです。
それは何でもよいので、自分なりに前に進む日々を送ることです。
この前進をしていく中で、過去に囚われそうになることもあります。
そこでも再度、歩みを進めること。自分なりに前進し続けることです。
そしてこれが少しずつ積み重なると、初めて怒りを感じる人との心の距離ができてきます。
自分の人生を主体的に選択することが積み重なることで、
怒りを感じていた相手がどうでも良くなることが増えるんですよね。
自分の人生に夢中になる度合いが増えていくので。
大抵、ここの主体性の積み重ねができていくと、日々に楽しさや喜びを感じることも増えるものです。
怒りの処方箋の一つはどれだけその人に「無関心」になれる心の状態を作れるかなんですね。
だからショートカットして怒りの癒しを進める場合には、大きなビジョンを持つことも一つです。
大きな願望に進む日々を送ると、怒りとかどうでも良くなるんですよね。
良ければご参考にしてみてくださいね。
怒りの感情との向き合い方。癒し方。 : 心理カウンセラー齋藤佑磨 (blog.jp)
(こちら怒りの感情について書いた記事の一覧になります)
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