「寂しい」は「重い」?~寂しさを悪者にしないために~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

「寂しい」は「重い」?~寂しさを悪者にしないために~

カウンセリング・サービスの大麻織江です。
火曜日の「うまくいくコミュニケーション」を担当させていただいております。

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「寂しいって彼に言ったら重いですよね?」


カウンセリングをしていると本当にたくさんの方からお伺いする言葉です。
そう聞くたびに、いつの間に「寂しい=重い」になってしまったのだろうと私は思います。

だって、小さな子供の頃に「寂しいって言ったら重いかな」と考えていた人は少ないんじゃないかと思うんです。

でも、これが恋愛となると「寂しい=重い」だから相手に伝えてはいけないと感じている人は結構いらっしゃいます。
そんな時によく私がお伝えすることがあります。

「寂しいって言うだけなら重いことでもなんでもありませんよ」

噓だ、嘘だ、だって今まで「寂しい」って伝えてたら「重い」って言われて別れたこともあったし、
自然消滅なんてこともあった。
だから、寂しさはなるべく伝えないように我慢して、感じないようにしないといけない感情なんだ。

そう思いますよね。
私も、よくその気持ちがわかります。
私もかつて「重い」って言われた人だったからです。


「寂しい」と言う感情は悪者扱いされやすい感情のひとつですが、
寂しさを感じるからこそ、私達は誰かとの間で安心感やつながりを感じることができます。


そもそも、相手が伝えられた時に「重い」と感じてしまうのは相手の心の状態次第だったりします。

少し思い出してみて欲しいんですが、付き合った初めの頃、「早く会いたい」「寂しい」と少し伝えるだけで
すぐに彼とデートの予定が決まったり、彼が電話をする時間を作ってくれた時期ってなかったでしょうか?


私達は自分が大切に想っている人が寂しいと感じていると、何とかしてあげたいと思います。
特に男性の場合は「問題解決」することが愛だと思っている方が多かったりします。

だから、彼女が寂しいと感じていると、何とかしようと彼なりに頑張るんですね。

でも、彼が忙しかったりして余裕がなかったり、友達や趣味など他のことに集中したい時など、
「彼女に何もできていないのが申し訳ない」と何度も感じることがしんどくなった時に「重い」に変わることがあるようです。

それは彼女が嫌いになったというわけではなく、自分の心の中で感じる感情から距離を取りたいだけなんです。

女性からすると「少しでもいいから時間を作ってくれたり」「せめて、僕も会えなくて寂しいと言ってくれたらいいのに」
と思ったりするけれど、男性は「寂しい」と感じることを許される世界に生きていない時代が長かったりします。

小さい時でも「男の子なんだから、いつまでもお母さんに甘えないの」と言われたり、
大人になってからも「寂しい」と感じたりすることはあっても、言える場所がなかなかないんです。

これは、男女問わず誰にも言えますが「寂しいと感じていたら生きていけない」そう思うような状況で生きていると
誰かに「寂しい」って言われても、どうしていいかわからなくなるんですね。
受け止めてもらった経験がないから、自分の中の解決策が少ないのです。


じゃあ、ますます「寂しい」なんて言ってしまったら彼を追い詰めてしまうんじゃないかと思いますよね。

でも、最初にお伝えしたように寂しいが全て重いと感じさせるわけではありません。
あなたと同じように、相手にも寂しかったり、繋がりを感じたいと思う時だってあるのです。

けれど、パートナーシップだけではなく友人関係や家族でも言えることですが
「私の感情をあなたに何とかして欲しい」と言うコミュニケーションは、
相手が「今はできない」と感じた時に「重い」と相手に感じさせてしまいます。

ただ、知っていただきたいのは「重くないかな」と気にしてしまうあなた自身も、普段の人間関係の中では、
自分が誰かの寂しさをどんな時でも優しく包み込もうと努力している人だったりするんです。

頑張っちゃうあなた自身も、彼のように余裕がなかったり、しんどい時もあったりすると
「重い」と感じたことがあったかもしれません。
それなら、なおさら好きな人に同じ感情は感じて欲しくありませんよね。

伝えてはいけないと禁止してしまうのも、あなたの愛の形なのかもしれないと私は思います。

だから、まずは「寂しい」と感じる自分も許してあげてください。
重いと責めたててしまうほど、寂しさも、あなたが本当に伝えたい愛からくる言葉も行き場を失ってしまいます。


その上で、あなたが今の彼にしてあげられることや伝えらえることを考えていきましょう。

何度も伝えなくても1回でいいんです。
それは、「ゆっくり休んでね」かもしれませんし、「私も頑張るから、仕事頑張ってね」かもしれません。
たった1回でも、彼には伝わっています。

そして、あなた自身も今の自分をめいっぱい楽しんでみたり、何か目標を作って取り組んでみてもいいかもしれません。

寂しさでいっぱいになってしまって自分のことなんてできないと言う方もいらっしゃることでしょう。

そんな時は、一体いつから寂しさを感じているのか?
その寂しさは本当に彼との関係で出てきているものなのか?
どうして、不安になってしまうのか?

そんなふうに自分に問いかけてみてください。

もしかしたら、その寂しさは自分自身の過去の経験や他の人との間で感じていた感情かもしれません。

だとしたら、過去よりも今の彼との絆を作ることを大切にして欲しいのです。

寂しさを使って相手を酷い人にするのではなく、何かお互いを愛するために寂しさを使えるとしたら、
一体、あなたはどんな意味を持たせてあげますか?

そんな視点で今の状況を考えてみてもいいかもしれません。

もしかしたら、考えてた時に出てくる答えは寂しさを伝えることではなく、
「寂しい」と言えなくて頑張ってきた彼の世界を理解することかもしれません。

次に会った時に、どれだけ笑顔で楽しい報告ができるかと言うことかもしれません。

重いかもしれないと自分を責めてしまうのではなくて、
「寂しさ」の中にある自分の愛したい気持ちを感じてあげてくださいね。


最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 

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