なぜ人は愛しにくい態度を取ってしまうの? | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

なぜ人は愛しにくい態度を取ってしまうの?

毎週金曜日は「恋と仕事のライフプロデュース」をテーマに、

 佐藤まゆみカウンセラー、 蒲谷芳久カウンセラー、 齋藤佑磨カウンセラー  

私、櫻井朱実の4人でお届けしていますキラキラ

 

ぽってり苺     ぽってり苺     ぽってり苺     ぽってり苺

 

皆さんのパートナーや家族、友人の中に、【愛しにくい態度を取る人】っていたりしませんか?

また、自分自身についても「そういえば愛しにくい態度ってすることあるかも・・・」

と、思い当たる節がある方もいらっしゃるかもしれませんね。

私は特に20代~30代の頃、頻繁に【愛しにくい態度】をとってしまう人間でした。

基本外面は良かったので、職場や友人に対してはそのような態度は見せないのですが、

その分、恋人や夫に対しては相当ひどい言動を繰り返していました。

例えば、ふたりの休日が合ったある日、彼が私と会うよりも男友達と遊ぶことを優先したことがあったんです。

10回の休みのうちの1回程度のことだったと思うのですが、その選択をした彼にキレてしばらく連絡を絶ってしまったことがありました。

また、ドライブデートの最中、些細なことでケンカをしてキレた私は、信号で止まったタイミングで「帰る!」と言って突然助手席から降りてしまったり(道路交通法違反ですね・・・危険ですのでマネしないでくださいね)

夫とケンカして激しい言い争いになり、話にならない!と思うと別室に引きこもるか、プチ家出することはしょっしゅうやっておりました。

彼(夫)からしたら、すぐに不機嫌になって怒り出す、めんどくさい彼女(妻)だったんだと思いますし、

どうしてそこまで怒るのか理解出来ないし、どういう対処法が正しいのかも彼(夫)からしたら分からなかったのかもしれません。

ただ、彼(夫)は今思うと、私を理解しようとしてくれていたし、めんどくさいであろう私に根気よく付き合い続けてもくれていたし、

そういう意味でも大きな愛情を持って関わってくれていたと思うんですよね。

でも残念ながら、当時の私にはそれがよく分かっていませんでした。

自分がしんどすぎてむしろ、「どうして助けてくれないんだろう」と不満で一杯だったんです。

愛されているなんてことも、あまり感じていなかったと思います。

彼(夫)はパートナーである私を笑顔にしたい。愛したい。でもなぜかケンカになるし不機嫌に怒り出す彼女(妻)。

私は私で、愛されていることに気付かず、気付かないので受け取ることも出来ず、愛される価値もないのかと自信を失い、孤独感は増すばかり。

どうしてこういうことのなっていたのか、という理由に気付くのは、離婚寸前になって本気で自分を変えないといけない、と思い始めた40代になってからだったんですけどね(もっと早く気付きたかった!)

+ +

愛しにくい態度とは、

・いつも不機嫌
・文句ばかり言う
・何事も否定から入る
・暴力的な言動
・頑なな態度
・無視、口を利かない、返事があっても最低限のみで素っ気ない
・引きこもる、そばに近づいてこない


これらが代表的かな、と思います。

確かに、良い大人がこういう態度を頻繁に取るのって、いかがなものかと思いますよね?

しかし、こういう態度を取ってしまうのにはそれなりの理由があるんです。

愛しにくい態度について通訳してみるとこんな感じです。

不機嫌で文句ばかり、何事も否定する、というのは

『自分は誰かの喜びになれる存在じゃない。誰も自分のことを受け入れてはくれないし、本当の自分を分かってくれる人なんていない』

という世界に住んでいる人なのかもしれません。

また、暴力的な言動をする人は、

『自分を守れるのは自分だけ。味方なんて誰一人としていない。みんなが敵。それくらい強く出ないと負けてしまう』

と、常に一人で闘っているのかもしれませんし、

頑なな態度で無視してくる人は、

『どうせ何を言っても無駄。分かってくれるなんてとっくに諦めている。もう誰にも期待なんてしない』

そんな風に心が凍り付いてしまっているのかもしれません。

引きこもるというのは、怒りの表現のひとつと言われていて、内側に怒りをため込んでいたり、その怒りが自己攻撃に繋がっていたりする場合もあったりします。

また、愛しにくい態度を取っている時というのは、

自ら人との距離を取ろうとしたり、近づくなオーラを放って人を寄せ付けないようにしたり、人との繋がりを断とうとします。

孤独感を強めていってしまうんですね。

なぜなら、こんな自分のことが大嫌いで、自分なんて居なくなっても誰も困らないし悲しむ人もいないと思っていたりする。自己嫌悪が強い状態でもあるから、なんですね。

そして、一番の苦しみはこれかな、と思っているのですがそれは、

『こんな自分に愛されても、誰も嬉しくないだろう。むしろ気持ち悪いとか迷惑だとか思われるんだろう』

そう感じて、誰かを愛することをやめてしまうことなんじゃないかなって思うんですよね。

愛することをやめた時、人の心は死んだような状態になります。生きてるんか死んでるのかさえ分からない。

これくらい、しんどい姿が隠れていたりするものです。

表面上は不機嫌だし怒っているし攻撃的でもあるので、はたから見たら怖いなぁと感じることも多いと思いますが、

その裏側には、寂しさ、孤独、無価値だと感じる自分、自己嫌悪、誰のことも愛していない罪悪感があって、

でも上手に助けを借りることも出来ないので、一人で耐えていたりもするんですね。

「自分は愛されにくい態度ばかり取ってしまうんです」という方の心理セラピーを施していくと、おびえている小さな自分の姿が現れてくることがあって、

そんな姿が出てくるなんてビックリした、という感想が出ることもあるくらい、自覚するのは怖いと感じる部分を持っていたりもするんですよね。

自分が今、愛しにくい態度ばかり取っているなと感じたら、それだけしんどい思いをしながら頑張って生きてきたはずですから、どうか労いの言葉をかけてあげて欲しいと思いますし、

今の情けなくてみっともないかもしれない自分のことも、優しく受け止めてあげて欲しいと思います。

家族やパートナーが愛しにくい態度を取る人であれば、その裏側にある心の痛みや弱い部分を角度を変えて見てあげると、違う姿が見えてくるかもしれません。

目の前のめんどくさい人のことを、愛したいけど愛せないから苦しいんです。

自分がめんどくさい人間だと分かっているのにやめられないし、自己嫌悪から愛することをやめていることが苦しいんですよね。

苦しみが大きいということはそれだけ、持っている愛も大きい、ということのようですよ。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

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宝石赤 2/16は佐藤まゆみカウンセラー が担当します。

どうぞお楽しみに ハート

 

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