自立女子が愛を受け取れない問題
自立女子が愛を受け取れない問題
「あなたは、超スーパー自立女ですよ!!」
私が心のことを学び始めたばかりのころ、カウンセラーの卵を指導するトレーナーから言われたのがこの言葉です。
当時の私は、セカンドポジションの恋愛を繰り返していることに悩んでいました。
(セカンドポジションとは、彼には私以外の本命の彼女がいる、彼の本命になれない2番目のポジション、ということを言います。)
初めて参加したグループセラピーで、私のセカンドポジションの悩みを話したところ、トレーナーはこうも言いました。
「セカンドポジションは、あなたが自分で選んでいるんですよ!」と。
当時の私には、トレーナーの言葉がよく理解できませんでした。
「自立ってなに? セカンドポジションを自分で選んでいるってどういうこと? はぁ???」
頭の中が「?」だらけでした。
自立って?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
誰の手も借りず、自分でなんとかしないといけないというスタイルで生きている女性のことを「自立女子」なんて言ったりします。
自立女子には、「我慢強い、弱音を吐けない、なんでも一人でやってしまう」こんな特徴があるんです。
例えば、超スーパー自立女の私の場合、
「それ持とうか?」と声をかけてもらっても「大丈夫!」と即答する。
「手伝おうか?」と言ってもらっても「大丈夫!」
「具合悪そうだよ、大丈夫?」と聞かれても「大丈夫!」
こんなふうに「大丈夫?」と聞かれた瞬間に「大丈夫!」と、私は反射的に答えていました。
「大丈夫?」の言葉って、言ってくれた人の気遣い、愛なんですよね。
手を貸そうとしてくれている人からの愛を受け取れない、拒否してしまう、自立女子の問題がここにあるんです。
実は「大丈夫!」の返事の裏には、我慢が隠れていたりします。
本当は大丈夫じゃないのに、本当は助けてもらいたいのに。相手の気持ちを素直に受け取れずに、我慢して一人でがんばってしまったりします。
「一人でやらないといけない」と思うほど、寂しさを感じたりもします。
こうやって「誰にも頼らない、助けてもらわない、愛を受け取らない」という生き方を、私はずっとしてきました。
あなたにも思い当たること、ありませんか?
*
どうして私は自立女子になったのでしょうか。
それは育ってきた環境が、大きく影響していると思います。
私には1歳違いの妹がいます。妹には病気があって、3歳と4歳のときに手術を受けています。
母は、妹のことと、同居していた祖母の介護もあったため、とても大変だったんだと思うんです。
私は母を助けようと、抱っこしてほしい気持ちや甘えたい気持ちを我慢してきました。
「お姉ちゃんなんだから」と言われて、寂しい気持ちをずっと我慢して隠してきました。
「自分のことは、自分一人でなんとかしないといけない。母に迷惑をかけてはいけない。」
そう思って、きっと妹が生まれたときから「我慢強い、弱音を吐けない、なんでも一人でやってしまう」自立女子への道を突き進んできたんです。
そして「一人でできなかったときの私はダメな子、母の手をわずらわせてしまったときの私はダメ。」と自分にたくさんバツをつけてきました。
そんなダメな自分を隠すためにも、我慢を重ねて、一人でがんばってなんでもやって、いい子をやっていたわけなんです。
誰にも迷惑をかけてはいけないという思いのまま、私は大人になりました。
人を頼らずなんでも一人でやってしまうそのクセは、大人になっても変わっていませんでした。
我慢するのが当たり前になっていましたから、「超スーパー自立女」と言われるまで、自分が我慢していることにも気がついていなかったんです。
*
恋愛がうまくいかなかったのも、今ならわかります。
ダメな自分の正体を知られないためには、自分と距離が遠い彼、本命の彼女の次のセカンドポジションの恋愛が私には都合が良かったんです。
「セカンドポジションを自分で選んでいる。」と言われたのは、こういう意味だったんです。
彼にしてみれば、なんでも一人でやってしまう私からは「頼りにされていない。自分は必要ない。」と感じていたのかもしれません。
男性が自分の価値を感じることができるのは、誰かの役に立ったときだと言います。
自立女子は、彼に迷惑をかけたくないと思ってがんばってしまいますが、その結果、逆に彼の自信を無くしてしまうという…。
私の恋愛がことごとくうまくいかなかった理由が、ここに見つかりました。
*
「じゃあどうすればいいの?」と思われますよね。
私がおすすめするのは、我慢をしてがんばってきた自分をまずは受け入れることです。
自立する必要があったからこそ、自立してきたんです。
人を頼れない自分が嫌になってしまうけれど、それには理由があります。
幼い私は、なんでも一人でやって母の手をわずらわせないようにすることで、母を助けようとしてきました。
病気の妹に母を譲ることで、妹を助けたいと思ってきました。
自立することは、私の愛情表現だったんです。
あなたも、誰かのために、誰かを助けたくて、自立してきたのではありませんか。
あなたの中にある愛を見てあげて、自分にダメ出しするのを減らしてみませんか。
二つ目は、今まで「大丈夫!」と言って跳ね返してきた愛を「受け取ろう」としてみることです。
あなたが誰かに「大丈夫? 」と声をかけたとき、受け取りを拒否されたらどんな気持ちがするでしょうか。
なんだか寂しくなりませんか。相手も同じなんです。
反対に、あなたが受け取ることで、相手に自分の存在価値を感じさせてあげることができるんです。
「あなたを信頼しています。」ということにもなります。決して迷惑ではないんです。
受け取るときに「ありがとう!」とにっこりできたら、はなまるです。
心のクセはあくまでもクセですから、きっと変わっていくと私は思うんですね。
なんでも、小さなことからコツコツとチャレンジを重ねていくのが一番の近道だと思っています。
私もまだまだ自立女子です。
コツコツとチャレンジをしてきたことで、少しづつですが変化も感じています。
あなたが愛を受け取ることが、周りに愛を与えることになることを、思い出してくださいね。
お読みいただきありがとうございました。
来週は美吉風香カウンセラーがお届けします。
お楽しみに ♪
私の講演動画です。途中白目をむく箇所がございます。
ぜひご覧くださいませ (✿ᴗ͈ˬᴗ͈)
初回の電話カウンセリング(45分)は無料になっております。
カウンセリングがどういうものなのか不安な方、まえじまようこのカウンセリングを試しに受けてみたい方は、ぜひ初回無料をお試しくださいね。
カウンセリング予約センター
06-6190-5131
受付時間 12:00~20:30
月曜定休(祝日の場合は翌日代休)