「あなたの世界」の見え方・感じ方が変わる~投影の法則 | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

「あなたの世界」の見え方・感じ方が変わる~投影の法則

中山塁

 

こんにちは、カウンセリングサービスの中山塁です。

 

毎週水曜日は「素敵な愛の育て方」というテーマで、東条正貴、私・中山塁、なかやしのぶ町村ゆきの4人が交替でお届け致します。

 

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自分が変わると世界の見え方が変わる。
そんな言葉やお話を聞いたことがあります。

ちょっと大袈裟な表現な気もしますが、私自身もそんな体験をした内の1人だったりするのかな?と、そんな風に思うことがあります。

私にとってその体験は、心理学でいうところの「投影の法則」というものを学んだことがきっかけだと思っていて、私が心理学で最初に知った用語が「投影の法則」だったと思うくらい、頻繁に出てくる用語でもあります。

しかし、この投影の法則というもの・・・、なかなか難解だと思うんです。

そこで今回は、この投影の法則というものの考え方とポジティブな扱い方の参考までを、私の経験を踏まえてお話ししてみたいと思います。

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そもそも私が心理学に興味を持ったのは、
どうして世間(人)はこんなにも冷たいのだろうと思ったのがきっかけでした。

その頃の私は、人は優しくないなと感じることが多かったり、
何となく爪弾きにされるかのような思いを感じていたように思います。
そんな中で私は、他人や世間に興味を持つことをしなくなっていき、
人間関係に諦めのような思いを感じていました。

そんな虚しさから「人って何なんだろう?」という答えを探すかのように、
元々興味のあった心理学を、ネットから学んでいた時期がありました。
(その頃に辿り着いたのが、カウンセリングサービスのサイトでした^^)

そうして色んな記事を漁っていると、よく登場する用語が出てくるのですね。
それが「投影の法則」というものでした。

その法則はというと、
「あなたに見えている世界は、あなたのフィルターを通して見えているもの。」
「別の人に見えている世界も、その人のフィルターを通して見えているもの。」
「同じ世界を見ているつもりでも、フィルターの違いによって見え方が違ってくるよ。」と、そのようなことが書かれていました。

じゃあ、私が冷たい人だなと感じるその人達の行動って、
違う人から見たら、別に冷たくないよ?と感じる人もいるってことで・・・。

だとすると、私のフィルターが「冷たく感じる行動」に敏感なだけで、
もしかすると世間ってそんなに冷たくないのかも?と、
ふんわりとですが、そんな風に考えたりすることが出来ました。

私の感じるものと、真実・事実というものは別なのかもしれないと思えると、
何となく世間や人を見る目を変えられるような気がしました。

そしてさらに記事を読み進めていくと、
「投影」とは、自身や誰か(への感情)を相手に投影することで、
あたかもその相手が自分に対してどう感じているかを感じさせるものだ、と、
そのようなことも書かれていたんですね。

・・・ええまあ、よく意味が分かりませんでした。

でも、この法則をより深く学んでいくと、
人との関係において、とても有用な考え方であると思えたのです。

***

ということで私なりにですが、意味が分かりやすいように解説してみたいと思います。

例えば。

私がさくらんぼが大好きな人で、その売り場にいるとしますね。
桐箱に入っている高級そうなさくらんぼがあり、私は美味しそうだな~と見ています。
すると隣に人が来て、その人も桐箱のさくらんぼを見つめているご様子です。
私は、さくらんぼって美味しいですよね~と、勝手にその人に共感するのでした。

さて、私は勝手に共感していますが、その人がさくらんぼ好きかどうかなんて分かりませんよね。この人がさくらんぼを見て思っていることは、ただ「お高いわね~」と思っていただけかもしれませんし、自分は苦手だけれど、お世話になった方に贈ろうかな?と考えていたのかもしれません。

このお話は、こんなに美味しいものなのだから、きっとこの人も好きに違いない!という、私のさくらんぼへの熱い思いが隣の人に投影された、というお話になります。
同じさくらんぼを見ていたとしても、思うこと・感じ方は人それぞれな訳ですね。

では、別の例えです。

私はいつも、鏡を見る度に自分の顔が嫌いだと思っているとしますね。
そんな中でのある日、初対面の方とお話することになりました。
でも、私は人と面と向かって話をするのが嫌でした。というのも、どうせその人も私の顔を見て嫌いになるに違いないと感じているからです。

先の例と同じように、同じもの(私の顔)を見ても、

その初対面の人が嫌うかどうかなんて、本当は分かりませんよね。

でも、私自身が自分(の顔)を嫌ってしまっていると、きっと皆も(私が感じるのと同じように)嫌うに違いない!と感じられてしまうことがあります。

これって、私が私自身に感じている感情やイメージが相手に投影されて、あたかも相手が私を嫌っているかのように思えてしまう、という構図になっているんです。
でも実際は、私の“自分を嫌う感情”が、

相手を鏡にして戻ってきているだけだったりするようなんですね。

つまり、相手の気持ちを感じ取っているつもりが、自分の気持ちを感じているのですね。

これが「投影の法則」というものの考え方のひとつになります。

ではでは、これらの考え方を軸に私の問題を紐解いてみましょう。

まず、私が何を投影していたのかを見つけるために、
私が世間から冷たくされるとするならば、なぜだろう?と考えてみます。
そして、それはきっと「世間は私に興味や価値を感じないからだろう」と思いました。

でも、それが事実でなく投影だとするならば。

私が、人や世間は“私には興味も価値も感じないだろう”と感じ取っているものは、
実のところ、人や世間を鏡にしているだけで、
私が私自身に抱いている感情だったというお話でしたよね。

だとすれば私に関わる人の中で、いちばん興味や価値を感じられていないのは誰でもなく、私だったんですよね(^^;)
私は、世間や誰かにそんな悪い自己イメージの自分を投影していたのです。

そこに辿り着いた時、目からウロコな感じがしました。

このような気付きを得るために使うのが「投影の法則」の便利な扱い方のひとつなのかなと思います。

***

そこに気付いてからは、私の世界は少しずつ変わっていきました。

自分が自分を嫌うほどに世界が自分に厳しく見えてしまうのは問題だと思い、
私は自分を嫌うことを止めました。

自分を好きになろうというのは、さすがにちょっとレベルが高くてですね。
まずは嫌うことを止めよう、そう決めました。
もちろん、嫌いになったり、非難してしまうことなど、上手く出来ないこともあります。
でもその都度、そんな時もあるよねと、理屈抜きで自分を嫌う自分をフォローしてみたりして、自分をマイナスな状態にしないように心掛けていきました。

そして私は、誰かに興味を持ってもらうのではなく、
私の方から人に興味を持ってみることにしました。

すると、あれほど世間は冷たいと感じていた世界が、
だんだんと常温の世界くらいには感じられるようになっていったのです。

それは、私が自分自身をちょっぴり肯定的に受け入れることが出来るようになったことで、他人や世間からも肯定的に受け入れてもらえるのかも?というような感覚に変わったからだと思います。
 

この変化は、私が私自身を受け入れても良いと取り組んだことで、
皆や世間からも、私はそれほど拒まれないのではないか?と感じられるように、
「投影」が新しく書き換わったのでしょうね。

また、自分が人に興味を持つことで、
人は自分と同じように、誰かに興味を持とうとするものなのかもしれないという、
そんな投影も使われるようになったのかもしれません。
それは「世間は冷たい」という私の感覚を少しずつ癒してくれたようにも思います。

ただもちろん、変わったのは自分の感じ方・捉え方だけ。
でも、それで自分が日常をラクに過ごせるなら、かなりお得だと思います。

誰かや世界を変えるのは難しいことかもしれませんが、自分の感じ方や捉え方を変えることで、自分に見えている世界を変えることは出来ると言います。
そのために「投影の法則」を活用してみることは、そのきっかけになるのではないかと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

来週はなかやしのぶカウンセラーが担当致します♪ お楽しみに!

 

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