信じあえる関係を作るためには良い人のフリをやめること
こんにちは。
心理カウンセラーの岡田えりこです。
毎週日曜日は「自分プロデュース」というテーマで、
真鍋純子カウンセラー
高塚早苗カウンセラー
福野てるすけカウンセラー
と私・岡田えりこの4人でお届けします。
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よりよい人間関係、信じあえる関係を構築する上で大切なのは、
良い人のフリをすることが上手であることではありません。
我慢強く、辛抱強く、長時間良い人でいられることが大切なのではないのです。
あなたが『本当の自分』をどう評価しているのか、が重要なのです。
自分のことを『どういう人間』だと信じているのか、ということがとっても大切です。
信じ合える人間関係を作るには、自分のことを好きだと思えるか、嫌いなのかがとても重要なのです。
あなたは、自分のことをどう評価していますか?
<いい人のフリでは愛を受け取れない>
20代の頃の私は、自分のことを心の底から『根が暗い女だ』と思っていました。
ネクラってやつです。
ネクラなやつと友達になろうって人はいないだろう、と思っていましたから、
できるだけ「そうそう、そうやんねーー。」と明るく振る舞うように心がけていました。
心がけていたと言うよりも、とにかく笑顔でいるようにと思っていました。
作り笑顔だったから、痛々しいと感じていた人もいたかもしれませんね。
だから、「岡田さんって面白いねー。」とか「岡田さんって楽しいねーー。」って言われても
ちっとも嬉しくなかったのです。
だって、頑張って明るい笑顔を作っているから。
必死で頑張っているからだ、と思っていました。
隠すのをやめたら『ネクラ』な私がバレちゃう。
「え?」そういう人だったの!!!」と周りに思われちゃう。
もうここにいられなくなくなる!!!
いや、そんなことはないんですけど、本気でそう思っていました。
当時の私は、本当の自分を『ネクラで嫌なやつ』と評価していたわけです。
自分のことが大嫌いだったのです。
こんな私のことを、周りに人も嫌うに決まってるって思っていましたから、
必死で隠そうとしていたのです。
本当の自分『ネクラの嫌なやつ』を隠すために
『明るい笑顔のおもろい女』というキャラを作っていたのです。
みなさんも、あるでしょ?
隠したい自分。
愛されるわけがないって思っている自分。
でね、
私が自分に対して『私はネクラで嫌なやつできっと嫌われる』という信念を持っていた時、
そうそう、先にお話ししておくと、これって信念なんですね。信念。
本当にネクラかどうかは別として、自分は『私はネクラで嫌なやつできっと嫌われる』ということに信頼を置いていたのです。
当然である、と。
『私はネクラで嫌なやつできっと嫌われる』ことが当然である、と思っていた頃、私の人間関係がどうなっていたかというと、
「嫌い!」って言われることは、ほとんどありませんでした。
「暗い!」って言われることも、ほとんどありませんでした。
私が感じていたことは「上手に誤魔化せているな。」でした。
どんなに、
「明るいね。」
「楽しいね。」
「優しいね。」
って、褒められても決して嬉しくなかったのです。
それは『作った自分』だと思っているから。
『本当の自分』ではない、と思っていたのです。
ですから、周りの人からの褒め言葉は、自分への評価として何一つ受け取れなかったのです。
<いい人なのもあなたの一部>
でも、『作った良い自分』も自分の一部です。
他人になることはできませんから、それも私の一部だったのです。
ただ、良いところだけを固めて作ったような感じだったのです。
それにね、
本当は嫌なやつだけど、いい人になりたい、いい人でありたい、って思う人って、
本当に嫌なやつだと思いますか?
違いますよね。
周りの人と仲良くやっていきたい、良好な人間関係を持ちたいって思う人は、
いい人ですよ。
だから、私はいい人の要素をたくさん持っていたということ。
今なら、そうはっきりと言えるのですが。
当時は私はみんなを騙しているような感覚があったのです。
騙すって悪いことですよね。だから、自分のことをとても責めていました。
「うそつき!!」と。
うそつきな自分を責める人は、いい人でしょうか?悪い人でしょうか?
そうなんです。決して悪い人ではないですよね。
でも、自分ではとても悪い人だと思っていたのです。
本当に悪い人はね、自分を責めたりしないんです。
「騙されちゃって、ばかじゃないの。」って、相手のせいにするんです。
あなたも同じようなこと、してませんか?
それは、本当に悪い人ですか?
それとも、
自分を悪い人だと思っている良い人でしょうか?
多くの人は後者だと思いますが。
あなたが、自分の価値を受け取れないとしたら、あなたが自分を嫌っているから、なんですね。
『本当の自分』を悪いものだと思っているから、ということになります。
あなたが、周りの人を嫌な気分にさせたくない良い人だってことを知らないから、っていうことになります。
あなたは、本当は良い人なのではないですか?
もう一度、よく考えてみてくださいね。
<自己イメージで変わる関係性>
先日、私に起こった出来事の話を聞いてください。
友人の紹介でフィットネスの体験レッスンに行った時のことです。
担当してくれたお店の方が、
「Aさんが、岡田さんは絶対に始めた方がいいと思うって言ってましたよ。」
「Aさんが、岡田さんに必要だと思うって言ってましたよ。」
と、おっしゃったんですよね。
私は、「とりあえず入会してみるかーー。」と思って体験レッスンに行ったので、
「はぁ、そうですかーー。そんなこと言ってましたかーー。」と言ったのですが、
聞きようによっては、
「私にフィットネスがそんなに必要ってどういうこと?」
「そんなに私、不健康?」
「そんなに私、太ってる?(確かにちょっと太り気味だけど。)」
「なんか、私のことどう思ってるの???」
というように、悪いようにも取れますし、
「私のことをそんなに考えてくれてたのね。」
「やっぱり、私のことわかっててくれてたんだわ。」
って良い意味にとることもできます。
あなただったら、どういう意味に聞こえるでしょうか?
*
どう解釈するのかは、あなたが自分をどういう人間だと信じているかによって変わるのです。
この話は、友人との話ですが、パートナーとの間の出来事だとしたらどうでしょうか?
彼が、旦那が、彼女が、奥さんが「XXXって言ってましたよ。」って言われたとしたら、どう解釈するでしょうか。
「やっぱり私のこと嫌いなんだわ!」
「やっぱり私のことバカにしてるんだわ!」
でしょうか。
それとも、
「やっぱり、私のことわかってくれてるんだわ。」
「私のこと大切に思ってくれているんだわ。」
でしょうか。
この解釈は、相手がではなくて、あなたが、
自分をどういうものだと信じているのか、によって変わるのです。
*
実際、私は、こう思っていました。
「友人は、そんなふうに言ったのかしら? ちょっと違うんじゃないか。」と。
お店の人は入会して欲しいから、強調して言ってるんだろうなーー、と。
どうにかして、入会させたいから、ちょっと都合にいい表現にしたのではないか、と。
お仕事だから、そういうこともあるかもね、と。
ですから、
「なんか、お店の人があなたが絶対に始めた方がいいと思うんです、って言ってた言ってたよ。」
と伝えると、
笑いながら「絶対とは言ってないでーー。」と言いました。
二人で、「営業トークだねーー。営業って大変な仕事だねーー。」と笑い合いました。
自分のことが大嫌いだった頃には、できなかったコミュニケーションです。
あの頃なら、黙って、相手のことを嫌いになっていたかもしれません。
大事なことだから重ねて言いますが、嫌いなのは自分であって、相手ではないんですが、相手のことまで嫌いにんるようなことが起こってしまうのです。
*
信じあえる人間関係を作るためには、
あなたが『本当の自分』をどう評価しているのか、が重要なのです。
自分のことを『どういう人間』だと信じているのか、ということがとっても大切です。
心から笑い合える関係を作るには、自分に対する誤解を解くことから、なのです。
*
今日もお読みいただきありがとうございました。
あなたの心が優しさと安らぎに包まれますように。
来週は、福野てるすけカウンセラーがお届けします。
お楽しみに☆
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