「いい気分でいる自分」を許せていますか?
いつもありがとうございます、心理カウンセラーの真鍋純子です。
毎週日曜日は、「自分プロデュース」というテーマで、高塚早苗カウンセラー、岡田えりこカウンセラー、福野てるすけカウンセラーとお届けしています。
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例えば、
「大切にされない関係はもううんざりだと思って
ちゃんと自分を大切にしてくれる人とつきあい始めました。
でも、何だかもの足りないんです」
「転職して、人間関係もよくなったし、余裕もでてきました。
でも、何だかイヤなところばかり目についてしまって・・・」
こんなお話を伺うことがあります。
「早く楽になりたい」
「この不安をなんとかしたい」
「ほっとしたい」
こう思って、私たちは、自分と向き合ったり、人との関係を見直したり、と頑張ります。
その甲斐あって、客観的にみたら、状況はすごくよくなって、気分よくいれるはず・・・
なのに、相変わらず不満や不安がでてきて満たされない、ということありませんか?
今回は、あなたが望んでいる状態、楽さや安心感、幸せを受け取りやすくするためのお話しです。
◆いい気分でいることへの罪悪感
あなたがいい気分でいることを妨げるものの1つに、罪悪感があります。
最近は、「幸せになるためには、苦労して頑張らないといけない」という考え方はずいぶん減ってきたように思います。
それでも、まだまだ心のどこかで
「楽でいる」ことは、悪いことや怠けていること
というような観念があるかもしれません。
また、例えば、
子供の頃から、お母さんがすごく苦労してしんどそうだったのを見てきたので
お母さんのように苦労することで、無意識にお母さんを助けようとしてきた方もいます。
こういう方が、いざ自分が楽な状況になってしまうと
「私だけ楽になるのは、申し訳ない」と罪悪感がでてくるのです。
また、例えば
「○○ちゃんは、いいよね」と嫉妬されたような経験があると
自分が恵まれていることに罪悪感をもってしまい
自分も苦労する状況を無意識に選んでしまうことがあります。
こういった罪悪感があると
自分が望んでいるような状況になっても、
そのことを感情的に受け入れることが難しくなってしまいます。
むしろ、
自分が安心感や幸せを感じないで済むように、
問題や不満に意識を向けがちになってしまうのです。
だから、状況はよくなっているはずなのに
相変わらず問題だらけだと感じるので
気分的には前と変わらないということが起こるのです。
◆ステージが変化する前の無意味感
また、状況が本格的に変化するときに、無意味感がでてくることもあります。
この無意味感は、慣れ親しんだしんどさや不安の世界に私たちをとどめるためのものです。
たとえ良い方への変化であっても、わたしたちの心は変化をおそれているからです。
この無意味感は、例えば、
「頑張らないと受け入れてもらえない」から
「そのままの私でも受け入れてもらえる」のように、
あなたやあなたをとりまく世界が、本格的に変化する時にでてきます。
「どうせ私は何をやっても変わらない」
「今までやってきたことは、全部むだだったんじゃないか」
のような思いがでてきたら
ステージが変わるタイミングです。
◆「いい気分でいること」を自分に許して、分かち合う
自分が問題の真っただ中にいて、しんどい状況の時は、
少しでも早く楽になりたいと思うものです。
でも、いざ本当に自分が望んでいた状況に近づいてくると、誰でも怖さがでて、足踏みしてしまうものです。
そんな時は、あなたがいい気分でいることを妨げる罪悪感や無意味感のワナに気づいて、
「私はいい気分を感じていていい」「幸せを感じていい」と自分に許可をだしてあげましょう。
「いい気分」といっても、最初は慣れず、
時には、何だかもの足りなさを感じるかもしれません。
そういう場合は、
「平和だな」「穏やかだな」から、「これ、楽しい!」「これ好き!」「これワクワクする」など
あなたがいい気分になれるものを探して、味わっていきましょう。
「自分だけ楽になるのは、申し訳ない」という罪悪感がでてくる方は、
あなたがまず先に楽になることで、助けたいと思っている人を助けることができます。
あなただけがいい気分でいると思うと、「申し訳ない」と思うかもしれませんが、
あなたが感じている「幸せ」「安心感」「楽さ」「自由さ」は、大切な人にも影響します。
あなたがまず感じることで、人と分かちあえるのです。
もっといい気分でいることを、自分に許してみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
来週は、高塚早苗カウンセラーがお届けします。お楽しみに!
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