『モラハラがしんどい理由とその対処法』

こんにちは。カウンセリングサービスの櫻井朱実です。

毎週金曜日は「恋と仕事のライフプロデュース」をテーマに、

私、櫻井朱実の4人でお届けしています

ハラスメントとは、様々な場面で、

自分以外の人の言動が、それを発した本人の意図に関わらず相手を不快にさせたり、

尊厳を傷つけたり不利益や脅威を与える事をいいます。

今やその種類は多岐に渡って存在しますよね。

今日は特に、モラハラ（モラルハラスメント）について、

それがしんどい理由と対処法についてお話したいと思います。

モラハラって、モラル（道徳や倫理）に反する、嫌がらせ（ハラスメント）っていう意味であり、

職場だと、

・無視をする
・チームから仲間はずれにする
・陰口や誹謗中傷
・大勢の前で怒鳴る
・馬鹿にしたような言動
・仕事に必要な情報を与えない
・過小な業務しか与えない
・プライベートに介入してくる

家庭内では、

・妻（夫）をとことん貶める
・暴言を吐く
・相手を認めない
・平気で嘘をつく
・自分の間違いを認めない
・妻（夫）を異常に束縛する
・子どもに妻（夫）の悪口を吹き込んで、洗脳する

などがそれにあたります。

調べてみると、本当に様々な手口で嫌がらせって存在するんだなぁ、って思います。

単純に、その場所・相手から遠ざかれば良いんじゃないの？っていう話もありますし、

実際、遠ざかることで解決する場合も多いと思います。

しかし、そこには【心】が関わっているので、一度負った心の傷というのは

癒えるのに時間がかかる場合がありますよね。

その傷は目に見えるものではないので、傷がどれほど癒えているのか、まだダメージが残っているのかは

周りの人からは分かりづらいのかもしれません。

じゃあ、自分の心の傷なんだから、自分ではどの程度癒えているのか分かるんじゃないの？

って思われるかもしれませんが、

これも意外と自分ではよく分かっていない、っていうことがあるようなんですね。

どうして自分の事なのによく分からないのか、というと、

嫌がらせに長く耐え続けていた場合、

『正確に現状を把握し、判断・評価すること』

が、難しくなっちゃうからなんです。

心がフラットな状態では、過不足なく現状を把握し、判断ってしやすいんだと思うんですけど、

そもそもダメージを負っている（つい最近まで負っていた）状態では、ある意味心は危機的状況にさらされていたわけで、

心を守ろうとする力が働いていると考えられます。

その結果、誰も信じられない気持ちになっていたり、

聞く耳を持つことが出来なくなってしまっている可能性があるからなんですね。

また、嫌がらせを受け続けていると、心は一種の洗脳状態のようになっていたりもします。

例えば、『お前の頭が足りないから子供の成績が上がらないんだ。』と言われ続けていたとします。

すると、それが段々真実のように感じてしまって、自分を過度に責めるようになってしまったりもするんですね。

一度そうなると、やっぱり客観的な判断を取り戻すには、少し時間がかかることがあるんですね。

もともと自分に自信がなかったり、自己嫌悪が強かったりするところにこのモラハラが乗っかってくると、

「あ～、やっぱり私がダメだからこうなるんだ。私が至らないから言われても仕方ないんだ。」

などと意味づけしてしまって、本意ではないし苦しいんですけど、納得してしまう、ということは起きやすいのだと思います。

＊　＊　＊

モラハラがしんどいと感じる大きな理由っていうのは、

それに振り回され、言い返せない自分にウンザリするからなんじゃないかな、って思うんですよね。

理不尽な言動にも、小さくなって耐えている自分。

本当は違うって言いたいのに。本当は長所だってあるし、価値がある部分だってある、って言いたいのに。

自分自身の心の声を聴いてあげられない。情けなく惨めな自分。

そんな姿を感じなきゃいけないことこそが、しんどい理由なんじゃないでしょうか。

モラハラをしてくる相手は、これは指導だ、とか、君のためを思っていっているんだ、とか、言ってくるかもしれません。

しかし、冷静に考えてみたら、それが愛からの言動なのか否かは、分かるはずなんですよね。

でも、先ほどお話ししたように、心にダメージがある状態だと、冷静に考えることが難しくなる場合があります。

ですから、まずは早急に、出来るだけ遠くに逃げちゃって良いんだと思います。

そして、あなたが信頼をおけそうな人に、話を聞いてもらって欲しいと思います。

その人達が、冷静に客観性をもって、あなたに話をしてくれますからね。

客観的事実として、

『尊厳が傷ついているから自分を過度に責めてしまっているだけで、あなた自身が悪いわけじゃないんだよ』

ということを理解することと、

自分のことをちっぽけに扱ってしまったことについても、罪悪感を感じているはずなので、

心の傷を、時間をかけて構わないので、ゆっくり癒していって欲しいと思います。

『（心の声を）聴いてあげられなくてごめんね。そして、今まで頑張ってくれてありがとう』

と自分自身に言ってあげられると、心は軽くなって前に進みやすくなると思います。

良かったら参考にしてみてくださいね。

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。