『人との距離の縮め方』

こんにちは。

火曜日の「うまくいくコミュニケーション」は、ワタクシ吉村ひろえと、樋掛豪カウンセラー、成宮千織カウンセラー、中村きよのカウンセラーの4人でお届けします。

職場、婚活、学校、コミュニティなど私たちにはいろんな出会いの場がありますね。
今日は、新しく人と出会った時にどうやって距離を縮めてゆけばよいか

について書いてみようと思います。

新しく出会った人との距離を縮めるには

自己を開いて自分を知ってもらう自己開示をする必要があります。

仲良くなりたい人に自分がどんな人かわかってもらえないと

不安や警戒心を抱かせてしまい、なかなか距離を縮めることが出来ません。

では、どうやって自分を知ってもらえばよいのでしょう。

◆感情を表現してみる

自分が感じた感情を伝えると相手はあなたがどんな人か理解しやすくなります。

「昨日テレビで歌手の〇〇さんのライブ見たんですけど歌が上手くて感動したよ～」
「このあいだテイクアウトで頼んだ〇〇のピザがとても美味しかったですよ」
「1年前のプロジェクトは大変だったけど遣り甲斐を感じて楽しかったです」
などが感情表現になります。

こういう感情表現をすると
「この人は、こういうことにこう感じる人なんだな」
ということを相手に知ってもらえます。

ただ、感情を表現するのも伝え方に気を付けたい場面もあります。

たとえば婚活で出会った人に好感を持ったとします。
けれど出会って早々に
「あなたが好きです！」
と感情を表現すると相手はびっくりして引いてしまいそうです。
また
「私のことをまだ何も知らないのに」
と軽薄な人に見られるかもしれません。

そんなときは
「〇〇さんと話していたら楽しい気分になります」
「〇〇さんと居たらなんだか安心感があるんですよね～」
というような感情表現すると
「この人は自分に良い感情を持ってくれているな」
ということが相手に伝わります。

自分に良い感情を持ってくれる人には好意を感じるので

距離が縮まりやすいかと思います。

◆流れに乗った自己開示

自分をオープンにするにはタイミングも気をつけたいところです。
タイミングを間違えると、ただのおしゃべり、空気を読めない人と誤解されてしまうことも。

たとえば、アメリカの大学を出たことを知ってもらいたくても急にそんなことを言うと
「なぜ今そんな話しをしたの？」
と空気を読めない人として評価されそうです。

けれど会話の中で
「去年アメリカを旅行して楽しかったなぁ」
などアメリカや大学の話しが出たときに
「私はカリフォルニアの大学に通っていたんですけれど、アメリカのどちらに旅行されたんですか？」
と自己開示すると自然な流れに沿っているので相手に妙な印象を与えないですね。

また、出会ったばかりだけど気のある人に自分はシングルだと知ってほしいとき
「私にはパートナーがいないんですよ～」
と自己開示するとあからさまだったり
「だからどうしたの？」
と何が言いたいかわからない人になってしまいかねません。

こういうときもまた会話の中で休日の過ごし方が話題に出たときなんかに
「私は休みの日は友達と遊びに行くかひとりでのんびり家で過ごすことが多いな」
と自分を表現すると「彼氏(彼女)はいないの？」
と質問されたり
「この人にはパートナーがいないんだな」
と伝わりやすいかと思います。

タイミングを間違えて自己開示すると逆効果にもなるので気を付けてくださいね。

◆自己開示と自己顕示の違い

自分のことを話せば話すほど嫌がられるタイプの自己開示があります。
それが自己顕示です。

自己顕示とは
「自分の価値や存在を、ことさら人前で見せつけようとすること。また、自分の成功や功績をひけらかすこと」　出典：goo辞書

人に認められたい一心で自分の成功や手柄ばかりを話すと

それは自己開示ではなく単なる自慢話しになってしまいます。

相手が知りたがっているあなたの一面を話すという気持ちがないと

自己中心的な自己開示になってしまいますね。

たとえば、あなたと結婚を考えている恋人はあなたの年収を把握しておきたいかと思いますが

久しぶりに会った友人はあなたの年収にはさほど興味はないかと思います。

相手の立場に立って”相手が知りたい自分”のことを話すとよいかと思います。

また、飲み会などで楽しく盛り上がりましょうという場面で

苦労話しや愚痴、不平不満などを話すのも控えたいところ。
楽しむ席でそのような話しをされると相手は重たい気持ちになってしまいますものね。

せっかくの人との関係は大事に育てたいものです。
それが尊敬や好意を抱く人ならなおさらです。

あなたが素敵な人との距離を縮めていかれることを祈っていますね

参考になりましたら幸いです。