ラベリング効果を上手に使おう!
こんにちは!
カウンセリングサービスのすのせさちこです。
毎週月曜日「仕事の心理学」のコーナーは、山田耕治カウンセラー、大西三千男カウンセラーと私すのせが隔週でお届けしています。
どうぞよろしくお願いします。
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皆さんは「ラベリング効果」って聞いたことはありますか?
ラベリングとは、勝手な先入観や固定観念だけで印象を固定化させることで、「レッテルを貼る」と言えばわかりやすいと思います。
「ラベリング効果」とは、先入観や固定概念など勝手なイメージでラベリングされた人が、その通りのイメージを持ってしまうという心理効果です。
ラベリング効果という言葉にはなじみがないかもしれませんが、血液型による性格分類はラベリング効果の一例です。
例えば「A型は几帳面」と言われていますが、そう言われることでA型の人は「几帳面」とラベリングされ、几帳面な行動を取らなければならないと思い込むようになり、その結果、A型の特徴と言われる「几帳面」な行動を自然にとるようになってしまうのです。
今回は、このラベリング効果の上手な活用法やコツをいくつかご紹介します。
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(1)部下や同僚のモチベーションを上げる
例えば「仕事が早いね」「効率がいいね」というような褒め言葉を部下や同僚に使うことにより、無意識に暗示がかかり、作業スピードが速くなったり、効率良く仕事をするようになったりします。
褒めるときのポイントは、相手の性格や容姿ではなく、「行動」を褒めることです。
また「相手が望んでいるラベルを貼る」のも重要なポイントです。例えば仕事の速さより正確さを重視している人に対して「仕事が早い」とラベリングするとプレッシャーや違和感を感じてしまうかもしれません。
相手が言われて嬉しいことや、こうありたいという相手の理想をラベリングして、その行動を褒めることが部下や同僚のモチベーションを上げるコツです。
(2)自分の短所を克服する
私たちの自分に対するイメージは、他人からのラベリング効果によるものも多くあります。
「男は強くあるべき」
「男は家族を養うもの」
「女は男を立てるべき」
「女は家庭を守るもの」
「年上だからしっかりすべき」
「末っ子だから甘えん坊」
そんなラベリング効果による「こうあるべき自分像」と実際の自分との差異だったり、「ネガティブな自分像」を「短所」と感じてしまうのだと思います。
ラベリング効果とは、他者の無意味で明確な意味を持たない先入観や固定観念によって誘発されます。
明確な根拠や納得のいく理由もないまま「男だからこうあるべき」「女だからこうあるべき」などと言われて、それに自分がそぐわないと「短所」と思ってしまうのです。
この場合、明確な根拠や納得のいく理由もないことでのラベリングなので、そのラベルをはがすように「短所と思う必要はない」と認識することが短所の克服になります。
また、ラベリングは自分に対してもできるので、ネガティブなラベルを自らポジティブなラベルに貼り替え、自分自身にラベリングすることにより、短所を克服する方法もあります。
「アファメーション」と呼ばれるボジティブな言葉や自分を肯定する言葉を唱え、自分自身を幸せに導く方法がありますが、自分にポジティブなラベリングをするには有効です。
「私は仕事ができる人だ」
「私は愛される人だ」
「私は優しい人だ」
など、唱えてみてください。
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ラベリング効果は、ビジネスや子育て、恋愛など様々な場面で活用できます。
ぜひ上手に使ってみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次週は、大西三千男カウンセラーがお届けします。
お楽しみに♪
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