愛されているような気がしない、という思いについて | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

愛されているような気がしない、という思いについて



        
木曜日のテーマは「もっとラブラブに」。
  ドキドキ服部希美
  ドキドキやなぎあこ
  ドキドキ森實ゆた
  ドキドキ帆南尚美
が交代でお届けします!


カウンセリングサービスの帆南尚美です。

いつもありがとうございます。

愛しているって言ってくれているのに、

愛されている気がしない。

愛しているなら、もっと「こうして」くれるはず。

なのに、「そうする」ってことは、愛していないってことだよね。

私たちは、「自分ならこうやって愛を表現する」という方法で、愛されたいと思います。

そうでなければ愛されている気がしないのです。

「◯◯をすることが愛していることを意味する」と信じていて、それとは別のことをされると愛されていないと思ってしまうのです。

たとえば今朝からあなたは体調が悪くて会社を休み、寝込んでいるとします。
ここ最近仕事も忙しくて寝不足だったし、食事に気を使う余裕もなかったのです。

あなたはすでに仕事に行っている彼に体調が悪くて会社を休んだとだけ連絡しました。

しばらくして彼から返信がきました。

「大丈夫?」

心配してくれたんだ。少し嬉しい。
そしてあなたは返信します。

「うん、ありがとう。熱があるけど大丈夫。」

本当はだいぶしんどいけれど、頑張って大丈夫と返事をしました。

夕方になり、そして夜になったけれど、彼からはその後何の連絡もきません。

遅い時間になり、いったいどうなっているんだろうと思い、「もう仕事終わった?」と連絡してみました。

すると、「うん、いま同僚の〇〇と居酒屋を出たところ」という彼からの返事。

は?居酒屋ってなに?

あなたは急にメラメラと怒りがわいてくるかもしれません。

私が具体が悪いと言っているんだから、普通仕事が終わったら心配して連絡してこないかな?

なんならおかゆとか、飲み物とか、あたたかいものをコンビニで買ってきてくれたりしないかな?
薬はいらない?とか聞いてこないかな?

こんなときに平気で同僚と飲みに行くなんて、あいつどういう神経してるのよ!

このメラメラ、わかりますか?

「愛しているのならば、彼女(妻)が具合が悪いときは、彼(夫)は心配して早く帰ってきたり、食べ物などを用意してくれるべき。」と思っていたのかもしれないのです。

でも彼はそうしてくれませんでした。
ということは、愛していないということだ、と思いますよね。カッチーン!と頭にくるかもしれません。

私たちは、自分のルールで人の行動を判断したり評価したりします。

朝の彼の発言。あなたが具合悪いと知って「大丈夫?」と言ったことは、あなたのルールに照らし合わせると、それは愛でした。やったー!

次に、さきほどの彼の発言「うん、いま同僚の〇〇と居酒屋を出たところ」をまたあなたのルールに照らし合わせてみたら、それは愛からはほど遠いものでした。

私たちはそもそも自分の心の中のことが、外の世界にも同じように繰り広げられているように見えるものです。これを心理学では投影といいます。
あなたの心のルールが、世界のルールであるかのように、見えてしまうのです。
良い悪いではなくて、人間とはそういうものなのです。

ただ、私たちは投影を取り戻すことができます。
私の心のルール以外にも、別のルールが存在するかもしれないと思ってみると、今は愛として感じられないものであっても、もしかしたら別のルールに従えば愛なのかもしれない、と想像することができます。

さきほどの、あなたが具合が悪くなった日の話に戻ってみます。

彼はあなたが具合が悪いのを知っているのに、同僚と居酒屋で飲んでいました。

でも彼はこう思ったかもしれません。

大丈夫?って聞いたら、大丈夫って答えたよな。
心配だけど、具合が悪いときには僕は放っておいてほしいから、そっとしておこうかな。
あまり早く帰ると、彼女が僕に心配させて悪いからと、おちおち寝ていられないと思ったらかわいそうだから、
今日は同僚と食事して帰ることにしよう。
最近本当に彼女は疲れていたようだし、今日はゆっくり寝ていてほしいな。
なんといっても大切な彼女なんだから、はやく元気になってくれるといいな。

これは、当初あなたのしてほしかった彼の態度ではないかもしれないけれど、彼なりの愛、ということはわかりますよね。

もちろんここまで彼の口から説明してくれたら簡単に理解もできますが、なかなか実際はそうできないことも多いのではないでしょうか。

だからこそ、あなたが自分のルール以外で物事を見てみようと思ってみることが大切なのかもしれません。

パートナーの行動が愛ではない!と思う時、自分のルールにこだわってしまうことによる問題の勃発が本当にたくさんあります。

本当はお互いに愛情いっぱいなのに、そうとは気づかずに喧嘩をしてしまう。

愛してくれているのに、愛してくれていないと泣き叫んでしまう。

あなたは本当は、あなたが思うよりもずっと、愛されているのかもしれません。

愛しているならこうあるべきというルールを脇に置いて、あなたの知らない愛し
方をしている彼を、知ってみたいと思っていただけませんか?

彼は彼のやり方で、あなたを愛してくれているだけなのかもしれないのですから。


以上、帆南尚美でした!


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