分かっていても、あえて言わないでおく。そんな愛のカタチもある
こんにちはカウンセリングサービスの櫻井朱実です。
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『恋と仕事の心理学』、毎週金曜日は「恋と仕事のライフプロデュース」をテーマに、
佐藤まゆみカウンセラー、 蒲谷芳久カウンセラー、 高梨弥生カウンセラー、
私、櫻井朱実の4人でお届けしています
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一緒に生活している中で、
家族が何を言っても動いてくれない、とか、
いつも一番先に気付くのが私なので、
掃除にしても片付けにしても大変なのは私ばかり、とか、
そんな思いを抱えていらっしゃるあなたへ。
夫に対して、
『なんで洗い物が溜まってるのに、気が付かないで平気なの?』
とイライラしたり、
子どもに対して、
『脱いだらあちこち脱ぎっぱなしで、片付けなさいってあれほど言ってるのに!』
とキレそうになってしまったり。
自分だけならキレイに出来るのに、出来ない(やらない)家族のことが理解できないし、
言ったことくらいは、いい加減学習してやってちょうだいよ、
思い、でも現実はそうはならずに報われない、みたいなことが続くと
全て放り投げて、しばらく逃避行したくなってしまうかもしれませんね。
まずは、それだけ毎日頑張っていらっしゃる、ということですので、
その頑張りは認めてあげて欲しいのですが、
今回は、あなたが報われるきっかけになったらという願いから、
別の切り口でお話してみようと思います。
* * *
あなたとあなたの家族の中で、どんなことが起きているのか?と言いますと、
【色々と気が付く人=わたし】
【気付かないか、どうでも良いと思い、こだわっていない人=家族】
がいるわけですね。
そして、あなたが 【色々と気が付く人】 ってだけなら良いんです。
なぜなら、気が付いておしまいですから。
しかしどうやらそこには、
沢山のきまり、ルールが存在するみたいなんですね。
例えば、
『外から帰ってきたら、脱いだものはすぐに洗濯機に入れるか、クローゼットの所定の位置にしまうべきである』
と思っていて、あなたはそれを普通にこなすわけですけれども、
家族の誰もそれをしない。
いくら言っても衣類は脱ぎ捨てたまんま、だとしたら。
「なんでこんな普通のことが出来ないのよ!!」
となるわけです。
あなたにとっては普通のことなんですけれども、家族にとっては、
脱いだ衣類をちょっとソファーの背もたれにかけておいただけ。どうせ明日また着るし。
という理由での行動かもしれませんし、
衣類が多少その辺に置かれてても気にならないから、片付ける必要性すら持ち合わせていないのかもしれません。
これはどちらが正しい、間違っている、という話ではなく、
それぞれがそのような価値観を持っている。それだけなんですね。
ここであなたは、いつも先に気が付くいてしまうので、
イライラして注意して怒鳴ってしまう側なのかもしれません。
しかし、ちょっとだけ視野を広く持ってみることにチャレンジしてみて頂きたいのですが、
良かったら、こんな質問を、自分自身にしてみてくださいね。
『他の場面では、もしかしたら家族は、私の至らないところを、黙って見守っていてくれたりはしないのだろうか?』 と。
* * *
人間だれもが完璧ではありません。
普通に苦もなく出来ることもあれば、
苦手なことや、出来ればやりたくないこともあるのが私たち人間です。
あなたにとっては苦もなく普通に出来ることでも、
家族からしたら難しいことなのかもしれませんし、
彼ら(彼女ら)なりに、実は努力してやろうとしているのかもしれません。
振り返ってみると、あなたにも、
「あの部分を指摘されたら痛いよなぁ・・・」
というところって、きっとひとつやふたつはあるのではないでしょうか?
私は昔、良い母親である、良い子育てをしている、
という自信が今よりも格段になかったので、
夫からそのことを軽い感じで指摘されても、
傷口に塩を塗られたように心が痛くなり、
そんなひどいことをしてくる夫が許せなくて、
火が付いたように怒りが湧き、ムキになって言い返したことがありました。
私なりに必死に、良い母親になろうとしていたんですが、そのことに全く自信がなく、
なろうとしているけれど、成果はあがってないんじゃないの?と思っていたんですね。
事実、母親としてはまだまだだったのは確かで、
至らない部分も挙げたら沢山あったんだと思います。
それは重々承知の中、日々子供と向き合っていたので、
わざわざ指摘されたくなかったんです。
至らない自分をズームアップして見ないといけないわけですからね。
ガミガミ言ってしまう側に立っていると、自分もイライラして余裕がありませんから、
そんな風に相手を見るのって難しいのだと思います。
もしかしたら夫も、余裕がなかったのかもしれないし、
私がそんなに母親として自信がないと思っているなんて、知らなかったんじゃないかな?って思います。
『こうすべき、これが正しい』
ということを、家族に分からせよう、証明してやろう、ということよりも、
『なかなか片づけはしてくれないけど、買い物に行ったら荷物は持ってくれたりするよね』
とか
『放っておくと全然勉強しないけど、作ったご飯は文句ひとつ言わずに美味しい、って食べてくれるわよね』
とか
やってくれているところを見よう、意識すると、
見えてくるものが違ってくることが多いです。
相手に伝えるとしたら、
やってくれているところについて、
まずは嬉しいんだよ、という気持や、感謝を伝えてみる。
そのほうが、お互いに気分は確実に良くなりますよね。
そして、
『出来ていないって分かっていただろうに、あえて言わないでいてくれてたんだな。』
と、今まで相手が見守ってくれていたことにも
気付けるようになるかもしれません。
『もっとこうしてくれたら、あぁしてくれたら。』
と言いたい気持ちはあると思います。でも、
分かっていてもあえて言わない。
見守ってあげることを選んでみる。
そんな愛のカタチも、あるのではないでしょうか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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4/17は佐藤まゆみカウンセラー が担当します。
夫婦の問題、家族(特に母親との問題)など、
日常で使える事を書いています。
櫻井の面談カウンセリングは、東京・群馬県前橋市で
行っています。