自分から愛を伝えて、いい気分になろう | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

自分から愛を伝えて、いい気分になろう



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        木曜日は「もっとラブラブに」。
        服部希美やなぎあこ
        森川陽介帆南尚美、が交代でお届けします!
        
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カウンセリングサービスの帆南尚美です。
いつもありがとうございます。

色々なニュースが飛び交い、街中の人が少なくなり、学校やテーマパークが閉まり、イベントが中止され、家にいることが増えると、気持ちが内にこもることが多くなるかもしれませんね。

ウイルスの怖さだとか、マスクが買えないとか、ネガティブなことをたくさん考えてしまいがちですが、

こんなときだからこそできること、それも普段だったら絶対にやりたくない、やれないような、そんなことをすんなりとできる機会だったりもするのです。

たとえば最近連絡を取っていない友だち、親、昔お世話になった人。
しばらくご無沙汰してしまうと、なかなか連絡を再度取り始めるのは気が重いですよね。

でも、このご時世が、「元気にしてますか?」のひと言を送るあなたの背中を押してくれるのではないでしょうか。

余計なことは何も言う必要はないのです。

ただあなたが、連絡を取りづらくなってしまったな、とたまに顔を思い浮かべるあの人に、あなたが気にしているのだということが伝わるだけで十分だと思います。

「最近色んなニュースがあるので、元気かなと思った。」
そんなひと言で十分伝わると思うのです。

◇◇

私自身のことをお話ししますと、ここ何年も大変に遅れてきた反抗期とでもいいますか、

近くに住んでいる母と連絡を取るのが鬱陶しくてたまりませんでした。

以前だったら、頻繁に実家に帰っていたし、電話もしていたし、日々こんなことがあった、あんなことがあったと、母とおしゃべりをするのを楽しく思っていました。

ところが、もう40代も半ばを過ぎた頃からでしょうか、
母と電話をするのが嫌で嫌でたまらなくなりました。

母から電話がかかってくると、背筋が寒くなるほど嫌だな、と思いました。

なんでこんなに嫌なんだろうと思っても、そこまで母を嫌う理由が見当たりませんでした。

実は私は、以前は母が良いと思うものは、私も良いと思い、価値観が似ていて仲良しだな~と思っていました。

しかし心理学を学ぶようになって、それはもしかしたら価値観が同じではないのでは?と思うようになっていきました。

なぜなら、私は子どもの頃から、母にいつも私を好きでいてほしかったあまり、母が「これが好き」「これが嫌い」ということを、すべて「私もこれが好き」「私もこれが嫌い」と同調して、母に「あなたとは本当に気が合うわね。」と言われたくて仕方なかったのだということに気が付いたのでした。

長年、母だったらこれが好きだろうか、母だったらこれを良しとするだろうか、という確認を、自分の中で自動的に行っていたのですが、そんなことをやっていたことにすら気が付いていませんでした。そして自分の価値観と母の価値観の境目が分からなくなっていたのです。(これを心理学では癒着と言ったりします。)

しかし、本当は私は母とはまったく違う考え方を持っていて、でもそれを知ったら母は寂しがるだろうし、もうそんな私のことは愛してくれないだろうと思い、だから母といつも同じ考えを持っているフリをしてきたこと(心理学ではこれを補償行為といいます。)に気づいてしまったら、実はそんな補償行為を続けることは苦しくて、本当はもうやめたいと無意識に感じていたことに気づいたのでした。

母の価値観は母のもの、私の価値観は私のもの。

当たり前なのですが、ようやくそう思えるようになりました。

そして、そう思えるようになってくるに従い、母からの電話やメールが嫌でたまらなくなったな、と思いました。

ある時、母からメールが届きました。
メールが届いたことが分かった途端に、また「嫌だな。」と強く思いました。
なんでメールをしてくるんだと怒りが湧いてきました。

でも、なぜだろう、なにが嫌なんだろう、と、自分のその嫌な気持ちの正体が分かりませんでした。

私はそこまで母を嫌っていないはず。
なのに、母からのメールや電話が来ると、本当にどうしようもないほど、嫌で嫌で仕方がありませんでした。

しばらく目を閉じて、母のメールを嫌だと思う気持ちを感じ続けてみました。

あぁ嫌だ、あぁ鬱陶しい、あぁ頭にくる。

そんな気持ちを感じ続けているうちに、いや待てよ、これは嫌なんじゃないな、と思いました。
どちらかというと、申し訳ない感じ。

母の期待に応えられず、いたたまれない感じ。

そのときふと、母からメールが来ることは、母が私に対して「最近連絡をくれないで、冷たいじゃない。」と、私が母への愛情表現をサボっていることを指摘され責められているように感じていることに気づきました。

私から母に近況報告をしたり、最近どうしてるの?元気?と連絡していれば、母からのメールはそうそうないはずで、

母からメールが届くということは、すなわち私からの連絡が少なかったということ、そしてそのために母に寂しい思いをさせてしまったということだと、(それが真実かどうかはともかく)私は感じていたのだと気づいたのでした。

母からのメールの着信を見るたびに、母に寂しい思いをさせてしまった罪悪感を感じていたようなのです。

母と同じ価値観を持つことをやめただけでも、母を心理的に切り離してしまいごめんなさいという気持ちがあったのに、それに輪をかけて私からはメールも電話もせず、母に寂しい思いをさせてしまった罪悪感を感じていたようなのでした。

そして、「寂しい思いをさせてごめんね。」と言う代わりに、「なんでメールなんてしてくるんだ。」と怒っていました。
なぜなら、その罪悪感を感じたくなかったからです。

それ以来、私は母からメールや電話が来るたびに、また嫌な気分だなと思い、そしてまた母に寂しい思いをさせている罪悪感が原因なんだなと何度も何度も自分の中の「嫌だな」と思う気持ちを確認していました。

そして、もうこの嫌な気持ちは感じたくないなと思いました。

考えればすぐに分かることだったのでしょうが、ようやく私は、母からのメールが来るよりも先に、私から母に連絡をするようにしようと思いました。

そういえば最近連絡をしていないな、どうしているかな、と思ったら、すぐに自分から母に連絡をするようにしました。

自分なりに母に頻繁に連絡を取っていると、母に寂しい思いをさせているという罪悪感がなくなるので、最近ではたとえ母からメールが来たとしても、その着信を見て嫌な気分を感じることがなくなったのでした。

◇◇

私たちは、いつも誰かのことを頭の片隅で心配していたりしませんか?

あの人最近どうしているかな?
このところ連絡していないけど、元気かな?と。

そんなとき、相手から連絡が来るまで待っていると、いざその人からメールやLINEが来ても、嬉しいとは思えないこともあったりして、何よ今さら、とか、今忙しいのに連絡して来ないでよ、とか、思ったりするかもしれません。

でも、ふとどうしているかなと思ったそのときに、自分からメールしてみたり、自分から電話してみたり、LINEしてみると、

自分が愛を表現することをサボっているという罪悪感がないので、とっても純粋に清々しくその人のことを思いやることができるし、そんな自分を誇らしく思えるような気がするのです。

そんなわけで、

最近連絡が途切れてしまっているな、

あの人元気かな、

そう思う人がいたら、

ほんのちょっとだけ勇気を出して、

自分からその人に、どう?元気?と言ってみると、自分が楽になるのかもしれません。

相手の出方を待っていると、愛を出し惜しみしている罪悪感に気分が悪くなるかもしれません。
自分から愛を伝えると、清々しくいい気分になれるのではないでしょうか。

以上、帆南尚美でした!


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