「私を見て」「聞きたくない」 ~人の話しにかぶせてくる人の心理~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

「私を見て」「聞きたくない」 ~人の話しにかぶせてくる人の心理~

 

こんにちは。

カウンセリングサービス吉村ひろえです。

 

 

二葉

 

 

火曜日の「うまくいくコミュニケーション」は、樋掛豪カウンセラー三枝みきカウンセラー中村きよのカウンセラーの4人でお届けします。

 

 

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◆共感からのかぶせられ方


「まただよ・・・」

人の話しが終わらないうちに、自分の話しをし始める人がたまにいますね。
人の話しにかぶせるように話し始められると、不快な感じがしますよね。

「この間さ、あそこのレストラン行ったんだけど・・・・」
「知ってるぅー!美味しいよねぇ、あのレストラン♪」

みたいな、共感がゆえのかぶせ方ならば、良いとは思えなくても微笑ましいです。


一旦、尻切れトンボのように自分の言葉は引っ込んでしまうけれど、相手の言葉を聞いたら
「そうそう、お洒落だしね^^」
と、そこからまた盛り上がりそうです。

少々、慌てんぼさんですが可愛らしさも感じたりしますね^^
が、人の話しにかぶせて来られると多くの場合は、不快感を覚えます。

では、人の話しにかぶせてくる人はの心理って、どういうものなのでしょう?


◆私を見て欲しい人

人の話しにかぶせて話してくる人に、自己顕示欲の強いタイプの人がいます。

「私を見てー」のタイプの人です。

幼い子どもは、安心したいためによく”見て見てちゃん”になりますよね。
親や、まわりの大人の関心を引きたい。
愛されたいのですね。

大人も自分に関心を持ってもらうと、嬉しいものです。
人との関係で
・自分に関心を持ってもらえない
・無視される
というのは心理的に一番辛いもの、と言われたりもします。

だからといって、いい歳の大人が自分を見て欲しいあまりに、人の話しを遮ってまで自分の話しばかりしていると、周りは辟易してしまいます。

つい、”見て見てちゃん”になってしまう人は
「自分は、人に関心を持ってもらえないのではないか」
という不安が大きいのかもしれません。

・幼いころ両親からの関心を得にくかった
・大家族で自分の存在が埋もれて注目されにくかった

などの理由があるとしたら、自己顕示欲が強くなってしまっても不思議ではありません。


◆聞きたくない人

人と話していて、相手が自分と違う意見や自分にとって耳の痛い話しをしだした時に、話しをかぶせてくるタイプの人もいます。

相手が話し終わらないうちに
「うんうん、そうそう、それはわかってるんだよね」
と、一見相手に同意しているんだけど
「もうこれ以上、私にとって痛いことを言わないで」
という心理が働いていそうです。

たとえば

「実は私、彼以外に気になる人がいてさ。でもイケナイことってわかってるんだ。どうしたらいいと思う?」
「それは彼に悪いよね。それはどちらかに決め・・・」
「うんうん、それはわかってるんだよ」
「そうか、じゃぁ、どちらかに・・・」
「そうそう、決めないとダメだよね、やっぱり」

みたいな感じ。

彼以外の人に心惹かれることに、とても罪悪感を感じています。
でも気になる人の存在が、日に日に大きくなってくる。

「そんな私はサイテーだ!もう、私は私で自分を責めているのだから、それ以上追い詰めないでー」

と心が叫んでいるのかもしれません。

ですが、話しをかぶされた方は
「途中で話しを遮ってまで、わかってるって言うなら最初から話すなよ」
と、やはり不快な気分になってしまいますよね。

この場合の話しを遮るタイプの人は、とても良い子で生きてきたのかもしれません。
それがゆえに、罪悪感を強く感じてしまうのです。

良いとか悪いではなく、彼氏はいるけど素敵な人を素敵だと思う、心惹かれてしまうことはあります。

でもそんな自分が許せずに
「もう、聞きたくない!」
とばかりに、核心を突かれて心が痛すぎて遮ってしまうようです。

「だけど、どうしようもないこの気持ちもわかってほしい」

そんな葛藤で苦しんでいるようです。


◆聞きながら思考する私たち

私たちは、人の話しを聴きながら思考が働きます。
なにも考えず、ただただ、聴くだけということはなかなかありません。

人の話しを聴いていると、脳が刺激されて思考が働きます。
そして、聴いている方も色んなことを感じます。

「そりゃそうだ」
「ふーん、この人はそうなのか」
「私ならこうするけどな」

共感したり容認したりと、反応するんですね。

無意識にその反応が出て、思わず人の話しを遮ってしまうこともあるので、自分自身も気をつけたいところです。

私も、たまに
「あ、今、人の話しを遮ってしまった」
というときがあります^^;

自分で気づけたときは
「ごめんなさい、割り込んで話してしまったわ」
とひとこと掛けるようにしています。

そうやって自分が気をつけていると、周りの、話しをかぶせる癖のある人も自分の癖に気づきやすくなったりします。

それでも
「いつ話しても、やっぱりこの人はかぶせて来て感じ悪いな」
と感じる人には
「私の話しも最後まで聞いて欲しいな」
と伝えるのもひとつですが
「この人は、どんなふうに育ってきたのかな?」
という方にフォーカスしてみるといいですよ。

その人に興味を持ってあげると、あなたのイライラモヤモヤ感が減るかもしれません。
よかったら試してみてくださいね。

素敵な人間関係をキラキラ

 

 

二葉 

 


 来週12月24日(火)は 樋掛豪カウンセラーが担当いたします。
お楽しみに音符

 

 

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