春が嫌いだった~セクシャリティへの嫌悪感を癒す~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

春が嫌いだった~セクシャリティへの嫌悪感を癒す~

 
いつもお読みいただき、ありがとうございます
カウンセリングサービス三枝みきです。
 
毎週火曜日の「恋と仕事の心理学」は、「うまくいくコミュニケーション」というテーマで、中村きよのカウンセラー、樋掛豪カウンセラー、吉村ひろえカウンセラーと私、
三枝みきがお送りしています。
 今週はワタクシ、三枝の担当です音譜
 
ピンク薔薇赤薔薇ピンク薔薇赤薔薇ピンク薔薇
 
今回の記事は、4年ほど前に私のカウンセラーブログに書いた記事を、加筆修正したものです。
今の季節にぴったりの記事だったので、思い出して、引っ張り出してみました。
少しでも皆様の参考にしていただけたら幸いです。
 
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だんだん春めいてきた今日この頃、みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
 
春は体調を崩しやすいなあと私はよく思っているのですが、それには自律神経のバランスが崩れやすいというのも、理由の一つかもしれません。
 
私も昔は、春になると憂鬱になったり、めまいや立ちくらみが多くなって、ひどいときはまっすぐ歩けなかったり。
なにかふわふわと足元が心もとなくなったり、わけのわからない不安や気持ち悪さを感じたりしたものでした。
概ねそれは若いころのことで、特に私は妊娠期間中の初期、悪阻で苦しかったのがいつも春だったので、それをつい、身体が覚えていたのかもしれません。
 
他にも、人生の一大事と言えるような出来事は、私の場合、いつも春にばかり起きていたのも、大きかったのかなと思います。
でも、もしかしたらそれだけでもないのかなと、最近思うようになりました。

春という季節は、「出会い」や「別れ」の多い季節です。
日本では年度の変わり目がちょうどその時期でもあり、進級や入学、卒業、異動、引っ越しなど、大きな変化を迎えることが多い季節と言えるかもしれませんね。
 
それだけでなく、自然の中でも冬が終わり、草木の種が芽吹いたり、成長の速度を速めたり。
固かった蕾が綻んで花を咲かせ、生き物たちも活発に活動しはじめ、あちこちで「生命」というものの息吹を感じることが多くなるのが、この「春」という季節なんだなと思います。
 
けれども、そこに「美しさ」や「喜び」を感じるよりも、昔の私は「怖れ」や「気持ちの悪さ(嫌悪感)」を感じていたようです。
冬の間土の下で成長し、ついには芽を出す新しい命の力を「得体のしれない気持ち悪いもの」が孵化するような、何とも言えない嫌な感じと感じていたのかも、とも思います。
たぶんそれは私自身の、「セクシャリティ」への嫌悪感だったのでしょう。
 
かつての私のように自己嫌悪の強いタイプの方の中にはは、そういう感覚に覚えのある方もいらっしゃるかと思います。
(「セクシャリティ」とは「性的な魅力」という意味合いもありますが、私たちがカウンセリングの中で使う意味は、「ありのままの自分らしさ」やその人自身の「生き生きとした魅力」「生命力」「エネルギー」というような意味です。)
 
ちなみに私自身、かつてのセルフイメージの悪さと言ったら、それはもうひどいものでした(笑)。
たとえるなら【どす黒いヘドロ状の汚泥や汚物のような、産業廃棄物のような物体で、とてつもない腐臭を放ち、思わず目を背けたくなるほど醜悪で邪悪な何かドクロ
今書くとね、ついつい、笑っちゃうしかないのですが。
 
でも、人が一人いて、目の前に何らかの対象(人でも物でも)あれば、そこに「投影」というものが起こります。
 
*投影とは心理学の基本的な考え方の一つで、対象物に自分自身やその感情、または知っている誰かや何かを重ねてみてしまうことを言います。
たとえば道端にたった一輪だけ咲いているを見て、「一人ぼっちで寂しそう」と思う人は一人ぼっちだったり寂しかったりした記憶があるのかもしれませんし、「こんなところでたった一人で頑張っていて偉いね」と思う人は、ご自身もそんな風に今まで頑張って来たのかもしれません。
どんなものや人に何を投影するかは、人それぞれ、十人十色です。
 
つまりこの場合、私は「世界」や「季節」に自分自身や自分の「セクシャリティ」を投影していたわけです。

まあね、そんなものが地中(自分の奥深く)で蠢いていて、春とともに土の中から這い出して来るようなイメージがあったとしたら、気持ちが悪くて当然ですよね。
いやはや、全く困ったものです(笑)
 
そして、そんな状態で人とうまくコミュニケーションなんて取れるわけ無いんです。
そんなに邪悪で醜悪で気持ちの悪いものならば、他人に見つかる前に、隠さなければ、処分しなければいけないと感じるでしょうからね。
 
でも、臨床の現場にいると、昔の私のように、自分を「毒」のように感じている人や、「害悪」と感じている方にお会いすることは少なくないように思います。
たとえば私は昔、他所の赤ちゃんを抱っこできませんでした(笑)。
私が触ったら、その赤ちゃんが不幸になってしまうとか、毒されて汚染されてしまうような気がしていたのです。
でも、私の友人の中には、それと同じ感覚を持っている人もいたりしました。

そんなわけで、もしもあなたが、かつての私と同じで「春はなんとなく苦手」だと感じていらっしゃるなら、もしかしたらその理由は…
 
1.進学、就職、引っ越しなど環境や状況への怖れや抵抗
(周りが変わっていくことに対して、変わらない自分への焦りや罪悪感などもこれに含まれます)
2.季節の変化による、一時的、生理的な心身の変調
3.特定の出来事によるトラウマ
4.セクシャリティへの怖れや嫌悪感
 
上記のいずれかによるものかもしれないと思うんですね。

もちろん2番目の理由の場合は、お医者様に診ていただくほうがいいに決まっていますけれども、それ以外の場合は、もしもお心当たりがおありでしたら、ぜひ私たちにお話を聴かせていただけたら、と思います。
 
また、すぐできることとして、心と身体は繋がっていますから、あまり無理せず、ゆったりのんびり穏やかに過ごせる時間を取ってみてください。
また、ワクワクと心が躍るような楽しいことをしたり、自然と一体になれるような場所で過ごす、などもいいかもしれませんね。
そして、ご自分の心としっかりコミュニケーションを取るようなつもりで、優しくしてあげて下さいね。
 
なお、昔の私のようなひどいセルフイメージをお持ちの場合は、面談カウンセリングで使うセラピーなどで軽減できるケースもあります。
ご興味がおありでしたら、ぜひご相談くださいね。
 
お読みいただき、ありがとうございましたハート
あなたがコミュニケーションを楽しめますよう、応援していますねキラキラ虹
 
赤薔薇ピンク薔薇赤薔薇ピンク薔薇赤薔薇
 
来週は中村きよのカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに音譜
 
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