攻撃的な人、怒りをぶつけてくる人への対処 | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

攻撃的な人、怒りをぶつけてくる人への対処

嶽きよみ 

 

今日もありがとうございます。嶽きよみ です。 今日もありがとうございます。嶽きよみ です。 中村陽子、三好成子 、眞田遊子と私の4人で土曜日の「イキイキハッピーライフ」をお届けしています。 よろしくお願いいたします。

 

 

 

本日は、もしあなたのまわりに、攻撃的な人がいた場合、どう対処していくのがいいかという例をひとつ書いてみますね。

 

通常の友人なら、自分で選ぶことも距離を置くことも出来ますよね。

 

でも、仕事や学校やその他の集まりでは、付き合いづらい人、特に攻撃的な人と一緒に何かをしなければいけない場面も出てくるかもしれません。

 

そんなとき、本当は気に入っている仕事だったり、好きな集まりだったりしたはずなのに、人間関係のせいであなたが辞めることになってしまうのは、なんだかとてももったいないように思うのです。

 

人との関係というのは、かたちがあるようでないものなので、実はちょっとしたことで良くも悪くも変化が起こるものだからです。

 

ということで、いろんな嫌な相手というパターンはあると思いますが、今回は、最も扱いづらいパターンのひとつ、「攻撃的な人」を例にして書いてみようと思います。

 

1相手の感情に影響を受けている自分に気づく

まず、攻撃的な相手に対して、あなたがどういう感情を持っているか、というのに目を向けてみてください。

 

おそらく「むかつく」「怖い」「イラッとする」などの感情を感じるかたが多いのではないでしょうか。

 

もちろん攻撃的な言葉や態度を自分に向けられたとき、気分が悪くなるのはとても自然なことです。

 

ただ、それがずっと尾を引いたり、いつまでもその感情が心に残っていたりしたら、それは、あなたにとってとてもしんどいことです。

 

その嫌な感覚を早く昇華してしまうためには、まずは、自分の感情と相手の感情というのを分けて考えてみる必要があります。

 

例えば「怒る」と「叱る」が違うように、不必要な攻撃性というのは、仮にあなたの行動がそのきっかけになっていたとしても、そもそもの相手の問題が、根っこに隠れていることがほとんどです。

 

あなたは、その人の感情の影響を受け、相手からすると、自分の感情をあなたに受け取ってもらっている、ということになります。

 

もしその構造がなんだか悔しい、と思うなら、相手の問題から生じた感情を「受け取らない」という選択をするということです。

 

受け取らない、とは、

「なるほど、あなたはなこの件について怒りを感じているんですね」
「でも怒りの感情は私には必要ありませんので、内容だけ聞きますね」

のような感じでの(もちろん直接言うと日に油を注ぐようなことになりかねませんが)見方をするということです。

逆に、受け取る、とは影響を受けた感情がいつまでも心に残っているということです。

 

受け取らない選択をする、ということができると、相手の感情の影響を受けることはとても少なくなります。

 

2傷ついている自分を受け入れる

今あなたには、怒りの感情がどこかにあるのではないかと思います。

強い感情ではなくても、イラッとしたり、もやもやしたり、も怒りからくるものだったりします。

 

怒りの感情を感じるのは、とても気分が悪いことでもありますが、「怒り」自体は、自分を守るために、必要な感情でもあります。

 

ただ、この感情が生まれる以前には、あなたの心はとても傷ついているはずなんです。

 

痛みを感じているからこそ、怒りの感情が出てくるからです。

 

つまり、元々の痛みを感じて癒やしてあげないことには、怒りの感情というのはなかなかなくならないのですね。

 

そして、怒りの感情を持ち続けることは、とてもしんどいことなので、吐き出したくなります。

 

誰かに暴言を吐いたりものを投げたりするのは、よく見られる怒りの発散ですよね。

 

でも、そんな行動を起こしたらどんなことになるか想像がつく人は、それを抑えます。

そうすると、外に発散しない分、自分に向けての攻撃性となり、傷ついている上にさらに自分を傷つけてしまったりする場合さえあります。

 

だから、早めに傷ついている自分の心に気づき、傷の手当をしてあげる必要があるということです。

 

傷の手当て、とは、まずは痛み気づくことです。

 

人によっては、傷ついたことを認めたくない、それは負けたこと、のように感じる場合がありますが、そんなことはありません。

 

そして可能なら、それを信用できる誰かに話したり、自分をケアしてあげることです。

 

3相手の攻撃性のウラを理解する

自分のケアや理解が少し進んでくると、相手のことを少し見ていけるようになります。

 

つまり、あなたの心がそうだったように、相手の攻撃性のウラには、必ずと言っていいほど痛みが隠れています。

 

ただ、2であなたがやったように、自分の心の痛みを直視することが出来ず、向き合ったりケアしたりすることなく、怒りの感情を外に吐き出しているということです。

 

もしそこを理解すると、相手の怒りに対しての影響を受けることがかなり減るはずです。

 

相手の「怒り」=「怖い」という反応よりも、相手の弱さがどんどん見えてくるようになるからです。

 

ここで注意する点がひとつあります。

それは、あなたの怒りの感情がまだまだ減っていないときには、相手の痛みを見ること自体に拒絶反応のようなものが出てきたりするかもしれません。

 

その場合は、もういちど2に戻って、自分自身の痛みに向き合ってみてください。

 

攻撃的な相手を変えることは大変むずかしいことですが、その影響を受けなければ、あなたはずっと楽にその人への対処が出来るようになります。

 

4対処法を選択する

相手からの影響を受けることが減ってくると、実際にどう対処するかを自分で選択することが出来るようになります。

 

  • *自分の気持を伝える

  • *相手から避難する

  • *あえて反撃する

 

など、何がベストかは時と場合によるかとは思いますが、自動的に反応するのではなく、「選択する」というのがとても大切です。

 

感情に任せて行動したとき、たいていは、相手にその真意は伝わりづらいです。

 

でも、一旦自分の感情に向き合い、相手の感情を理解しようとしたあと話し合うと、本当の気持ちを伝えることがしやすいため、結果として相手が変化する可能性もずっと高くなるのです。

 

5結局はどっちでもいい

最後には、結局はどうしなければいけない、というものはないこと。「どっちでもいい」ということです。

 

なぜかというと、今回ここに書いたことは、その場を丸く収めるためでも、相手のためでもなく、どれもあなた自身のためのことだからです。

 

つまり、たまたま今回 その攻撃的な人と出会ったことを、アクシデントとして早く忘れよう、とするのも、それをきっかけに自分を成長や変化をさせるのも自由、ということです。

 

自分で選択していいことなんです。

 

ただ、一つ言えるのは、私の経験や多くの方からのヒアリングからしても、そういう人生の課題のようなものは、先延ばしにしても、たいてい またかたちを変えてやって来るということです。

 

つまり、今やっても、今回はパス!ても自由、ということなんです。

 

6まとめ

自分に対して悪い態度を取る人のことを好意的に見ることは、とてもむずかしいことです。

 

でも、ここで私がお伝えしたいのは、その人を好きになる努力をするべき、ということではありません。

嫌いな人は嫌いなままでかまいません。

 

今回書いたのは、他人の問題や感情に影響を受けずに、あなた自身が自分らしくいられるための一つの方法です。

よかったら試してみてくださいね。

 

いい週末になりますように。

ありがとう

嶽きよみ