頼りない上司をどう見るか? | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

頼りない上司をどう見るか?

miyoshi


毎週土曜日に配信させていただいております《イキイキハッピーライフ》
獄きよみ、松永浩一眞田遊子三好成子の4名でお届けしてまいります。


◆すべてにおいて有能(完璧)な人はいない


どんな場面でも完璧で、優秀な人を上司に持ちたいですよね?
いつも尊敬していたいですよね?

そういう尊敬できる上司であるならば、
指示を聞いてあげても良い・・・
って思う事ってありませんか?
そういう上司でなければ指示に従いたくない
って思うことってありませんか?


上司である限りちゃんとしろよ!
って思う事もありませんか?
上司である限りは自分よりも素晴らしい人でなくてはいけない
と思っていたりしますか?


自分が思ったように、
思った通りの立派さを見せて、
間違いのない指示を出して、
いつも私に尊敬させろよ!って・・・
思う事ってありませんか?


思うんですよね。

それって、その上司を否定しているように見えて、
実は、その上司を尊敬したい!
って思っていたりするんです。


「私はあなたを尊敬したい。
出来ることならば『すごい』と思いたい。
そして、あなたについていきたい。
それができたらどんなに素晴らしいでしょう」

と思っているんです。

「はぁ?」
「何言ってるんですか?
私は、
何もできないくせに責任だけ押し付けるとか、
先々の事を読めないとか、
小さなミスを繰り返す、
聞き忘れる、
指示がわかりにくいのにわかりませんというとすぐキレる。
そんな人の事を尊敬したいと思っているというんですか?
ありえません!」

その気持ちはわかります。
そういう人が上司であることが理解できないし、
常に批判の目で見ている事もわかります。


でも、
怒りがあるという事は
そこに何らかの形を変えた愛があるはずなんですね。
愛が無ければ怒りは出ません、出ないと思います。


人は愛したい生き物なんだと、
私は機械があるたびに何回も何回もお話をしてきました。
誰も人のことを嫌いたくないし、
怒りたくないんですよね?


人を批判している自分の事は、
『こんな私嫌だな』って思っていると思いますよ。


でも、この人(上司)は
私の思うように愛させてくれないんですよ!
ってイライラしているんです。



上司としてなっていない!
上司の能力がない。
上司であれば○○が出来て当たり前じゃないか!
のような怒りと、
もっと人として成熟しているべきでしょ?
上の立場にいる人であれば。
の悲しさ、切なさがあるように私には感じます。



あなたさえもっとちゃんとしてくれていれば、
私はこんな不愉快さを感じなくても済んだはずなのよ!
という怒り・・・ですね。
そして、その言葉に続くのはこういうものではないでしょうか?


「あなたさえもっとちゃんと上司らしくしっかり、
完璧であってくれたならば私は・・・
あなたをもっと尊敬して、
もっと関係性も良くなって、
あなたを上司と認めることが出来たのに!」

ですね。


あなたが完璧ではないから愛せない、
だから私はこんなに悪い態度をとってしまうの。
すべてあなたの存在が、
上司としての能力の無さが悪いのよ!って・・・


なんだか過去に同じように思った事、ありませんか?


どうしてあなたたちはもっと上手に私に愛させてくれないのよ
「親のクセに!」


心当たり有りませんか?
上司に親を思い浮かべながら、
その時の感情をそのまま乗っけて怒っている
という事もあるかもしれませんね。




◆その人ななりの良さ、能力、魅力

上司の事に話を戻します。
(でも、その中に親のことも含んでいると思ってくださいね)


今現在、
あなたの上司になっているのであれば、
その上司には間違いなく何かの才能があったということなのです。
(見えていなくても)


それは今、
あなたにとって必要のない能力かもしれません。
例えば、
『よいしょ!』能力(おべっか使って上に取り入る能力)
が高かったかもしれません。
縁故関係があっただけかもしれませんが、
それも上司の能力なんですね。


他の人にはないものを使ってここまで来た人だ
と思って見てみると、
いろんな面白いものが見えてくると思うのです。



他の人にはないものを持っているけれど、
ほかの人が持っている能力を持ち合わせていないかもしれません。

でも、そういう能力の使い方を
「それもアリなんだ!」
と思えることで、世間の見え方はずいぶん違ってきます。


いろんな人の考え方や個性を、
それぞれどう生かしているのかな?
という事で見てみることもおすすめします。


特に上司といわれるような、
ある程度の地位を得ている人を見てくださいね。
全ての上司が完璧で尊敬できるひとばかりではない
という事も見えてきますね?
そういう人ばかりではないのに認められている
という事はどういう事なんだろう
って思う目で見てほしいと思います。


するとね
自分も完璧でなくてもいいんだ
って思えるようになってきますからね、
顔もリラックスしてきますし、
自然に人間関係も楽になって行くと思います。
楽な人間関係にいると
いろんなことが許せるようになってきますから、
上司の出来ない加減も面白くなってくるかもしれませんね。


その出来ない加減をちょっと楽しめたら、
その出来ない部分を埋め合わせるのは
「私か!」って気づいちゃうかもしれません。

そうです、
親や上司が出来ないところを責めるのは簡単なんですが、
それはいつまでも子供の位置で文句を言い続けている事と同じなんです。

だから、しんどいんです。


上司や親は完璧な生き物ではないということを理解して、
不足した部分に気づいたのならば
その部分は自分が出来る事なんじゃないかって、
思えるようになってほしいな、って思います。


そういう成熟さを目指してほしいなって、思います。

 

 


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