いつも一人でがんばり続けている人へ

皆さん、こんにちは。
佐藤まゆみです。
「恋と仕事の心理学」、金曜日は“恋と仕事のライフプロデュース”です。

毎週金曜日、大塚亘カウンセラー、吉田ちかカウンセラーと私、佐藤まゆみの３人でお届けしています。


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子どもの頃からしっかり者で勉強が良くできて、面倒見も良いので、どこに行っても人気者。
「〇〇ちゃんになら任せて大丈夫！」
「頼りにしてるよ！」
そんな風に言われ続けて、自分でもみんなの期待に応えようとして、ず～っとがんばり続けてきた人がいます。

もちろん、そのこと自体は素晴らしいことです。
周りの人たちは賞賛してくれますし、人の役に立てているという満足感も得られるでしょう。

けれど、もしも
『何だか疲れたな。』
『しんどいな。』
『何で私ばっかり、いつもやらなきゃいけないの？』
それをやりたくてやっている間は良いのですが、ふとした時に、そう思うことがあるならば、少し自分自身を振り返ってみる必要がありそうです。
あまりにもがんばり過ぎて、燃え尽きてしまわないうちに･･･｡

常に高いハードルを難なく超えて来た（ように見える）人なので、身近な人にとっては、そんな姿が当たり前になっているかもしれません。

人間関係というのは不思議なもので、無意識の部分で常に微妙なバランスを取り合っています。
ですから誰にも頼らずに、全部自分一人でやることを信条としている人のところには、やたらと頼ってくる人が寄ってきます。

例えば、
家族に“自分は落ちこぼれだ”と思い込んでいるような兄弟姉妹がいると、両親もそちらに気を取られて、がんばり屋さんの方には目もくれないなどということが起きます。
「だって、あの子はしっかりしてるから大丈夫。」なんて言われてしまったりするんですよね。

結婚したらしたで、何かと実家から呼び出される上に、夫の実家からもあれやこれやとトラブルの相談を持ちかけられたり（もう、うんざり！）

職場でも、頼まれると断ることが出来ずに何でもかんでも引き受けてしまい、役職者なのにまるで新入社員のように動いてしまったり･･･

これでは疲れ果てるのも当然です。

でも、よく考えてみて欲しいのですが、このやり方は結果的に周りの人を信頼していないということになっていませんか？

確かに、がんばり屋さんが頑張ってくれたおかげで成り立ってきたことはたくさんあります。
けれど、その一方で周りの者は『自分は何の役にも立っていない。』と無価値感を感じている場合もあるのです。

こんなに一所懸命やってきたにも関わらず、
「あの人が全部やってくれるから、自分なんて居なくても良いよね。」
「私の出番は無いなぁ。」
と思わせてしまっているとしたら、これはお互いに辛いですよね。

そこで提案したいのは、“誰かに助けを求めること、誰かをあてにすること”なんです。
どんな人にも得意分野がありますから、頑張れば自分でも出来るかも知れないけれど、それよりも得意な人にお願いしてみることをお勧めします。

先ほど挙げた例で言うなら、一見無気力に見える兄弟の得意なものがインターネットやコンピューターの技術に関することならば困った時に、
「これはどうするの？」「何でこうなるのか、知ってたら教えて。」と、カスタマセンターに連絡する前に聞いてみる方法もあるんですよね。

いつも頼ってきてうんざりしてしまうお母さんにも、きっと得意なことはあるはずです。
もし、お母さんがお料理上手なら「あれ食べたいなぁ。」「作り方教えて。」と甘えてみても良いかもしれません。

ましてや仕事となると、自分でやった方が早いことでも、どれだけ課員やチームメンバーを信頼してまかせられるかがポイントになってきます。
もしかしたら、まかせた相手は今までとは違うやり方で進めていくかもしれません。
それは案外に効率が良くて、合理的だと感じることもあるでしょう。

そうやって人に任せることが出来れば、精神的にも肉体的にも“ゆとり”が生まれます。

「なぁんだ、こんなに一人でがんばらなくても良かったんだ！」

謙虚に、そう気付けたとしたら幸せですね。

人は皆、大なり小なり承認欲求があります。

今まで多方面に渡って認められて来たがんばり屋さんの方から、自分以外の人の価値を見出して承認し、頼ることが出来れば、対人関係のバランスはとても良くなります。

どうぞ、【信頼してまかせてみる】をテーマにしてみてくださいね。
それがより一層、あなたの日々を豊かなものにすることでしょう。

最後までお読みくださって、ありがとうございました。


佐藤まゆみ


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10月27日は大塚亘カウンセラー
11月3日は吉田ちかカウンセラーの担当になります。
どうぞ、お楽しみに！


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