自信の裏付けのために
こんにちは、カウンセリングサービスの中山塁です。
毎週水曜日は「素敵な愛の育て方」というテーマで、
東条正貴、私・中山塁、高見綾、の3人が交替でお届けしております。
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「自分に自信が無くて・・・。」
「どうやったら自信が持てるようになりますか?」と、
カウンセリングではそんなご相談を頂くことも少なくありません。
そこで、そもそも「自分に自信がある」ってどんな状態だろう?と、
私なりに改めて考えてみたのですが、
自分の行動や考え方などに信頼がおける、
その信頼に何かしらの「裏付け」を持てている状態・・・、
そんな様なことなのかな?と思いました。
いつもいつもそんな状態でいられたらラクなんですが、
時としてこの「裏付け」が揺らぐこともありますよね。
そんな時には、ついつい不安や心配ばかりが出てきてしまって、
過去の上手くいかなかった事例や失敗の体験などを使って、
ダメなんじゃないか?という方の「裏付け」をしてしまうことがあります。
このような状態が「自信が持てない」という状態なのかもしれません。
つまり考え方によっては、自信というものは、
この「裏付け」に左右されるものなのかもしれませんね。
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例えば自分の人間性に自信があるという人は、
自分のことをあまり責めていたり、嫌ってはいないものです。
なぜそうなのか?といえば、
どんな自分であっても自分を受け入れ、認めることが出来るからのようです。
この自分を受け入れられるという要素が自分への信頼となり、
またその信頼が自分を強くするという循環になっているようです。
一方で自分の人間性に自信が持てないという人は、
自己否定や自己嫌悪、無価値感を抱いていることが少なくないようです。
そこでは自分の在り方に違和感を持っていたり、
今の自分を認めることに抵抗を感じることもあるでしょう。
これでは信頼より、不信感を覚えてしまうかもしれませんね。
この両者の違いは言うまでもなく、
いかに自分を肯定的に認められるか?というものなんですが、
それは「自分」の捉え方によって改善することが出来るようです。
例えば、私達が何かで失敗し、
それで自分を否定し、嫌ってしまうことがありますが、
上記の前者の人達は「それが自分の全てではない」ことを知っています。
後者の人達は失敗ばかりに注目してしまい、自分を否定的に見てしまうのです。
この自分を捉える“視野”に差があるようなんですね。
例えるなら、後者の人達は
白いシャツに撥ねたカレーうどんのシミ、その周辺部分しか見ていないのです。
まあ気になるのはものすごく良く分かりますが(^^;)、
後者の人達は「シミが付いちゃったどうしよう最悪!」となりますが、前者の人達は「付いちゃったけどシミがこれだけで良かった」という発想になるようです。
気持ち的にだいぶ違うんじゃないでしょうか?
この前者の人達の余裕すら感じられるような発想は、
そうであっても何とかなるだろうという信頼があってこそ。
人間性でいうなら、自分には確かにダメなところがあるかもしれないけれど、
それ以上に良い所があるから平気、といった感じかも知れません。
後者の人達は、その「他の良い所」に気付いていなかったり、
良い所と認められていないことが少なくないようです。
なぜならそれは、本人にとって当たり前過ぎることだったりするからです。
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私達は普段、問題にならないようなものは気にならないので、
当たり前(普通)の物事として扱っているようです。
概ね、それらは良いことだったりするようなんですけれどね。
例えば・・・、
あなたのお部屋や机がとてもキレイに整理整頓されていたとして、
あなたにとってそれは何ら普通のことなんです。
でもお友達や同僚から見たら、
前々からいつも整理整頓されていてスゴイ!と思っていたとか、
自分も見習いたいとか、秘訣を教えて欲しいとか、
何だかあり得ないくらい持ち上げられて、気恥ずかしい思いをしたとします。
それであなたはこう言うのです。
「でも、こんなの別に普通のことだし」 って。
当たり前のものって、
意識しない限りは流してしまうことがほとんどだと思います。
それに、人によっては特に努力をしていないと感じていたりしますので、
せっかく褒められても気持ちを受け取りにくかったりすることもあるようです。
このように私達は、
もはや当たり前になってしまっている自分の魅力や才能を、
さらっとスルーしていることがあるようなんですよね。
それらを改めて肯定的に受け止めてみるのも良いのではないでしょうか?
例えばここでは「私って案外ちゃんと出来てるんだな」と認められれば、
そんな当たり前なことが自信への「裏付け」のひとつとなるかもしれません。
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とはいえ、自分の中で当たり前になってしまったものを見ていくことって、
1人でやっていくのもなかなか難しかったりします。
もちろん、ある程度までは1人でも出来るのですが、
気付けないところは気付いていないことすら気付けませんからね。
ややこしいです(笑)
ですので、ぜひ誰かに協力してもらって欲しいものです。
誰もいなければそこでカウンセリングを使うという手もありますが、
そうもいかない状況もありますよね。
そんな時は、周りが「当たり前にしていそうなこと」を見つけて、
褒めていくというのも良いトレーニングになるようです。
私達が当たり前にしてしまうことはたくさんあります。
近しい仲、長い年月であればあるほど、そんなことってたくさんありますよね。
そこを敢えて当たり前にせず、褒めたり感謝を伝えていくんです。
まあ、誰しもが褒め言葉を受け取ってくれるとは限りませんが、
私達が思いのままに心を伝えていくことは、
「勇気」という分野への自信の裏付けとなるかもしれません。
もし受け取ってもらえて心に温かさを感じられたなら、
「愛」という分野への自信の裏付けともなるかもしれませんね。
たとえどんなに些細なことであっても、いくつもの自分の“良さ”を確認していけば、
いつの間にかそれらは自信となっているのだといいます。
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余談かもしれませんが、いろんな褒め方をしていくのも面白いんですよ(^^)
もし伝えていくことが難しければ、心で思うだけでも良いでしょう。
でも思ったことは忘れないようにノートなどに書き出しておくと、
あなたが持っている才能や魅力の方向性が掴めたりするようです。
人をたくさん褒めていると、何とな~く、褒めの傾向に偏りが見られてきます。
そのいくつか偏ったものこそ、あなたの持ち前の才能や魅力だったりするんです。
例えば、
カワイイとかキレイとか褒める傾向が多いなぁ~と感じたなら、
あなたには美意識やオシャレに関する才能や魅力があるとか。
偉いとかスゴイとか、尊敬を伝えるような傾向が多ければ、
あなたは誰からも尊敬される・手本となれる生き方が出来るような人だとか。
いろいろ見つかると思うので、
自分らしさ発見の糸口に使ってみるのも面白いと思いますし、
ご自分の“良さ”の再発見になるかもしれませんよ(^^)
お読みいただきありがとうございました!
来週は高見綾カウンセラーです♪お楽しみに!
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今回の記事を別視点・別解釈で載せていることもございます(^^)
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