「怒り」の感情を、勇気に変えて 〜ネガティブな感情の扱い方〜 | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

「怒り」の感情を、勇気に変えて 〜ネガティブな感情の扱い方〜

嶽きよみ


今日もありがとうございます。嶽きよみ です。
なるみ たかふみ松永浩一三好成子 、と私の4人で土曜日の「イキイキハッピーライフ」をお届けしています。
よろしくお願いいたします。



本日は、「怒り」の感情について書いてみます。

多くの方は「怒り」の感情に対して、悪いイメージを持っていらっしゃるのではないかと思います。

つまり感情の中でも「怒り」は、トップクラスの嫌われ者。
ですから、それを持っている人(つまり怒っている人)が怖かったり、嫌だったり、苦手だったりします。

たいていは、怒りを持っていることは、言わなくても伝わって来ることが多いため、イライラしている人から距離を置いたり、逆に自分の怒りの感情が刺激されて、怒っている人に対してなぜだか腹が立ってきたりもします。

「わ〜!あの人めっちゃ怒りをもってらっしゃる〜♪ すてき〜♪ お友達になりた〜い!!」とは、ならないわけです。

怒り保持者が他人なら、その人から離れてしまえば 自動的に怒りの感情からも遠ざかれますが、自分の中に「怒り」が出てきたときは、かなりやっかいです。

「怒り」を持っている自分が嫌いだし、苦手だし、そんな自分を認めたくない、と 無意識的に感じてしまったりします。
つまり、自分の中に怒りがたくさん持ちながら、自分を好きになることは そうとう難しいのです。



「怒り」が苦手だと思っている人のパターン。

Aさん:出てきそうになっている怒りの感情を、ぎゅーーっと押し込めて我慢する、なかったようにふるまう。

Bさん:怒りの感情が出てきた瞬間に 外に投げ捨てる。垂れ流す。



というのが、典型的な例です。

A さんの場合、最初はそれで「 Aさんって 怒らない穏やかな人よね」、という自分が保てますが、あるときに ”ブチ切れる” という、自分でも驚きの行動に発展し、結果、そういう自分に自己嫌悪し、さらに我慢の力を強めようと決心します。

ただ、それを繰り返すうちに、我慢の限界は どんどん早く来るようになってしまいますし、心の中にたまった「怒り」の感情は、自己攻撃という形で自分に怒りの矛先を向けてしまったりします。



Bさんは、「怒り」の感情を持っている事自体がすごく嫌なので、とにかく早く処理して楽になりたいと思います。「怒り」を持っている事自体に耐えられないため、それを感じたらすぐに 外に投げ捨てるクセがついてしまいます。

それは、一見 すごく合理的で効率がいいように聞こえるかもしれませんが、それを何度も繰り返していると、まわりから人がいなくなってきたり、時には 突然 人から怒りの反撃が帰ってきて、罪悪感もあいまって、逆にまわりの人への「怒り」の感情がより強まっていったりします。



こういうことは、大なり小なり日常的によく起こっているのではないでしょうか。

カウンセリングでも「怒り」をどう処理していいかわからない、もしくは、話すうちに怒りの感情を隠していたことに気づいた、というごことはとても多いので、怒りを昇華させていくワークやエクササイズなどをその都度 お教えしているのですが、

根本的には「怒り という感情自体を 嫌わない」、ということが、私はとても大事だと考えています。

「怒り」を悪者だと考えることで、それを保持している他人にも自分にも、嫌悪感や恐怖を感じてしまうからです。



ということで、今日は、「怒り」が私たちにとって、けっして悪者の側面だけではない、ということをお伝えしたいと思いました。

まず、感情は、怒りも悲しみも喜びも楽しさも、それぞれがエネルギーを持っている、と考えてみてください。

そして、怒りの感情とは、どんなエネルギーかを想像してみてください。

おそらく多くの方が、攻撃、火のような、燃えるような、熱い、マグマのような、なにかそういう強さのあるエネルギーを想像されたのではないでしょうか。


では、あなたが想像した怒りのエネルギーは、どう使われるのが最も素敵な使い方だと考えられるでしょうか?

 
例えば、前進する、やる気を出す、パワーを与える、勝つ、不屈の精神、エネルギッシュ、情熱的に生きる・・・そういう感じでしょうか。

中でも私は、それを「勇気」に変えるのが、もっとも素敵な使い方だと思っています。(おそらくそれは、私が 勇気が足りない臆病なところがあるからかもしれません 笑)



勇気というのは、なかなか出そうと思って出せるものではありません。
なぜなら、それが必要なときは間違いなく「怖れ」がどこかに存在しているときだからです。

そんなときにこそ、「怒り」の感情の助けを借りるときです。

「怖れ」に負けて、逃げたり、見ないふり、気づかないふりをするのか、

それとも、怒りのエネルギーを使って、勇気に変えて前に進むか、のどちらかです。



もし、日常的に怒りがたくさんたまっている方がいたとしたら、その人は相当な勇者ポテンシャルの高い方です。

たとえば、先程のAさんのように、自分の内側に怒りをどんどん押し込めているとしたら、それを自己表現のための勇気に変えることで、Aさんの人生は劇的に変わっていくでしょう。

先程のBさんのように、すぐに自分の内側にある怒りを外に出してしまうやり方を繰り返している人は、誰かのためにそのやり方を使ってみてください。言いたいことを言えない人の代弁者になったり、背中を押す、という、人とつながる勇気に変えてみるのです。
きっと、これまで培われてきた自分の才能に気付き、Bさんの人生もまた大きく変わるのではないかと思います。



男性なら、それは、女性ドキドキしてしまうような 頼りがいのある男気に変わったり、
女性なら、それは、男性がクラっとくるような、やわらかい強さに変わったりするかもしれません。



まずは、こんな感じで 頭の中のデータの上書きをすることがスタートですが、

実際にそれを疑似体験するには、心理セラピーからはじめてみるのが 安全でおすすめです。
基本的には面談カウンセリングになるかと思いますが、やってみると、感覚的な理解が早まることにお気づけいただけるのではないかと思います。

ちなみに、ご予約は大阪予約センター(06−6190−5131)ですが、カウンセリングルームは、福岡・大阪・名古屋・東京・群馬・仙台など、お近くの場所でのカウンセリングが可能です。



2016年の私のアメブロはこれで最後になると思います。今年もたくさんの方に記事を読んでくださりありがとうございました。
あなたの「怒り」との付き合い方が楽になるよう応援しています。

いい週末になりますように

ありがとう



嶽きよみ