自分の安全範囲から飛び出してみよう② | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

自分の安全範囲から飛び出してみよう②





みなさん、こんにちは。
大塚亘です。

金曜日は、堀池典代カウンセラー、佐藤まゆみカウンセラーと、私、大塚亘の
3名で担当させていただいております。


前回は、「自分の安全範囲から飛び出してみよう①」と題して、「いままで
経験したことのないことを実行しているという感覚をつかむ」ことをお勧め
いたしました。今回は、その続編です。

前回お伝えしました通り、結婚したいけど今まで婚活をしたことがない方が、
婚活を始めるというのは、確かに自分の安全範囲から飛び出してみることに
なると思います。もちろんそれもいいのですが、もっとハードルが低く、
できる範囲のことをまずはしてみましょうとお伝えしました。

これに関連して、まずは、私の体験談をお伝えしたいと思いますニコちゃん


まず、私大塚のセルフ心理分析を、みなさんにお伝えしたいと思います。
ありのまま正直にお伝えします。

私は、20歳前後の頃に、精神的な病気になってしまい、治るまでに5、6年も
かかってしまいました。病気を克服できたことは良かったのですが、病気を
患っていた当時、「なぜ自分だけがこんな原因不明の病気になってしまった
のだろう」という思いから、とてつもなく自己否定をしていましたガクリ

病気になってしまったとき、私にとって、はじめてお付き合いした彼女が
いました。当時の彼女はとても理解のあるやさしい方でしたので、病気の
話しも聞いてもらいました。そんなときに、私は、当時の彼女にとても
ひどい言葉を言いました。その言葉は、次の通りです。

「こんなに辛い思いをするくらいなら、俺なんて、生まれてこなければ
よかった」青スジ


当時の彼女の立場に立てば、こんなにひどい言葉はないと思います。彼女を
悲しませて、無力感を感じさせるだけの言葉で、今でも申し訳ない気持ちです。


さて、私の話しに戻りますが、私がどれだけ自己否定していたか、少しご理解
いただけたでしょうか。言葉には発しませんでしたが、当時の私は、自分の
ことを、

「迷惑をまき散らす病原菌」汗

だと思っていました。存在するだけでこの世にとって迷惑な存在です。
とてつもない自己否定がご理解いただけるでしょうか。

何とか生き延びて、ようやく病気が治った後も、私の無意識の自己否定は
そのまま残りました。自分がそもそも存在するだけで迷惑な存在なのですから、
私は、生きていくために、絶対にこれは正しい、というルールを無意識の
うちに作りました。それは、

「人に迷惑をかけてはならない」びっくりまーく

というルールです。

そして、迷惑を掛けないように、自分のことは自分で100%行わなければ
ならない、というルールを作り、日々の生活で実行していくことになります。
そうすると、例えば、次のような現象が起きます。


私が一人で、洋服を買いに行ったとしましょう。お店に入ると、店員さんが
声をかけてくることがありますよね。そのときに、昔の私は、かたくなに
店員さんを無視し続けたのです。なぜなら、アドバイスなんていらない、
俺は自分で選ぶから、あなたは要らない、という態度を取るのです。

話しかけてきたら、あからさまに店員さんを避けたり、場合によってはお店を
出てしまうようなこともしました。そして、その都度私は店員さんに怒りを
覚えていました。なんで話しかけてくるんだ!ゆっくり見れないじゃないか!
どうせ高いものを売りつけるんだろ!という感じで勝手に怒って、勝手に
自ら気分を害していましたムカっ

また、私は服を選ぶというような、ファッション的な事柄のセンスがないと
いうコンプレックスを持っていましたので、なおさら聞けなかったのです。
なぜ聞けなかったかと言うと、店員さんと話すと、私に服のセンスがない
ことがばれてしまって、店員さんに軽蔑されるのではないか、と思って
しまったからです。

素直に考えれば、ファッションセンスがないのなら、それこそ店員さんに
相談すればよかったのですが、私にとっては、店員さんに相談するという
発想すらなかったのです。なぜなら、人に迷惑をかけてはならない、
自分のことは全部自分でしなければならないという確固たるルールが
あったからです。


昔の私にとって、「服を選ぶときに、店員さんに相談する」ということが、
どれほどハードルが高かったか、感覚的にお分かりいただけたでしょうか。

でも、客観的に考えたら、服を選ぶときに、店員さんに相談するという
ことは、やろうと思えばいつでも誰でもできることですよね。100メートルを
10秒で走るというのは、どんなに努力してもほぼ不可能ですが、ただ
店員さんと話せばいいだけなのですから、やろうと思えばできるはず
ですよね。

でも、我々人間は、私のように過去の傷ついた経験に引きずられて、
客観的にみれば誰でもできるようなことをしないで、「自分の安全範囲」の
中で生き続けようとしてしまうことがあるのです冷や汗

みなさんにも、心当たりはないでしょうか。?


私は、5年ほど前に、勇気を出して、「自分の安全範囲から飛び出して」
みました。それは、カウンセリングサービスのカウンセリングを受けたと
いうことです。

プロカウンセラーなら初回は無料、ボランティアカウンセラーなら何回でも
無料なのですから、カウンセラーとなった今は、悩みや改善したいことが
あるならカウンセリングを使わない理由がないとすら思うのですが、
私自身がそうでしたので分かるのですが、特に男性は、

「カウンセラーにダメだしされるのではないか、否定されるのではないか」ガーン

と思ってしまうことがあります。実際には、否定どころか全肯定だったり
するのですが、自分自身が自分を否定していると、カウンセラーにも否定
されるような感覚を持ってしまうのです。

それでも、勇気を出して、私はカウンセリングを受けました。
カウンセリングを受けて、自分の心のゆがみを見つめ直していきました。
そして、多分3年前ぐらいだと思いますが、あるとき、服を買いに行った
時に、店員さんに相談している自分がいました電球

そのときに、自分は変わったなぁと思いました。カウンセリングを受ける
ことで、自分が迷惑な存在である、という「誤解」が解けてきたから
だと思いますスマイル


そして、その後今の妻と出会いましたが、面白いことに、今の妻は、
百貨店の洋服売り場で働いていたことがあって、店員さんの使い方を良く
知っていました。夫婦で服を買いに行くと、私とは比べ物にならないくらい、
妻は上手く店員さんを使います。そのときに、迷惑そうな顔をした店員さんは
一人もいません。

相談することは迷惑なことではなかったようです冷や汗

また、妻は店員をしていただけあってセンスがあるので、私自身がセンスを身に
着ける必要もなくなりました。妻や店員さんに相談するのは、迷惑なことでは
ないようです。


読んでいただき、ありがとうございましたニコちゃん


大塚亘


続編「自分の安全範囲から飛び出してみよう③」UPしました!


    花    花    花    花


7月8日は堀池典代カウンセラー
7月15日は佐藤まゆみカウンセラー
がお届けします。どうそお楽しみにキラキラ☆


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