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窮屈な関係
こんにちは。 カウンセリングサービスの中谷恵美です。
毎週土曜日は「イキイキハッピーライフ」というテーマで にしだしお、まえじまようこ、美吉風香、中谷恵美が週替わりでお届けいたします。
***
みなさんは、束縛されていると感じることはありますか?
それは、誰と、どんな関係性のなかで感じたでしょうか?
私は長い間、誰といても、その場の空気に合わせなければいけないような、窮屈さを感じていました。
例えば、会社。
上司や周りの人が大変そうにしているのに、先に帰りづらくて、残業ばかりしていました。
もし先に帰ってしまったら「あの人は何もしてない。」と怒られるにちがいない。自分の評価が下がるのではないかと怖かったんです。
実際、周りが忙しそうだと、私も何か手伝わなければと、一緒に苦労を背負おうとしていました。
帰りたくても、帰れない。
でも、仕事だから仕方ない。
そう自分に言い聞かせながら、仕事に縛られる生活を送っていました。
友達関係でも窮屈でした。
なにか友達が落ち込んでいる様子だと、その子の話を寝る間も惜しんで聞いていました。
そろそろ話を切り上げたくても、なかなか言い出せない。
「断ったら、その子の気分を害して、今後の関係が気まずくなるかもしれない」と遠慮していました。
しばらくすると、「なんか会った後でどっと疲れるな」「私は利用されてる」と感じるようになりました。
最終的には、人と関わることがめんどくさいと感じて、人間関係から遠ざかるようになりました。
仕事を頑張ることも、友達の話を聞くことも、決して悪いことではありません。
良いことをしていても、私は全く幸せではありませんでした。
相手に合わせるばかりで、犠牲するような形で関わっていたからです。
仕事でも、人間関係でも、私は縛られているような不自由さを感じていました。
今振り返れば、私は、仕事にも友人にも「癒着」をしていたのです。
「癒着」という言葉は、「くっつている」という意味です。
心理学でいう癒着は、本来は別々の自分の心と相手の心がくっついてしまっている状態をさします。
自分と相手の間に自然な心の境界線がひけていない状態です。
心理的な癒着の状態は、接着剤つきの関係と表現されます。
接着剤でくっついてると身動きがとれないんですよね。
本来の自然な人間関係は、距離が近づくこともあれば、遠ざかることもできます。
自分の意見を率直に話したり、相手の考えを素直に聞けるので、見える形でコミュニケーションもとれます。
でも、接着剤でくっついている間は、自分や相手に自由をゆるす発想がしにくくなってしまう。
窮屈な距離感で固定されてしまうのです。
癒着は、私たちの誰もが多かれ少なかれもっている心理パターンです。
掘り下げていくと、最初の人間関係、親子にいきあたります。
私の例でいうと、お母さん。
私はお母さんとの心の距離がとても近かったんです。
私の家は、お父さんが仕事で忙しく、家での存在感が薄かった。代わりに、お母さんは家事に仕事に育児に、一人でなんでも抱えて、大変そうに見えました。
お母さん大変そう。
一人ぼっちでかわいそう。
私が味方になってあげなきゃ。
そう思った、子どもの私は、お母さんの話を聞いたり、期待に応えるような良い子になっていきました。
そして、それがお母さんを背負うようなパターンになっていきました。
やがて、大人になり、親とは離れて、自分の生活をしていきます。
でも、心の中をみていくと
お母さんを助けなきゃ。
このまま親をおいて、私だけ幸せになれない。
お母さんへの罪悪感、寂しさ、不安など、ネガティブな気持ちが残っていました。
この心理が、いろんな場面で影響を与えていました。
仕事場で周りが大変そうであれば、私も一緒に苦労を背負います。と、無理に残業を重ねてしまう。
お母さんの期待に応えるように、上司や周りの期待に応えるようになっていました。
仕事に癒着しているような状態でした。
落ち込んでる友達を見れば、自分がその子の苦しさを取り除いてあげなければと、友達のご機嫌をとろうとしていました。
お母さんを助けなきゃと思ったように、大変そうな人の気持ちを背負って、助けようとしていました。
それまで、私は相手が束縛してくるんだと思っていました。
でも、実際は、自分から境界線を超えて、人のことなんとかしようとを背負いにいっていたのです。
もし、誰かや何かに癒着していると気づいた時には、
自分の気持ちに意識を向けてあげることが大切です。
「私は」何を感じてるんだろう
「私は」本当はどうしたいんだろう
自分を主語にして考えることで、自分の気持ちを、自分が大切にできるようになっていきます。
自分の気持ちを大切にできると、自分と相手を分けて考えられるようになり、心の境界線を引きやすくなっていきます。
もし、今の関係が窮屈で、自分では自由でいられないときには、自分は何かに癒着しているのではないか?とチェックしてみてください。
自由な関係を育めるように、応援していますね。
お読みいただきありがとうございました。
来週はにしだしおカウンセラーがお届けします♪
お楽しみに。
🍓中谷恵美の面談(ZOOM)・電話カウンセリング、ご予約受付中♪🍓
ご予約は、完全予約制です。
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☎️06-6190-5131 受付時間 12:00〜20:30 月曜定休(祝日の場合は翌日代休)
🍓心理カウンセラー 中谷恵美(なかたにえみ)🍓
▶︎プロフィール

▶︎中谷の講演動画
我慢が募ると彼に怒ってしまうのはあなたの人生の頑張りを表している
こんにちは カウンセラーの齋藤佑磨です。
毎週金曜日「恋と仕事のライフプロデュース」は佐藤まゆみカウンセラー、櫻井朱美カウンセラー、、蒲谷芳久カウンセラー、そして齋藤佑磨の4人でお届けしています。
***
我慢の対極にあるのは心の緩みです。
それは「緊張感から解放された後に呑むビール」とか。
「連勤から解放されて家でゆっくり過ごす時間」とか。
心の緩みの表現として羽を休めるなんて言葉もありますが、心に抱えるストレスを解放できたとき心は緩むはずです。
つまり我慢を減らすには抱えているストレスや感情を解放できれば良いんですよね。
しかしストレスを解放するとは感情を発散するという意味合いもあります。
でも感情の発散って中々ストレスを抱えている最中にはできないですよね。
例えば「思いっきりカラオケをする」とか。
「汗を沢山かくような運動をする」とか。
はたまた「大声で叫ぶ」とか。
人前で直ぐには出来ないことのが多いかと思います。
だから一番ストレスを発散したいときに感情って解放するのが難しいんです。
そうすると隙間や余裕がない時ほど心の我慢が募っていく。
感情を発散するための行動をする時間すらないわけですからね。
どんどん溜め込んだ感情やストレスの行き場がなくなっていく。
そして行き場がなくなった感情やストレスとはどこに向かうのでしょうか?
よくあるのが一番「安心」や「緩み」を感じる相手に向かうことがあります。
例えばこんなケース。
彼とはお付き合いして1年ほど経ちます。
最近彼と些細なことでよくケンカするようになりました。
何だか彼の小さな言動にイライラすることがあるんです。
例えば彼がテレビに出ている芸人を見てゲラゲラ笑っているときに、イライラすることもあります。
他には彼が昨日食べたご飯の感想をラインで伝えてくれた時にも、イラっとしちゃうこともあるんです。
冷静に考えれば一緒にその話で盛り上がれば良いとはわかるんです。
でもつい「あなたは良いよね」とか「そうなんだ、良かったね」とか。
嫌みを言ってしまったり素っ気ない態度を取ってしまうことがある。
こんな自分最低だなと思うときもあってどうしたら良いのでしょうか。
感情って解放するまで心の中に残り続けるという性質があります。
それは「言いたいことを表現するまでは感情は残り続ける」ということ。
例えば「上司に対していつも怒鳴るな!と言ってやりたいが流石に言えない」とか。
「職場で問題を良く起こす人に職場から居なくなって欲しい!と伝えたいがそうはいかない」とか。
言いたいことを言わないの対極にあるのは思いやりや優しさとも言えますが、
この気遣う心が時に私達の心の我慢を膨らせてしまうことがあります。
例えば彼につい怒ってしまうという女性の場合、とてもやさしい方が多いんですよね。
でもそんな優しい方の心がいっぱいいっぱいになるほどストレスが溜まっている。
でも誰しも許容量というのがあります。車もガソリンが尽きれば止まりますよね。
特にやさしい方程何事も言わずに見逃していることって多いはずです。
大目に見てあげるってやつですね。言わば許し上手でもあるわけです。
ですが自分の怒りには大目に見てあげられないことも多いのです。
それは人に怒りや文句を抱いてしまう自分を許せないような感覚。
それは人には優しいのに自分には厳しい状態でもあります。
言わばそれは緩みとは対極にある状態で心が緊張感や重さにさらされている状態でもあります。
だからその緊張が外れると抑えていた感情がつい溢れてしまうことがあるんです。
それが関係性が一年など経って、少しずつ「素の自分」を出せるようになった相手との間で起きることがある。
素の自分とは言い換えれば我慢していない私です。それは一番受け入れて欲しい自分とも言えます。
何も飾ることをしていない本当の自分と言い換えてもいいはずです。
ではこのように我慢していた感情が彼との間で溢れ出てしまう場合、どうしたら良いのでしょうか。
我慢の裏に隠れた人生の頑張り
あるところにこんな方が居ました。
その方の両親はその方が小学校高学年の頃に離婚しました。
母元で妹と共に暮らすことになったわけですが、母は仕事を幾つも掛け持ちしています。
だから夜は帰りが遅い。妹の面倒はこの方が見ました。
いつも自分は後回し。二の次です。甘える妹の面倒が最優先。
「お姉ちゃんなんだからしっかりなきゃ」が口癖でした。
もちろん寂しい夜もありましたが、何とか凌いだと言います。
そしてその方は社会人となったわけですが持ち前の責任感の強さで上司から認められていきました。
重要な案件の仕事を任されたりと何事も頼りにされたわけです。
でも次第にどんどん仕事が増えていく。断る選択肢もないので全て引き受けてしまう。
いつの間にか休日出勤は当たり前。
そうすると当時できていた彼氏と会う時間も減っていく。
次第に彼氏に対してうっとうしさを感じることも増えていく。
そして時にはつい彼にイライラをぶつけてしまう。
「ちょっともう少し仕事に対して上昇志向はないの?もう少し上を目指したいという気概はないの?」
「私はこの仕事に対して誇りを感じているけど、あなたは何だか頑張りが足りない気がする」
そう強めの言葉で怒りをぶつけてしまうわけです。
そうすると当然ですが関係性はぎくしゃくしていきました。
さて。この場合、この方が彼に対して本当に伝えたかった気持ちは何だと思いますか?
小さなころから何事にも責任を持って頑張ってきた女性です。
弱音を吐くような場面でも歯を食いしばって直向きに頑張り、
辛い時にも自分で自分を励まして何事も乗り越えてきました。
小さい時には目の前には妹が居て、社会人になった今は目の前に仕事とお客様が居ます。
守るべきものを守るための頑張りを絶やさない毎日です。
私の心が折れてしまえば目の前の人たちはどうなってしまうでしょうか。
そう考えたら気を緩めることも心を深く休ませることもできないはずです。
緊張感を解放することもできないはずです。全ては目の前の人からの優しさからくるものです。
自分よりも目の前の人を大切にしたい愛情が土台にあっての生き方です。
本当は「もう頑張りたくないな」と言いたいときだってあるはずです。
時には「もうしんどいんだ。どうしたら良いかな」とさじを投げたくなることもあるはず。
でもそれは言えないですよね。
彼が私の代わりになって頑張ってくれるわけではないから。
だから本当はこうやって怒りをぶつけてしまう時って、
私の今までの生き方や頑張りをせめて彼には理解して認めて欲しい時だと思うんです。
でも彼は私と同じくらい頑張ってないとしたら、そんな彼に認めて欲しいとは言えないです。
せめて同じくらい頑張ってくれないと「弱音」は見せれないもののはずです。
だからあなたがつい彼に怒りをぶつけてしまうときに一番大切なのはあなたがあなたの頑張りに寄り添うこと。
今までの人生どんな風にあなたは頑張ってきましたか?
一つ一つのあなたの頑張りを決して小さなことにせず、ただ認めてあげる心を持ってみてください。
認めるとは自分の頑張りを見てあげること。思い出すとも言えます。
そしてただその頑張りを感じてあげる時間を取ってあげることです。
最後に心のエクササイズをご紹介します。良ければやってみてくださいね。
あなたの心は今沢山の我慢を抱えているとします。
言いたいこと、言ってやりたいことを呑み込んでいるような状態。
心はパツパツではち切れそうなほど苦しくもあります。
だからつい彼にだけは強く当たって怒りをぶつけてしまうんです。
本当はそんなことはしたくないのに。
でももしあなたの我慢の裏にあなたの頑張りがあるとしたら、どんな頑張りが隠れていますか?
弱音を吐かずに頑張っている。遅くまでしんどくても頑張っている。何事も一生懸命頑張っている。
色々な頑張りをしている自分が隠れているはずです。
そしてそんな自分に何か優しい言葉をかけてあげてみてください。
よく頑張ってるね。お疲れ様。いつも頑張ってくれてありがとう。
頑張ってきた自分がとろけてほんわかした表情になるつもりで、ただただ優しく声をかけてあげてください。
そしてただただ頑張ってきた自分のことを優しく抱きしめてあげてみてください。
「言いたいことを我慢してでも頑張ってくれてありがとう」
「あんなにしんどい状況の中でも頑張り続けてくれてありがとう」
自分を抱きしめながらそんな優しい言葉をかけてあげみてくださいね。
あなたの頑張りは必ず誰かの役に立っています。
どうかそんな視点を持ちながら少しずつご自分を大切にしてあげてくださいね。
翌週は櫻井朱美カウンセラーがお届けします。
お楽しみに~。
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新しいレベルの人生へ

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木曜日は「もっとラブラブに」。
青井あずさ、やなぎあこ、
久宝美子、いしだちさが交代でお届けします!
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カウンセリングサービスやなぎあこです。
今年もあとわずかです。
酷暑の影響で秋が来なかった気がしますが寒くなっては来ましたね。
温かいものが美味しい季節となりました。
また、今回で『恋と仕事の心理学』木曜日「もっとラブラブに」担当を卒業となりました。
よろしければ最後まで、お付き合いください。
☆
大人であることは、楽なのです。
大人であることは、豊かです。
大人の恋は、たったひとりとの永遠です。
【次のステージに呼ばれている】
セクシュアリティ。
パートナーシップのカウンセリングでは、避けられない話題です。
心理学では、セクシュアリティを、セックスだけと捉えたり、性自認や、
性的嗜好(最近の言葉だと「癖(へき)」と表現されるような)ではなく、
在り方や状態のうち「大人であること」を指すと思って頂くといいでしょう。
もう少し専門的には「心理的な成熟がなされた状態」と言っていいかもしれません。
大人であること。
かんしゃくや引きこもりを選ばず、直面できる勇気。
自分を含め、出来事を誰かのせいにしない成熟さ。
心が成熟すればするほど、魅力が溢れます。
人が集まって来ますし、多くの人に好かれます。
リーダーシップが取れるので、人生がとても早く展開し停滞しません。
困りごとも、自分を与えることで解消することを知っています。
カリスマ性に溢れ、輝いています。
セックスを、欲求を満たすものではなく。
愛のコミュニケーションとして使えます。
もちろん、パートナーにコミットメントがあり、誠実です。
浮気や不倫は、あり得ません。
本物をすでに持っている感覚があるので、慰みが必要ないからです。
あなたしか、要らない。
あなたと、何度でも恋に落ちるから。
成熟した人物像が想像できます。
人生はうまく行くし成功しているし愛に溢れているだろうと思えますよね。
実際、その通りです。
こんなすごい人に私はなれない、と思ってしまいそうです。
しかし、すごい人、ではないのです。
むしろ、とても普通な感じになって行きます。
身体が大人であっても、心が幼いままだと葛藤が起きます。
大人であることは苦しいでしょう。
本当の幸せを拒絶してしまいます。
大人であることが苦しければ。
心が子どもの(どこかの)段階で止まっています。
隠れた、権威との葛藤(大人になる恐れ)に直面出来ると。
時間は動き出します。
もしあなたが望むなら。
大人であることは、苦しいという誤解から。
大人であることの、素晴らしさを感じる世界に。
お引越しをすることは可能です。
これまで直面してこなかった事実や気持ちに。
向き合う勇気はいりますが。
誤解が多いほど、恐れが強いほど、時間はかかるでしょう。
でも、私の感覚だと、葛藤に直面する勇気を持てたなら。
10年悩んだことは1年で終わります。
何でもそうですが「やり残していることを完了できない」のは辛いのです。
次のステージに行けないからです。
はじめから成熟している人はいません。
人は誰でも未熟さを持って生まれてきます。
人生の課題に向き合うことと、心理的な成熟はセットだからです。
問題があること自体を、恥じる必要はありません。
ただの成長課題だからです。
でも、直面できずにいると辛いですよね。
夏休みの宿題がいつまでも終わらず、最終日にかんしゃくを起こしたり、
逃避行動に走ったりして、自己破壊的(やけくそ)になるのと同じです。
パートナーシップにはたくさんの問題が持ち込まれます。
親子関係で解消されていない葛藤は、間違いなく投影されます。
【選択を学ぶ】
親のことが「大嫌い」も「見捨てられない」も、親と心が癒着しており、
心理的には、子どものポジションを取りやすいまま生きている状態です。
依存ですね。
無意識にパートナーを親とみなしてしまうため、解消されていない、
「大嫌い」や「見捨てられない」が表面化して問題になります。
ちなみに「見捨てられない」は自覚できないことの方が多いです。
どんな関係でも依存し、わかりやすく他人にぶら下がる人もいます。
一方、誰にも頼らず自立的に生きていても、依存心のない人はいません。
心の奥深くに抑圧します。
禁止したものは逆に強化されますから、隠れた依存が強くなるのですね。
権威の立場やパートナーなど「本当は甘えたい人」に依存して、
攻撃的になったり、あるいは重たくなったりしまうことも多いです。
のしかかられて気分のいい人はいないので、最終的に関係は破綻します。
また、ある特定の相手をどうしても「見捨てられない」なら、
隠れた依存を相手に映し出し、世話を焼いたり面倒を見ることが多いです。
しかし、あくまでも代償行為なので根本が解決しません。
隠れた依存が強いということは、甘えたい気持ちもとても強く、
どうしても相手を甘やかす形になり、相手の依存がどんどん強くなります。
普段はクールに生きているのに、恋愛だと途端に重くなってしまったり。
不実だったり誰かを裏切っていたり。
未来はないと分かっているのに、どうしても別れられない関係は典型です。
愛はときにエゴを燃やす厳しさを持ちます。
もし誠実な厳しさで関われず、相手を甘やかしてばかりなら、
愛ではなく「ひとりぼっちになるよりマシ」が隠れています。
どんな相手でも愛しぬくと、コミットメントをして、
自分の意思で、苦しさを引き受けているのならいいのですが、
一度、関係は再考しても良さそうです。
あなたが幸せでないなら、無意味です。
とはいえ。
はじめから成熟している人はいません。
だからこそパートナーシップに持ち込まれる問題を乗り越えることを通じ、
人は成熟してゆくのです。
もちろん「パートナーがいない」ことも含めて。
真実のパートナーという言葉があります。
魅力的であり、同時に魅惑的な表現だと思います。
しかし「完成品」が突然目の前に現れるわけではありません。
真実を選択し続けることで、真実のパートナーに成ってゆくのです。
「完成品」に恋をしたら。
既婚者だった、ということはとてもよくありますが。
はじめから「完成品」だったわけではありません。
誰かが向き合いアツく戦い「完成品」に仕上げたのです。
隠れた依存が強ければ、既婚者に恋してしまう確率は高くなります。
「完成品」は、愛する努力をしたくない欲求にハマりやすいのです。
思い出補正のかかった元カレや元カノ(好きだった人を含む)を。
「あの人だったら幸せにしてくれたはず」と。
偶像崇拝することも同じです。
いずれにせよ。
人間である以上、完璧ではないので「完成品」は存在しません。
それでも。
たくさんの人の中から、この人を愛したいと思えた人を。
この人と、人生の山あり谷ありをともに乗り越えると。
自分の命を全て賭けていいと思えるほど、存在に救われた人を。
ただひとり選び、向き合うと、誓う。
真実のパートナー。
誠実に、一生懸命生きていたら、必ず出会います。
同じように、誠実に、一生懸命生きている人に気づけるからです。
大人であることは。
愛されようとするのではなく、愛そうとする意欲があることです。
愛することは、難しいです。
愛して欲しいばかりが強かったならば、なおさらです。
うまく愛せないのは、苦しいです。
だから、どこかで楽をしたいと思ってしまう。
問題の下には、才能や恩恵が必ず隠れています。
これまで受け取ることができなかった、人生からの贈り物を授かります。
人間である以上、完璧な人はいません。
相手も自分も、未熟なまま出会います。
当然、なんらかの問題は起きます。
でも、誠実に生きてきたなら、誠実な人とご縁が出来ます。
誠実なふたりは必ず、問題を乗り越えることが出来るのです。
真実のパートナーシップを生きる鍵は。
問題が起きたときに何を選択できるかにあるでしょう。
うまく行かないとき、人生が苦境にあるとき、陽が当たらないときこそ、
どういう態度で生きられるかに、人の真価が問われるのと同じです。
問題は、何らかの恐れがふたりの間にある事実を指します。
自分の欲求ばかりを主張したり、怒りや不機嫌さを顕にしたり、
相手を責めてばかりだと、うまく行きません。
どんなに好きでも、関係が破綻する可能性が高くなります。
依存(被害者のポジション)を手放して。
大人の心で向き合う必要があるわけですね。
【依存的だと失われるもの】
仮に、相手が浮気をしたとします。
普通は、責めたり、切り離したり、嫌ってしまったりするでしょう。
もう別れてくれと言われれば。
相手を責め続ける形で、執着もするでしょう。
報復に走ってしまうのです。
しかし、もっと苦しめ、ざまあみろ、私の方がもっと辛いと思い知れ、と。
大好きだった人に思うわけです。
正しいかも知れません。
でも、幸せじゃないですよね。
大好きだった人を恨み憎む自分、もちろん好きにはなれません。
最低最悪と思っています。
怒りと自己嫌悪は、必ず同時に発生するのです。
引きこもったり、無視したりしても問題は無くなりません。
一見クールな解決法に見えますが、出来るのは問題解消の先延ばしです。
うまく行かないとき、人生が苦境にあるとき、陽が当たらないときこそ、
どういう態度で生きられるかに、人の真価が問われるのだとしたら。
浮気をしたのはあいつ。もちろん悪いことです。
その上で「自分の間違い」には、直面できるでしょうか。
大切な人の心がよそに向くとき、自覚はなくても依存的になっています。
無意識に子どものポジションをとってしまっているはずです。
八つ当たりしちゃったけど、まあいいやとか。
わがままを押し付けたけど、まあいいやとか。
相手に我慢をさせていることに気づけません。
不機嫌だったり感情的だったり。
自分の主張だけを通そうとしたり、相手に無関心だったり。
自己表現や、コミュニケーションが子どもっぽいですよね。
お気づきでしょうか。
依存的だと、失うものがひとつあります。
魅力です。
依存的になればなるほど。
魅力は失われていきます。
心がよそに向いてしまうのは、当然のことなのです。
でもあの人だって、散々悪い態度だったですよ?!
と、思うことでしょう。
それはきっと、その通りだと思います。
しかし、正しさを主張して、責めてばかりでも。
相手の心はどんどん離れます。
攻撃をする相手に魅力は感じられないからです。
自分のことを嫌いになりこそすれ、幸せでないことは私たちは学びました。
「自分も」間違えていたことに、直面できるか否か。
ここが、人生を変える大きな分水嶺です。
間違いに気づき、間違った態度を修正できるか。
傷つくのではなく、愛を選ぶことに意識を向けられたら。
問題に光が差してきます。
実際、成熟した態度で直面するなら、物事はあまり停滞しません。
どんな問題であっても。
停滞は、誰かや何かに依存して前に進まないために起きるからです。
慢性的なパターンで、どうしても乗り越えられない問題ならなおのこと。
大人であることの成熟さ、つまりセクシュアリティが必要なのです。
難しく感じ、時間もかかるのは事実です。
ぜひ援助を求めて欲しいですが、できることにひとつひとつ直面すると、
どんな未完了の問題でも、完了させて次のステージに行けます。
カウンセリングで、長いおつきあいになる場合。
概ね家系から引き継いでいる、本当に長期的な問題をこつこつ解消します。
成熟さにコミットメントをしていただきますが。
10年悩んだことは1年で終わります。
ご本人から立ち現れる雰囲気が、ものの見事に変わります。
大人の印象に成ってゆくのですね。
魅力が現れてきます。
セクシュアリティの恩恵です。
どんな問題でも、自分や誰かのせいにしない。
傷ついて、自分や誰かを攻撃しない。
自分の感情と、今、目の前にある問題に、責任を持つ。
難しいと思うかも知れません。
でも、出来ます。
意欲を持てば、必ず。
人生に起きている出来事を、引き受けると腹を決められたら。
それだけでもう、大人であることの入口に立っているのです。
人は、行動のレベルでは選択をしてません。
思いのレベルでしか、選択は出来ないのです。
愛か、恐れか。
大人であることは。
分水嶺で、愛を選ぶことです。
人生は大きく変わってゆきます。
大人は、愛です。
セクシュアリティは、愛なのです。
より大きな愛は。
さらに成熟した自分なのです。
【罪悪感の下にあるもの】
なぜ、自分の間違いに直面できるか否かが、
分水嶺なのでしょうか。
問題に対する感情は最終的に必ず、罪悪感に集約されます。
しかし、罪悪感はとても苦しい感情です。
普段、どんな人でも罪悪感を感じないように生きています。
感情を構造的に捉えると、どんな感情でも一時的に経過し、
必ず最終的な感情が現れますが、罪悪感ではありません。
愛です。
罪悪感の下には。
必ず愛が存在するのです。
もうだめだ、もう無理だと感じるのは、
愛の一歩手前なのです。
来た道を引き返すのでも、逃げるのでもなく、
ほんのわずかばかり、罪悪感に触れると。
愛を思い出せるのです。
風景の見え方が一気に逆転し、癒しが起きて前に進めます。
浮気をしたあいつ。本当にひどいし私は傷ついた。
でも、私も、お世辞にも可愛い態度ではなかったのは事実。
いや、ムッとしているときとか、めちゃくちゃ機嫌悪くて当たったりとか。
相当怖かっただろうな。
私も悪かったかも…。
申し訳ないことをしたな…。
それなのに。
私が憂鬱そうだと、いつも気分を変えることを言ってくれてた。
ドライブしていて体調不良で不機嫌になったとき、
私が好きそうな景色が見える道を通ってくれたり、
好きそうな話題を振ってくれたりしていた。
絶対に得意なことじゃないのに、私を選んでくれてたってことか。
でも、今話しかける時じゃないでしょ! と思って。
さらにムッとして無視しちゃってた。
あれも悪い態度だったよな…。
苦しいとき、そばにいてくれたな。
飲み物を、持ってきてくれたな。
予定をキャンセルして、私を優先してくれたな。
あんなに、大切にしてくれていたのに。
私は、自分の気持ちばっかりで、酷かったよな…。
大好きだったのに、責めてばかりで、拒絶したのは、私じゃん。
これから、どうしたらいいのだろう。
パートナーシップに現れる問題の中からひとつ。
普遍的な心の動きを、架空の物語にしてみました。
注目していただきたいのは。
自分も間違えていた、と気づいた後。
相手が与えてくれていた愛を思い出しているところです。
自分が切り離してしまった罪悪感を、ほんのわずか受け入れることで。
罪悪感の下にある、愛を思い出せるのです。
専門的には、投影を取り戻す、と言います。
自分の間違いに直面できると、愛を思い出せて癒しが起き、前に進めます。
あいつだって酷かったと、競争意識に絡め取られたくなるでしょう。
でも、愛を思い出すことを恐れているだけなんですよね。
人は、死ぬことよりも、愛されることを恐れると言います。
強く、葛藤をしているのです。
ここは踏ん張りどころ。
競争意識に流れず、自分も悪かったと素直に受け入れる成熟さで。
次の段階への扉が開きます。
先ほどの架空の物語。
この先どうなるかはわかりません。
でも、これからどうしたらいいのだろうという問いには。
ひとつの答えがあります。
大人であることを選ぶ。
より、成熟した自分を選ぶ。
愛を、選ぶ。
これまで生きてきた風景が、大きく変わるのは確実ですよね。
依存を手放し、大人の自分で現実に向き合う。
照れ隠しにふざけて遠回りしません。
ストレートに物事が進みます。
今、これを読んでいただいているみなさまの中には。
人生のターニングポイントにいらっしゃる人も多いはずです。
あえて申し上げたいのは。
ここまで本当にお疲れさまでした。
うまく行かないことや、辛いこともたくさんあったかと思いますが、
私の経験上、無駄になっていることはひとつもありません。
来し方があったからこそ、行く末があります。
大きなご決断をされた方もおられるでしょう。
選択を変えれば、人生も変わります。
決断はいつでも、誰かや何かの光を見てなされるものです。
勇気を出されたことそのものが、本当に素晴らしいと思います。
多くの苦しみを引き受けられ、報われない気持ちに、
心折れることが多かった方もおられるでしょう。
よくここまで生き延びてくださいました。
とても大切な挑戦をされているはずです。どうぞご自身を労ってください。
ターニングポイントで、大人であることを選べたら。
セクシュアリティはいつでも、新しいステージへの扉を開く鍵です。
より、成熟した自分を選べたら。
愛を、選べたら。
待っているのは、セクシュアリティの恩恵。
新しいレベルの人生です。
【もっとラブラブに】
少しだけ、私ごとを。
おかげさまで今回をもちましてアメブロ『恋と仕事の心理学』木曜日、
「もっとラブラブに」担当執筆陣を卒業いたします。
来年からアメブロ『恋愛テクニック』金曜日「大人の恋愛術」へ異動です。
初執筆は2015年7月30日でした。
ポンコツな私の、喧嘩ばかりのパートナーシップがようやく落ち着いた頃、
「もっとラブラブに」のお話をもらえ、とても嬉しかった記憶があります。
ポンコツな私が、一度も原稿を落とすことなく書き続けられたのはきっと、
「もっとラブラブに」の担当が好きだったからだと思います。
実体験を伴うリアルな話を書こうとコミットメントしていたため、
我が家の事情の開示も多かったですが、ブログ読みましたのお声は、
本当に多くいただけて、大変励みになりました。
2020年2月6日担当執筆のちょうどひと月後。
ギランバレー症候群という、神経の難病に罹患、九死に一生を得ました。
残念ながら重症化して四肢麻痺、寝たきり。
首から下を全て自力で動かせなくなったところからリハビリです。
カウンセリングサービスを休会させていただいた間は、リクエスト特集で、
過去原稿をお届けさせていただいておりました。
もうだめかな、と何度も思いました。
それでも、数えきれないほどたくさんの方々に支えていただきました。
特に、急性期、私を励ましてくれた群馬大学附属病院の担当医でもあり、
回復期を過ごし、今は外来に通う老年病研究所附属病院の主治医の先生と、
群馬県立リハビリテーションセンターで、復職に通じる道を開き、
多大なる支援をして頂いた担当OTさんには、心から感謝をしております。
カウンセリングへの復帰に先んじて。
「もっとラブラブに」担当執筆で復職が叶いました。
復帰原稿となった2021年8月19日「永遠に愛してる」は、
仕事机にへばりつき、雨垂れのようなキータッチで書いていました。
だけど。
「もっとラブラブに」で復帰できるのが嬉しくて仕方がありませんでした。
身体障害者となり、体力も失われうまく動けないけど。
まだ、できることがある、と。
病気の経験は、私たち夫婦にとって、大きな試練です。
リハビリはこつこつと積んでいますが、出来ないことの方が多いですし、
夫の介助なくては行けないところばかりです。
罹患して4年近く経ちようやく最近、「折り返した」かもと思えました。
「健やかなときも、病めるときも、お互いを愛する」のが結婚です。
健やかなときは、お互い愛しやすいです。健やかですから当然ですよね。
でも、病めるとき、ー実質的にも、象徴的な意味でもーは、
お互い、決して愛しやすい態度でも、状態でもないのです。
だけど、本当によく思います。
この人と結婚して、よかった、と。
言葉にはしませんが。
何があっても、絶対にふたりで乗り越えると。
お互いに思っているのがわかるからです。
出会った日、やりとりしたメッセージ、告白、初めてのデート。
群馬への引越し、結婚式、成田離婚寸前の新婚旅行。
結婚記念日を迎えるたびに撮った写真、山ほどした喧嘩。
数えきれないほど一緒に出かけ、数えきれないほど一緒に帰った日々。
子どもを持つことを諦めたこと。
お互いに号泣したこと。
「それでも僕は君を選んだ」と言ってくれたこと。
もっと好きになったこと。
急に身体が動かなくなり、このままだと死ぬと分かったときのこと。
たくさん愛してくれたのに、私はまだ全然返せていない。
この状態がもし治るなら、治療も経過も辛くないわけがない。
でも、夫を愛したい。
だからどんな治療でも受け入れて頑張ろうと。
腹を括って救急車を呼んでもらったときのこと。
私も散々泣きましたし、今も麻痺が辛くて泣きますが。
夫には、代わってやれない苦しみがあります。
それでも。
ふたりで生きています。
さまざまな場面で感じる惨めさに。
夫婦で、人生のどん底、地べたを這う感覚がありますが。
真っ暗闇で出会い直した夫には、心から思うのです。
あなたしか、要らないと。
車椅子は好きじゃないですが。
それでも夫が車椅子を押してくれることは大好きです。
色々望んでしまうけど。
でも本当は。
あなた以外に、何も要らない。
この先何度も。
夫とは恋に落ちるのでしょう。
大人であることは、楽なのです。
大人であることは、豊かです。
大人の恋は、たったひとりとの永遠です。
自分はまだまだ未熟だとは思うけど。
愛を選ぶと決められるから。
少しは大人になれたでしょうか。
思えばずいぶん、人生が早く展開するようになりました。
大きな変化の兆しにも、怯まず向き合えます。
私たちにもきっと。
新しいレベルの人生が待っているはずです。
長きにわたり、拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
来年からはぜひアメブロ『恋愛テクニック』金曜日「大人の恋愛術」を読みにきてくださいませ。
☆
来週は「もっとラブラブに」初登場、久宝美子カウンセラーが担当です。
母性に溢れながら、自分の人生を生きる視点を伝えてくれるカウンセラーです。
どうぞお楽しみに!
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たまには感情の出所を見つめ直してみよう
こんにちは、カウンセリングサービスの中山塁です。
毎週水曜日は「素敵な愛の育て方」というテーマで、東条正貴、私・中山塁、なかやしのぶ、町村ゆきの4人が交替でお届け致します。
***
付き合う前はマメに連絡をくれていた彼だったのに、
最近は連絡を入れるのは私の方ばかり。
ラインも既読スルーだったり、
未読状態が何時間も続いたり。
もしかして、もう私に気が無くなってしまったのかな?と思って、
こういう状態の彼の心理・男性心理が知りたいんです、と、
カウンセリングではそうしたご相談を頂くことが少なくないものでございます。
連絡頻度が落ちたと感じると、
やはり相手の気持ちの変化などに不安を感じてしまいますよね。
そうした場合、彼の気持ちの変化というのもあるかもしれませんが、
不安に煽られてしまう自身の心のしんどさにも目を向けてみると、
何か改善の糸口が見つかったりするかもしれません。
ということで今回は、感情の出所を見つめ直すというお話をしてみたい思います。
***
彼にはもっと連絡頻度について頑張って欲しいとか、
もっと反応して欲しいとは伝えているんです。
それで始めの内は頑張ってくれているんですけれども、
やっぱり次第に頻度が落ちていくので、
またそのことで話し合ったりしてみるんです。
でも、それが原因でいつも喧嘩になってしまうんです。
そうすると私と彼は合わないのかな?と思ってしまうこともありますが、
でも、好きだから悩んでしまうんです・・・と、
このようなケースはどうも少なくないようなんですよね。
こういうときに男性心理を知ってみると、
彼の態度にも納得出来る部分が見つかったりして、
関係性が改善されることがあります。
例えば、体調不良で気分が優れていなかっただけだったり、仕事のストレスなど、あなたとは別のことが原因でメンタルが不調な場合もあるでしょう。
そんな時、問題解決の出口が見つかるまでなどの間は、ちょっと一人にして欲しい、自由にさせて欲しいと思う男性って少なくないと思います。
そうした場面では一時的に、またはしょっちゅう連絡が滞ることがあったり、
素っ気ない対応をされてしまうこともあるかもしれません。
それで彼が変わってしまったように見えることもあるのだと思います。
しかし、そんな彼の状況や心理状態を知る(想像する)ことで、
自分自身への疑い(「私はきっと愛されない」)が少し晴れたり、
見えていなかった彼の愛を受け取れるようになることもあるとは思います。
ただ感情的には、そうそう上手くいかないこともあるのが実情ではないかと思うんですよね。むしろ、そっちの方が多いのかもしれませんね。
「頭では理解出来ても、やっぱり連絡が来ないのは寂しい。」
「既読スルーが出来てしまう彼の気持ちを考えると寂しい。」と、
そんな「寂しさ」という感情に囚われてしまうこともあると思います。
では、なぜ上手くいかないことがあるのでしょうかね。
**
ところで、カウンセリングでは、一体いつから「寂しさ」を抱えていたのだろう?と、
“感情”に注目していくことが多々あります。
そして、これはカウンセリング“あるある”なのですが、恋愛関連の感情の出所って、親子関係にヒントがあることが少なくなかったりするんですよね。
例えば、A子さんは親にろくに話を聞いてもらえずに育ったとします。
彼女としては、両親が話を聞いてくれないのは、
仕事が忙しかったり、体調が優れなかったりするなど色んな事情があるのだから、
我慢しなければならないよねと自分を納得させてきました。
でも本当は、話を聞いてもらえなくて寂しかった。
自分にもっと興味を持って欲しかったと、そんな思いを抱えてきたのです。
ですから、自分のパートナーには「私の話を聞いてくれる人」や、
「私に興味を持ってくれる人がいいな」と思っていたのでした。
そして、そういう人を好きになって、やがてお付き合いが始まったりする訳です。
ここまでは「良かったね~」な、お話ですね。
でも先述の通り、そんな彼でもずっと同じ調子でいられる訳では無かったりします。
そこで寂しさを感じて、彼と喧嘩をしてしまうことが増えてしまったりするのですが、
男性心理を知ってみたり、彼の事情を理解しようとしてみると、
自分が嫌われていたり、避けられている訳でもないと分かったのです。
それでひとまずの納得は出来たのですが、やっぱり寂しさは無くならない・・・。
「でも、これ以上のわがままは言えないし、我慢しなくちゃ。」と彼女は思うのでした。
あれ、これって・・・どこかで見た構図ではないでしょうか。
そうです。元の親子関係でやっていたことを、
気付かないうちに彼との間でもやってしまっているんですね。
こういったものが、感情のパターンと言われるものでして、
ここを抜けることを目標にしたいんですよね。
***
では、問題はここからですね。
どうしたらこのようなパターンから抜けられるのか?ということなのですが、
感情というものはどうやら満たされないと、
延々と「満たされようとしてくる」もののようなんです。
例えば、彼が話を聞いてくれない、反応してくれないと感じた時って、
かつて親に感じていた感情が揺り起こされている場合も少なくないようなんです。
親はいつも私の話を真剣に聞いてくれなかった。
親は私に興味を持ってくれなかった、反応してくれなかった。
それは過去の痛みだったりするのですが、
似たようなシチュエーションがあると、うずいてしまうんですね。
そして「寂しい」という状況や感情に、とてもとても敏感に反応してしまう訳なのです。
こういう感情を「未完了の感情」と表現したりもするのですが、目標は、そうした感情を完了(満たす=成仏?)させてあげることになるのかと思います。
その前に、まずは親と彼(パートナー)は別だよね、と、自分で意識しておくことも有効かと思います。当たり前のことなんですけれど、無意識に彼を理想の親代わりにしていることもありますから。
満たされなかった感情の完了をしていくには、
基本的には誰かに話をして痛みや悲しみを分かち合ってもらったり、受け止めてもらったりすることに加え、自分自身がそれらの感情をじっくりと感じていくこと、感じ尽くそうとしていくことで癒されていくようです。
そうして過去の感情が満たされると、彼の態度は変わらずとも、
不思議と寂しさに振り回されることが無くなったりするようです。
寂しさから起こる喧嘩が減れば、より良い幸せな関係も手に入りそうですよね。
という訳で、たまにでも感情の出所を見直してみると、
何かのヒントになるものが見つかるのかもしれませんというお話でした。
男性心理、いろいろ載せています。
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初回の電話カウンセリングは無料となっております。
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素敵な人に出会うコツ~自分を解放することを許してみよう~
カウンセリング・サービスの大麻織江です。
火曜日の「うまくいくコミュニケーション」を担当させていただいております。
どうぞよろしくお願いいたします。
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今年も、いよいよ終わりが近づいてきましたね。
12月に入って目についてくるのは色とりどりのイルミネーション。
クリスマスにお正月にと冬は寒いからこそ、色んな人とつながりを感じようとするお祭りの時期なのかもしれません。
煌びやかではあるけれど、昔の私はこの時期が苦手でした。
今はもう時代も変わってきたなと感じますが、
昔はこの時期には彼氏がいない12月と言うのは周りにも「いい人いないの?」なんて言われて凹んでいたものです。
何もしていなかったわけではありません。
むしろ、街コンに行ったり友達に紹介してもらったり、今のようにアプリはなくても色々な方法で出会いを探していました。
でも、全然うまくいかなったのです。
私はもともと男性が苦手でした。
一番出会いがあるんじゃないかと思われる学生時代は怖くて全然、男性に近づけませんでした。
大人になってカウンセリングを受けたり心理学を学んで大丈夫にはなったけれど、コミュニケーションや関係の進め方は、
まだまだわからないことだらけだったのが私の20代でした。
会っていていい人なんだけれど、なぜか気を遣いすぎて疲れる。
好きじゃない人に好かれて悩んでしまう。
付き合っても関係が平行線。
友達も気づけば彼氏がいたり結婚していたりして、心の中は不安や焦りでいっぱいだったんです。
そんな状況でクリスマス前なると周りにいい人いないのと言われたり、
会社の先輩と話していた時「大人しそうに見えて肉食系だよね」と言われたりしてガーンとショックを受けておりました。
今考えると何故、あそこまでショックだったのかと自分でも思います。
今の私だったら「ありがとうございます。今日も狩りに行ってきます」ぐらい言えます。
でも、当時の私は「そんなふうに見えてたなんて」とショックを受けるくらい異性に近づこうとする自分に対して、
心の中でどこか嫌悪していたり、制限をかけていたんです。
「積極的な女の子って引かれそうだから、ガツガツアピールしてはいけない。」
「気を遣って男性を立ててあげないといけない。」
「優しくしないといけない。」
「女子アナさんみたいに綺麗にしていないといけない。」
他にもキリがないくらいたくさんの「〇〇したら嫌われる」と言う制限がありました。
皆さんも良かったら、自分に制限があるとしたらどんな制限があるか考えてみてください。
そして、もしこれを紙に書いて眺めてみたとしたらどんなふうに感じるでしょうか?
私は、昔やってみてとても息苦しくなったのを覚えています。
その息苦しさは私が男性と会っている時に感じている息苦しさと同じでした。
そこで「あぁ、全然私らしくない」と気づいたのです。
自分らしさの「じ」も出せていない私は、ずっと我慢ばかりしていたんですよね。
そんな関係、長続きするはずもありません。
そして、その制限の数と同じだけ、私は男性のことを誤解していたんです。
男性は、まるで大和撫子みたいな女性じゃないと付き合ってくれないんじゃないかと思っていたんですよね。
今では大きな誤解だとわかるのですが、どうしてそんなことを思っていたのかと言うと、
思い返せば家族の影響が大きかったように思います。
私のお家は、母がとても父や同居している祖父に気を遣っていたんですよね。
地方だったので、親戚の集まりでもどうしても男性が優位なように見えたんです。
なので、女性は男性に気を遣わないと愛されないんじゃないかと子供の頃は感じていました。
別に祖父や父が怖い人だったと言うわけではないのですが、「そうしなくてはいけない」ような空気をいつも感じていました。
でも、同時に心の中で思っていたようなんです。
「女の人が何かしてあげないと男の人って何もできないんだ」
「気を遣ってあげないと自分の機嫌も取れないんだ」
私は「気を遣わないといけない」と男性を下から見上げているようで、同時に上から見ていたんですよね。
なんて傲慢だったんだろうと自分でも思います。
そして、そう思い込んでいたからこそ自分への制限と同じ数だけ
「男の人はこうなんじゃないか」と相手のことを見ようとしていませんでした。
今ならわかりますが、相手も私に気を遣われていたこともわかっていたし、
私が自分らしくいられない分、相手も自分を出せないのでしんどかったと思います。
そんな私も今は彼がいるわけですが、どうして彼といられるようになったのかと言うと
息苦しいなと気づいた時に、時間をかけてでも少しずつ会話の中に自分を織り交ぜてみようと思えたからだと思います。
もちろん思った次の日から、全然気を遣わずに男性に接するようになったわけじゃありません。
ほんとは恋愛ドラマやあいのりよりも、都市伝説や三国志が好きだと言ったわけでもありません。
じゃあ、どうしたのかと言うと単に自分の感情を少し添えて言葉を発してみただけなんです。
初めて会ったら「ちょっと緊張してます。」
行きたいところはと聞かれたら、「どこでも」じゃなくて「二人で楽しめるところを一緒に考えたい。」
他にも嬉しいと感じたら「嬉しい。」
すぐに言葉にできなくても、すぐに笑顔になれなくてもいいんです。
少し後になっても自分の一瞬の感情をしっかりキャッチして言葉にすることをしていました。
私は、男性とコミュニケーションをとる時、「男性はこう言ってもらったら嬉しいんじゃないか」とか、
「いい大人が緊張してるなんて言ってはいけない」とか自分の感情を伝えることよりも、そこを封印して良く見せることに力を注いでいたんです。
カウンセリングでも、よく最初に「緊張してます」とか伝えてもいいんですよとお伝えすると、皆さんよく「それ言ってもいいんですか」っておっしゃいます。
いいんです!
「寂しいって伝えたら重くないですか?」って言われます。
重くないです!本当に伝えたいのは寂しいではなくて「一緒の時間を過ごしたい」だったり大切だな人だってことがほとんどです。
私達は、自分らしさと聞くとまず、パンドラの箱から開けに行くようなことをします。
そこにある嫌だなと感じている自分をなかったことにして全部、良い自分に変えてしまうように努力してからじゃないと素敵な人に出会えないような気がしていたりします。
でも、誰かに出会うという希望を見つけるために、色んなものを出し切ってしまわないといけないということはありません。
日常のコミュニケーションの中に少しだけ、自分の感じることを織り込んであげることからでいいんです。
確かに、聞いた時に否定的なことを言う人も中にはいるかもしれません。
でも、それは単に相性が合わなかっただけということでもあります。
あなたが自分の感じていることや価値観、何かひとつでも少し愛してあげることができたら、
不思議に思うかもしれませんが、その時、出会った人の自分らしさも今まで以上に感じて愛することができたり、
無理をせずにいられる人が増えていきます。
私も、少しずつ自分らしさを出し続けていると、気付けば、あの焦り続けた時間は何だったんだろうと思うように、
落ち着いて一緒にいて自然な相手を見つけることができていました。
今の彼は私の趣味が三国志でも、お料理が得意ではないこともあんまり気にしていないみたいなんです。
肉食と言われて凹んだ過去の話をしたら、「むしろ女性から来てくれた方が男性も嬉しい」と言ってくれた人でした。
昔の私からしたら、そんな男性が存在していると思えなかったくらい奇跡の人なんです。
でも、後から考えると出会った人の中には彼と同じ考えの人も結構いたはずなんですよね。
むしろ、「こう言ってはいけない」「こうじゃなくちゃいけない」と制限していたからこそ、私から男性を遠ざけていたのかもしれません。
もし、同じように感じている方がいたら少しだけ自分の感じていることを言葉に乗せる許可をしてみませんか?
あなたの色を少しだけ、言葉に織り込んでみることで、もしかしたら今までなかったご縁に出会える冬になるかもしれません。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
素敵なクリスマスと年末をお過ごしください。
来年、また「うまくいくコミュニケーション」でお会いしましょう。
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