トラックから降りた時に怪我をした、として休んだミスターKは、

いつものように続けて4、5日休みました。

(数か月おきに定期的に数日の休みが発生するんです、彼は。)

そして、事故の連絡も状況報告も経過報告もないまま、

ある日の朝、営業所にやってきました。

足を引きずりながら。

 

ミスターKの様子をみた所長が彼に尋ねました。

「お前、その足でトラックに乗れるのか。クラッチ、踏めるのか。」と。

「いいえ。」とミスターKは答えました。

彼はそのまま帰りました。

所長はその時のことをこう言います。

「何しにきたか、わからん。」と。

「きっと、『頑張って来てみたけど、ほら、足が痛くて無理でしょ』というアピールやな。」と。

 

ミセスA(懐かしい)なら、“所長が帰れと命じた!”と言い出しかねない状況ですが、

弁護士曰く、この状況で、「帰れと言った言わない」で戦うには、まだゆるい、んだとか。

労働法に則って指導する監督署や、労働法だけを盾と矛に戦う組合と違い、

弁護士は六法全書でお仕事をしているんですよね。

 

その後、長期欠勤について社長がミスターKに電話をしました。

「長いこと休んでいるけど、どうしたんだ。」と。

ミスターKは、足が痛いから仕事に出られないことを社長に告げました。

「足が痛いって、どれだけ痛いんや!報告はないのか!」

足が痛くて3週間休むって、そりゃ、入院ですよ。ええ。

 

ミスターKは、所長に言ったと社長に訴えました。

ここからはミスターK劇場です。

自分がいかに営業所で不遇な目に遭っているか、足がどれだけ痛いのか、

しかも勤務中の労災事故なのに!!と。

 

ミスターKのこじつけ論理に丸め込まれた社長は、

労災の報告をしに本社へ来るように言いました。

 

 

では、ミスターKの労災事件について紹介しましょう。

 

ある日、ミスターKは社長に呼ばれました。

ミスターKの担当する業務のお客様から、

担当(ミスターK)を変更するように言われたからです。

会社は、その依頼を受け、ミスターKを他の業務に回すことにしました。

社長は彼を呼び出し、それを伝えたのです。

 

ミスターKは、反発しました。

「僕が何をしたんですか。事故をしたんですか。

会社はクライアントの指示にそれに黙って従うんですか。

なんで従業員(僕)を守らないんですか。会社ってそういう組織なんですか。

僕のことはいいんですか。」

 

・・・まー、よくしゃべる男だな。苦笑。

 

会社とはお客様のご要望に出来る限り応える組織です。そこは間違いないです。

そもそも社内で信頼されていない彼が、社外から信頼されているとは思えません。

ぶっちゃけ。

確かにそんな彼を雇い続けることに疑問はあるわけですが、

会社として、彼を守ってお客様と全面的に戦うなんて選択肢はありません。

あったらコワいわ。苦笑。

 

不服そうに帰った彼ですが、2日後の月曜日、いよいよ事件は起こりました。

(ワクワクしますか?いえいえ、してはいけません。)

 

朝、いつもと同じように所長の電話に彼からの欠勤電話(朝イチに今日は会社休みますという連絡電話のこと)が入りました。

いつもと違ったのは、「昨日、トラックから落ちて足をぶつけたから病院に行ってくる。」とのこと。

 

所長は言いました。

「はぁ!?」と。

 

お前、昨日はテクテク歩いて、点呼して帰ったやないか、

足が痛いって報告していないやないか、と、所長は言いませんでした。

過去のことから、言っても無駄だと判断しました。いつものウソだと判断したのです。

それより、その日の仕事を回さなければなりません。

 

そして、、、

 

ミスターKは、3週間欠勤しました。

 

さて、1~2ヶ月間しか連続して勤務できないミスターK。

3ヶ月毎に4、5日間のお休みが発生していました。

季節休みかよ。ないよ、うちにそんな休暇は。苦笑。

しかも、当日の朝、電話がかかってくるんです。

「今日は、会社やすみます。」って。

人気漫画かよ。ドラマ化した物語かよ。

 

理由は主に、『子どもが熱を出した、自分もうつった。』

子どもをダシにするのも、ボクは許せない。

親は、子どもの病気に一番敏感。

うちの知っているシングルママさんは、

会社に迷惑がかからないように、急な休みが発生しないように、

子どもの体調管理にとても努力していることをボクは知っています。

極力会社に迷惑がかからないように病児保育に預けたり、

朝早くから夜遅くまで診てくれる病院をかかりつけにしたり。

そして、やむなく会社を休む時は、逐次の報告を行ってくれます。

そういう態度だからこそ、会社も彼女たちの子どもへの配慮を忘れない。

 

・・・人間関係って、そういうものじゃないのかな。

 

出勤しなくちゃならない朝に、所長に電話で、けだるそうに、

「あー、子どもが熱出したんでー、仕事―、行けませんわー。」

みたいな報告を受けたら、

「もう来るなー。」

って言いたくなるのが人間じゃないかな。

もちろん言わないよ。言わせていないよ。絶対に。法律でダメなことだから。

でも、人間の心情って、そうでしょ。

 

 

そういえば、ボクの知り合いの女性経営者さんは、

会社に迷惑がかかるならなんとかできるけど、

クライアントに迷惑がかかったら取り返しがつかない、

ってことで、子どもの体調を管理することにとても気を使っていました。

毎朝検温して、便のチェックをして、肌の張りを確認するそうです。

その結果、調子が悪いのを見抜けるようになり、

クライアントとの約束を守らなかったことはないそうです。

 

働くお母さんは、強いのです。