ミスターKの報告書には、

早朝に、休むと連絡のあった前の日に、トラックから落ちて、

足の腱が断裂した、とありました。

 

腱が断裂!?

大事故じゃん!?

 

っていうか、え、歩けないよね、入院していたの!?

そんな怪我を会社は放置していたなんて!

 

びっくり仰天。

 

労災事故は、会社に責任があります。

3週間も会社が放置していたなんて、病院に対して申し訳がありません。

早急に書類をまとめ、病院に迅速な処理をしてもらうために、電話をしました。

 

 

すると。

 

「え?ミスターKさんですか?初診は、昨日ですよ。」と。

 

 

初診は昨日?

怪我は3週間前なのに?

病院に行くから休むと言ったのも3週間前だったよな?

 

長期欠勤が続くから会社に報告に来るように社長が連絡したのは2日前。

病院に行ったのは昨日。

初診も昨日。

 

昨日の診察で足の腱が断裂しているの?

3週間前から断裂?

 

 

え。

3週間、な、に、を、し、て、い、た、の???

Have a Break ちょいと休憩です。

***

 

 

ボクは経営中枢部門をチラ見できる環境にあり、

ボクの考え方は、雇われ側より雇い側寄りだと自分でも理解していますが、

それでも、確かに、ボクのブログは、グチのオンパレードかもしれないなと、

最近、ふと、思うのです。

 

数年前に、知人が、採用する時に大事なコトという本を執筆しました。

ゲラ(試し刷りの原稿、製本前の試作品)を読ませてもらって、ボクは、、、

 

甘いような気が、、、す、る、、、

 

と、思いました。

 

 

確かに、新たに起業し、人を雇い入れる段に、手に取る本としては

最適だと思います。

順守すべき法律をわかりやすく解説してくれています。

その上で、採用するべき人間像についても触れてくれています。

だから、本の通りに組織が構築されている会社に、新たに人を雇う場合、

最良の会社になりえる手法が記載されています。

 

でもまぁ、それなりに歴史のある会社で働いて来て、

そこそこ長い年月、会社の中枢にいたボクにとって、

目からウロコとか、手放しでサイコーだ!とかって、言えないです。

だって、すでに、会社はスタートしていて、法律と慣習が織り込まれながら、

何十人、何百人と、いろんな考えを持った従業員がいることを知っているんですから。

 

あぁ、ボクは社会に、夢を持てなくなった大人になってしまったのでしょうか。

 

その知人の本が、オススメ本ランキングとかに入って来て、

本人の知らないところで、けっこう耳目を集めているようです。

やはり、本の内容は、素晴らしいのでしょう。

新たに起業する人には、ボクもオススメです。

 

翌日、病院の診断書を携えて、労災事故がいかにして起こったのかを報告する為、

ミスターKは会社にやって来ました。

 

彼は、1階の受付で、「は?階段、のぼれっていうんですか。」と悪態をつきました。

 

こちらこそ「は?」な話です。笑。

何しに来たの?

社長を下に呼ぶの?

え、そんな話?

っていうか、怪我したの、3週間前でしょ?

まだ、それほどなの?

受付の人たちの頭はぐるぐるしたそうですが、みんなそれぞれ思うところがあるので、

誰も彼の足の怪我に触れずに、「社長室へどうぞ」と案内しました。

お金を借りに来るときには、事務所の玄関に車を停め、エンジンを切らずに、

受付を通らず黙って社長室を訪れる彼に、

優しくない対応をしてしまうのは、人としての性です。

 

彼は、ドッタンバッタンと足を引きずりながら階段を上り、社長室を訪れました。

 

社長は、労災の報告書を預かり、顧問の社労士に労災の手続きを取ってもらうから、

怪我の経過は逐次報告するように言ったそうです。

まぁ、だいたい、1時間程度。

どうして労災が起こったのか、そんな作業を任している所長がいかに悪いか、

どれだけ自分が危険だと申告しても誰も聞いてくれない、などなど。

(↑100%作り話でした。)

 

はてさて。

労災の手続きをとると社長の言葉に気を良くしたミスターKは、

軽やかに階段を下りて帰ったのでした。

 

 

隣の部屋にいた専務は思ったそうです。

上りのあのドッタンバッタンが、帰りはタッタカタッタカだと。

1時間程度、社長と話しただけで、あれほど足が良くなるとは・・・。

 

社長って、、、サイババ?