「やりたいことが見つからない」
これは、キャリアの相談で最もよく聞く言葉のひとつです。
SNSを見れば、夢に向かって進んでいる人が眩しく見えるし、何も見つけていない自分は焦っちゃうし。
そんな声に、私は何度も触れてきました。
けれど、安心してください。
“やりたいこと”が分からないのは、あなたに意志がないからではありません。
それはむしろ、「自分らしさ」の土台をこれから育てていけるチャンスなのです。
今日は、キャリア戦略の出発点となる“自分らしさ”を見つけるために役立つ
3つの内省の問いをご紹介します。
① 「どんなときに、心が動いたか?」
日常の中で、ふと心が動いた瞬間を思い出してみましょう。
嬉しかったこと、悔しかったこと、なんだか引っかかった出来事。
それらはすべて、あなたの価値観や大切にしたいことの“芽”です。
たとえば「同僚が感謝してくれたときに嬉しかった」なら、「人の役に立ちたい」という思いがあるのかもしれません。
感情の揺れは、あなたの“本音”が顔を出すサイン。小さな揺れも、大切に拾ってみてください。
② 「子どもの頃、夢中になっていたことは?」
子ども時代を振り返ると、「評価」や「損得」に縛られない、“純粋な自分”が見えてきます。
お絵描きに夢中だった人は、創造することに喜びを感じる人かもしれません。
友達をまとめるのが好きだった人は、人を導く力を持っているかもしれません。
過去の記憶には、自分でも忘れていた“好き”や“得意”のヒントが詰まっています。
思い出すことで、未来に活かせる種が見えてくるでしょう。
③ 「どんな言葉をかけられると、自分らしくいられる?」
周囲の人から言われた言葉の中で、「それ、私っぽいな」と感じたことはありませんか?
「丁寧だね」「話を聞くのが上手だね」「前向きで勇気をもらえる」
こうしたフィードバックは、他者から見た“あなたらしさ”の輪郭です。
自分一人で考えると見えにくい部分も、人との関係の中で浮かび上がってきます。
過去に言われて嬉しかった言葉、心に残っているひと言を、書き出してみてください。
自分らしさは、「探す」より「育てる」もの
“やりたいこと”は、突然どこかから降ってくるものではありません。
自分を深く知り、小さな「これが好き」「これが合っている」を積み重ねる中で、少しずつ形になっていくものです。
自分らしさとは、「唯一無二の正解」ではなく、「変化し続ける自分を受け止める軸」。
焦らずに、でも丁寧に、自分と向き合う時間を持つことで、未来の選択が確かなものになります。
あなたの“やりたいこと”は、今日の小さな問いかけの中に、もう芽吹いているかもしれません。
そして、いつもいつも、こんな難しことを
書いているわけではありません。
素の竹内和美は、こちらで会ってやってくださいね。
竹内和美の笑顔がいちばん!/キャリア迷子レスキューコーチをしています (ameblo.jp)
世界でいちばん美しい言葉
「ありがとう」と共に、今日もお元気にお過ごしくださいね。
