日に日に寒さが増し冬に本格突入という感が増してきましたが、みなさん体調を崩す事なくお過ごしでしょうか? 

 

さて、今回はリボン結びの訓練についてお話していきます。 

 

みなさんお子さんにリボン結びを教えるときどのように教えているでしょうか? 

 

「こうして、こうして、こうして、こう!」動作を見せながら、順番に最初から最後まで途切れなくまとめて教えているのではないでしょうか。このような教え方(ABAではトータルタスクと言います)では、自閉症のお子さんはなかなか出来ないと思います。そういう時の教え方で、最後の方から教えていくバックチェイニングがあります。 

 

まずリボン結びの動作を小さな単位に分けていきます。そのなかで一番最後の動作だけを強化しつつ「こうして」で教え、それが出来たらもう一つ前の動作を教える。という風に遡って行くのです。したがって、3つ前の時はその後の2つは山ほどやっててとても簡単です。このようにして一連の動作を教えていくのがバックチェイニングです。 

 

リボン結びの課題に取り組んだ3語文練習中の年長さんN君は、最初はリボン結びの最後の輪を両手でギュッと引っ張るという行動を目標に取り組み、次に輪の中からリボンの輪を通す、左手で紐を回すなど様々動作を獲得し、ついに、できました~!!

 

1番最初の動作である紐を棒に掛けて垂らすという始まりまのから最後まできました!! 

 


ほ~ら、ひっぱって~ できた!

 

Nくんは、毎回の課題にも時々崩れながらも、モチベーション高く取り組み続けました。これは、保育所等訪問支援で行っている保育園でマスクを入れる袋を椅子に紐で結びつけるのができずに補助の先生にやってもらっていたことが訓練への導入へのきっかけでした。ですので、モチベーションも高く、最後までしっかりやり通せたのだと思います。 

やったー、Nくん(^^)/ 

 

マママでは、りぼん結びは初めてでしたが、上履き行動、手洗い、ズボンを履くなど、色んな行動をこのバックチェイニングで教えています。毎回、すぐに褒められる方法でとっても良い教え方ですね(^^)            

                                                                                                         (よ)