徐々に秋も深まり、涼しい夜が多くなってきました。 過ごしやすい気候の後押しを受けて訓練もどんどん進めていきたいですね(^^) 

 

 さて今回ご紹介するのは、細かな動作模倣のひとつ、指の模倣です。「グー」「パー」から始めて、決まった指を立てたりくっつけたりといった難しいものへ進んでいきます。 プロンプトは基本的に子供の隣に座って行います。右手でモデルを作って見せて同じ形に見えるようにします。子どもの右手に空いているセラピストの左手を添えて形を作る手伝いをします(左利きの子供の場合は反対側で)。 
 

  Rちゃんはこのやり方で半月ほど5,6回の練習で「チョキ」ができるようになりました! 親指がつられて立ってしまうのを畳んだままにする練習を根気強く続けました。すぐに折れたりするときは「すご~~~~~い」などと声を伸ばして褒め保持の時間を長くしていきます。 
 

 さて、手を添えるプロンプトだけではなかなか上手くいかない場合もあります。そんなときにマママで使っているのが、写真の「ポンポン入れ」です。




まずはプロンプトで指を立てた形を作ってあげ、毛玉をめがけてここも身体プロンプト、、するとポーンと飛んでいく楽しい結果が随伴します!次は一人でやろうとして上手になっていきます。無目的に指を立てるのではないので、集中しやすいようです。指が伸び切らないと飛びません。この軽い手ごたえが好きになるようで、Yくんは他の強化子なしで楽しく取り組んでいました(^^♪ Yくんはこの「ポンポン入れ」を経て、「親指を立てる」ができるようになっています。 

 

材料は、ポンポン100均、透明ケースは無印(分類課題など色々使えます)、あとは発砲スチロールです。

 

指先の模倣は習得に時間がかかることも多いので、焦らずじっくり少しずつ、時にはしばらく寝かせつつ(保留)取り組んでいきます。難関のひとつは「小指を立てる」で、運動発達上も遅く難しいので後回しにしている子も多いです。 
 

 こだわり過ぎずに他の課題を進めながら、たまに再開して様子を見つつ、できそうなときにまたチャレンジしてみましょう!(^^)/