福岡は梅雨に入ったようですが、降ったり晴れたり、、夏日もあるようです。

そんな中、マママっ子は元気にマママのお家に通ってきます。

 

さて、今回は良くABAの用語としても目にする分化強化(DRO)のお話です。

 

4歳の女の子、マママに通い始めて1年と半年が過ぎました。初めての来所時は2時間も癇癪と泣きが続いてどうなることやらと思いましたが、徐々に落ち着いて来て今ではほとんどありません。お家でのご両親の対応も上手になって来たからですね。

 

そんな、Tちゃんはスイッチの類が大好き(^^)、マママのキッチンのコンロや空気清浄機をピッピッとやったりします。そこで、「シュート!」の導入です。写真のように、プレイルームの方から見ると右手に空気清浄機が、そして左手にコンロがあります。そのコンロの手前の壁にバスケットのゴールを付けました!下には籠を置きました。


                    
 

そして、ボールプールのボールを手に持たせて、「シュート!」と言ってゴールを指さすと、タッタッタとボールをもってシュートをします!! 周りは一斉に「上手~!!」と褒めて、強化子を与えます。まだお菓子が多いのですが、今はトランポリンも。ここまで、何百回も5mほどの距離を身体プロンプトでゴールまで連れて行って、手からボールを離させるという行動を強化してきました。そして、今はゴールを指し示すだけでシュートができるようになったのです。

 

ですので、空気洗浄機にはもう行きません。時々、シュート後にコンロのSWを回したりはしますけど、、(^^; Tちゃんの右に行ってピッピッピしていたのが、左に行ってシュートという行動に置き換わったのです。やった~!
こういう風に不適切な行動を望ましい行動に変えるときに使う手法を分化強化(DRO)と言い、とても効果のあるABAの手法のひとつですね。

 

プログラムの課題はまだ動作模倣が中心のTちゃん、物の動作やマッチングは上手にできるようになってきました。PECSもそろそろ家へ移行します。今後はさらにできることを増やしてお家や園、そしてマママで楽しい時間が過ごせるようになって欲しいです。