ようやく寒さも緩み、春めいたお天気になってきましたね(^^) 穏やかな気候の後押しも受けて進んでいきたいです。

 さて、マママへ来ている子どもたちの中には、物の扱いが乱暴な子が結構います。本人は「乱暴」とは思ってないわけですが。お家で陶器のお皿を割ってしまった 、、という子もいました。当人はもちろん周りの人にけがをさせてしまう危険もあります。

 そこで取り組むのが、「そっと」の練習です。

 「そ~っと」

 これはマッチングを通して行います。たとえば、最後には陶器製などを使い、重ねるときに「がちゃん!」と音が鳴らないというのを目標にします。

 先ずはプラスチックのお椀で、、、怖いので(^^)。「いっしょにして」とおわんを子どもの前に置き、大人が手を添え、「そっと」と言いながら極端にゆっくりと(ここがポイント)お椀を重ねさせます。大きな音を鳴らさずにできたら、思いっきり褒めて(強化)あげてください。

 少しずつ添える手を引いていき、大人の手伝いがなくてもそっと重ねられるようになったら、陶器やガラスなど「乱暴に扱うと割れてしまう物」に広げます(般化)。課題中は分化強化(DRO)という手法でよりそっと置けたらより大きく強化して差をつけることも行います。

 おもちゃを片付けるときにも、「そっと」と言って箱などに仕舞わせます。こちらも最初は大人が手を添えて手伝ってあげる必要があります。

 マママではこれまで数人にこの課題に取り組んできました。去年の春に卒業したYくんはお家でもガラスのコップを割らずにそっと置けるようになったし、今も通っているCくんはおもちゃを片付けるとき放り込まずに入れられるようになってきました。
 最近だと、Hくんがおわんを上手にそっと重ねられるようになりました。初めは「ガチャーン!!」と大きな音を立てていたけれど、今では「かちゃ」と小さな音が鳴るだけです、、やった~(小さなガッツポーズ)!

 こういうことを教えられるのもABAの長所ですね、食事のような生活場面での困りごとが解決しますので、ご家族も嬉しいですね(*^^)♪