日が短くなり、福岡の方も「冬がやってきたな~」と感じる寒い日が増えてきました。 風邪が流行る季節なので、マママでも空気清浄器などを導入して対策中です(^^)

 

 本日ご紹介するのは、勝つことへのこだわりにどう対応していくかということです。
 

 勝負ごとになると「自分が勝たなければイヤ!」という子どもたちは多いですよね。マママに通っている中にも2人、負けるのが大嫌いな子がいます。 勝つのが好きで負けるのが嫌いなのは自然な気持ちです。しかし、行き過ぎてルール違反をしたり、やっていることを放り出してしまったりすると困ります。 そこで、負けてもかんしゃくを起こさない練習をします。
 

 使うゲームはもちろんその子ができるものにしますが、大人が結果をコントロールできるものを選びます。すごろくや旗とり(ビーチフラッグ)などがおすすめです。いかさま師ばりにサイコロで大きい目をだしたり、、、(^^)
 

 やり方は、まずは数回子どもを勝たせ(ABAで「確立操作」といいます)、次に、時々大人が勝ちます。Yくんは切り替えも苦手でかんしゃくが強いおこさんです。以前より切り替えも上手になったので、かんしゃくを起こしたら無視(無言、無表情)で落ち着くまでじっと待ってみることにしました。おさまったら、もう一度ゲームをするか別の課題にうつります。その程度をみながら勝ち負けの割合を調整していくことにしました。
 

 もちろん、負けてもかんしゃくを起こさなかったときは思いっきり褒めてあげてください(*^_^*) 我慢できたときには「えらいなー、がまんできたね。」と言って、ご褒美をあげる(強化)のもいいと思います。 こうやって、負けること、負けても我慢することに少しずつ慣れさせていきます。初めの頃は子どもが勝つ方を多くしますが、やがて半々くらいの勝率にしていきます。

 

 Yくんは勝たないと気がすまないようで、ルール違反をしようとしたり、負けると「もうしない!」と拗ねたり、蹴ったり投げたりと物にあたったりしていました。そこでこの課題に取り組み始め、すごろくや旗とり、ボーリング、なかあてどっちボールなどいろんな遊びをセラピストとやってきました。 最初は負けるとすぐにかんしゃくを起こしていましたが、2か月ほど経った今では負けてもぐっと堪えてもう一勝負できることが増えました。すごい、Yくん!(*^^)v


 また、お家で負けることに耐えられずにすごろくができなくなったSくんも同じように課題に取り組み、つい先日は負けたときに独り言で気を紛らわし、怒ることなく遊びに戻ることができました~、、やったね!(^^♪
 

 2人とも、負けたときのかんしゃくが完全になくなったわけではありませんが、少しずつ我慢できるようになってきています。根気強く取り組むことが大切ですね。

 

 遊びや、やがて学校の授業などで勝ち負けのある物事に取り組む機会は多いです。そのときにルールを守り、負けても放り出さずにやるというのは、人間関係や学習の上でも大切なことです。
 

 まずは大人を相手に、そしていずれはお友達とも楽しく勝負できるよう、がんばっていきましょう!