歴史に刻まれた、世界の悪女たち【5】エリザベート・バートリー  斎藤緋七    | HOPEオフィス堺のブログ

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600人の少女を殺害した血の伯爵夫人 エリザベート・バートリー

 

  いつもありがとうございます。中途半端な歴女の斎藤緋七です。今回は「吸血鬼のモデルになった」と言われている「血の伯爵夫人・エリザベート・バートリー」を紹介していきます。何卒、最後までお付き合い下さい。

 今回の主役、エリザベート・バートリーは、トランシルヴァニア公国の名家のお姫さまでしたが、この一族は悪魔崇拝者や色情狂など遺伝的疾患が目立つ悪しき一族でもありました。これらは、血統を守るための親族間の結婚を長年繰り返していたことが主な原因と言われています。意外にも、エリザベートと夫との仲は良好でした。夫と死別し、チェイナ城を所有することになると、エリザベートは己の欲望を爆発させます。

 

 

 実は夫の存命中から血を見て興奮する癖がありました。このサディスティックな一面は夫の死後、増長する一方となって行きま

す。何故かエリザベートには血を浴びたり返り血を拭うと肌が金色に輝いて見えたようです。彼女は「女性の血を浴びると肌が美しくなる」と信じていました。この行為は次第に激しく、過激になっていきます。

 ターゲットにしていた農民の娘では物足りなくなり、貴族の姫に手を出すようになったことから、事件が発覚します。エリザベートは身分が大変高かった為か、死刑にはならずに、寿命が尽きるまで幽閉生活を送ることになりました。

 約600人の少女がエリザベートの「美」の犠牲になったと言われています。エリザベート・バートリー自分自信の「美」にしか興味が持てなかった悲しい女性ですが、最期は鏡一つない独房で死亡しました。女性の「美」に対する執念は恐ろしいですね。

 エリザベートと彼女の「美」を保つ為だけに殺されてしまった、約600人の農家の娘や貴族の娘の罪のない少女たち、どちらも哀しいと思います。

 

 

 

 

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