第2回玉木春「おもしろきこともなき世をおもしろく」障害に向き合わせてくれた、高杉晋作(前編) | HOPEオフィス堺のブログ

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第2回 玉木春の「おもしろき こともなき世を おもしろく」
-障害に向き合わせてくれた、高杉晋作への感謝を忘れない為に(前編)-

 


 

   

 

 読者の皆さん、玉木春です。

 

   

   前回の、  

   

 第1回  -ごあいさつと作者についての自己紹介-

 

   

   をお読みいただいた際に、ご紹介をしましたとおり、

   

   今回はこのタイトルを付けた理由を書きたいと思っています。

 

    しかし、その前に皆さんにお断りをしなくてはなりません。

    このタイトルを付けた理由をしっかりお伝えしたいと思い、執筆したところ

    長文になってしまったので、前編と後編に分けました。

 

    それでも、前編も後編も少々長くなるとは思いますが、

   どうぞ皆さん、お付き合いくだされば有り難いです。

 

 

 

◇ 今回が初めて、と読んでくださった方にも出来るだけ、
     私の文章スキルの許す限り、

  分かりやすくブログ記事を書いてみたいと思いますので、

    ご興味があればどうぞ前回の記事もあわせて読んでみてくださいね。

 

 

 

◇ はじめに、タイトルのキッカケとなった、

 

     ある大事な経緯を私はお話ししたいと思います。

 

     私にとって、2017年は人生の中で一番深刻な年でした。

     様々な精神的障害が合併していて、心身ともに疲弊をしていました。


     今を振り返れば、あの頃の私は

     いつもこんな事を考えていた様に記憶しています。

 

 

 

◇ - 僕は、なんて出来損ないなんだろう、
 

     今の自分が生きているのか死んでいるのだろうか、

     それすら、もう分からない。
 

     これで生きていたとしても、

  今のままでは僕は近く死を選ぶのだろうな。
     いや、むしろ死んだ方がずっと良い。
      

     生きているこの苦しみから、開放されるなら
     それが、一番の解決策になるに違いない。

 

     だけど一つだけ、どうしても気になる事がある。
         

     もし、万が一、万が一にも、

     輪廻転生というものが本当ならば、
         

     たとえ死を選んだとしても、

  何らかの生き物として、

     また生まれ変わってしまうではないだろうか。

 

     そして生まれ変わっても、またその生涯が辛いものなら、
     輪廻転生の束縛がある限り、

     再び苦しみは永遠に続くのではないだろうか。

   

  本当にそうならば、
  

  今を幸せに生きられない自分が

    安易に死を選ぶような事をしてしまえば、

  どうして幸せなものとして生まれ変われる保障があるだろう?
     

  たとい幸せなものとして生まれ変わったとしても、

  苦しい生き方しか知らないものが

  どうしてその幸せを 享受(きょうじゅ) できようか。

 

    苦しみさえも、死さえも恐ろしく、、

    それゆえに人生を生きられないような、私に於いて。

 

    結局の所、逃れる為に死を選べば、

    永遠にくるしみの連鎖を断ち切る事はできないだろう。

 

         

     ・・・そして、なにもできない私が、

        いま唯一として出来る事といえば
     

        こうしてベッドで布団に包まれて、

              

          自身の吐き出す(かす)かな呼吸(こきゅう)に、耳を傾けながら、

 

               

          心の奥底では

          

       ()(うら)み、

    そして(ねた)(にく)しみを、

    ただただ、(うめ)きつづけて時間を(つぶ)しては、

 

         その憎悪(ぞうお)を肥大させていくのみだ。

 

         

         ああ、人生は本当につまらない -

 

 

 

◇ と、今思い返しても悪夢の一年でした。。。

 

     あの時の私の精神は良くなる兆候が全く無く、
     日に日に心が重くなり、

     ただ只管(ひたすら)に床に()せっていた時期でした。

 

     考える物事が(すべ)て闇に吸い込まれていき、

     絶望とはああいう物なのだろうな、

     と振り返れば、しみじみと思います。

 

 

 

◇ 絶望的精神を体感していた当時の私には、
 

    どんな前向きな言葉も、

 

    大好きだった)うつく)しい音楽の数々、

 

    そして今までどんなものより楽しいと

    一生懸命に練習に明け暮れていた、あの楽器の音でさえも、

 

    当時の私の心にまで届くことなどはなく、

    ただ(むな)しく、

    

    まるで感動が...

    

    右から流れ、左へと通り抜けては

 

    消えてゆくようでした。

 

 

    魂が死にかけていたのです。

 

 

 

◇ しかし、そんな(くら)い日々を送っていた私にとって、
    ある、いつもよりも調子が良くなった時がありました。

 

    その日は身も心も少し軽く、

   

    - 今ならこの暗闇から逃れるキッカケが見つかるかもしれない -

 

    という気持ちが現れて、それと同時に

    ある以前から気になっていた疑問を調べたのでした。

 

 

    ”  一体、昔の人には、このような精神の苦しみが無かったのだろうか
    

        あれば、それとどうやって向き合っていたのだろうか?  ”

 

 

 

◇ その事がどうしても気になったので、

    私はズルズルと、ベッドの上を(うごめ)くように()い出でて、

    

    何日も放置され、

    友達からのLINE通知やメールが何通も溜まっているスマートフォンを、

    机の上から何とか手元に引きずり寄せて、

    重たい指で、一生懸命、検索をかけました。

 

    そんなとき
    ある一つの句が目にとまったのでした。
 

    それが、この

 

     ”   おもしろき   こともなき世を   おもしろく   ”

 

    だったのです。

 

 

 

◇ このように()み上げられた一句は、

 

    まるで晴天(せいてん)霹靂(へきれき)のように、
    真っ暗だった私の心の中に

    一縷(いちる)の光が射し込んできて
    なんとも、希望に(あふ)れる心地さえ感じ、

    それまで暗かった思考を払拭(ふっしょく)させる程

    衝撃的なものだったのです。

 

 

 

◇ この句の意味を、当時の私は

    深く理解をする事ができませんでしたが、

 

    あの時の私にとって、

    この歌はきっと、私に次のように語りかけてくれた気がしたのです。

 

       

   ”  どうも、君は面白くない人生を送っているようだね。

          しかし、 - 面白くない世の中 -  だと、

          君はその様に、考え至ったのならば、

          いっその事、自分の力を発揮して、

          面白くない世の中というものを - 面白く - したら良いんじゃないかい?

          死ぬのはそれから考えれば良いんだよ

 

     俺はいつだってそうしてきたさ ”

 

 

 

◇ この句を詠むたびに、いつしか私は、

  

    精神疾患や発達障害に対して、前向きに向き合おうと

  考える時の道標(みちしるべ)となっていったのです。

 

 

 

◇ しかし、後でこの歌が作者の亡くなる直前に詠まれたものだと知りました。

 

    時代を(さかのぼ)る事、152年前の5月17日、

    肺結核にて逝去、享年29歳。

    その作者こそ、高杉晋作でした。

 

 

 

    私は彼の存在を知っていくうち、より自分の障害と言う境遇(きょうぐう)

    重ね併せながら、様々な自分の生き方を考えていくようになっていきました。

 

 

            

     後編へつづきます。

 

                                                      玉木 春

 

  

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