鬼太郎に退治してもらいたい!?
ある飲み会の終了時のこと。
目の前にいた男性が、ハンガーに掛けてあった自分の上着を手に取った。
その後に、まくり上げたシャツのカフスボタンを留めたかったようで、邪魔になった上着を彼の目の前にいた女性に持たせた。
何も言わずにものすごく自然に。(ちなみに彼らは知り合い同士)
女性もスッと自然に受け取った。
・・・ん??
いや、まぁいい、ここまでは。
ボタンを留め終わるまで見届けた彼女は、上着の裏側を広げて「どうぞ」というそぶりをした。
彼も何食わぬ顔でクルリと後ろを向き袖を通した。
彼女は上着を持ち上げて着せてあげ、ポンポンと肩を叩いた。
まぢかよ。
あまりの自然な流れに、目の前にいた私はあっけにとられて口が開きそうになった。
これが60代のおじさんなら特に驚かない。
けど、彼は30~40代の若い経営者で、彼女はもっと若い。
そして彼らにとっては何の疑問もなく、悪意もないってところが根深いんだな。
見ていてむっちゃ気持ち悪かった。
彼の会社はバリバリの男社会だし、今回の集まりもそんな経営者たちが多い。
そんな人ばかりで集っているから、世の中の動きに疎いんだろうな。
これだけジェンダーか叫ばれている世の中だというのに。
その昔、若い政治家二世や秘書たちとの集まりに呼ばれたときに感じた嫌悪感と同じ感覚を久しぶりに味わった。
言動の端々に滲み出る、女性は癒しの対象であり対等な話し相手ではないという態度。
あれから数十年経つのに変わってない。
今回との共通点は、権力がある(と思っている)人たちの集まりということ。
こんなに世の中変わろうとしているのに、未だにオールドボーイズ感覚が継承されているってことに驚いた。
そして、目の前の私がビックリしているってことに、全く気付いてないんだろうな。
個人の中にしみついたジェンダーはこういう何気ない日常の中で培われてるんだよな。
表向きは「女性活躍」とか言ってるけど、心の底から応援してはないんだろうな。
安倍政権も同じか?(飛躍し過ぎ?)
政治や福岡経済の上層部に限りなく近い人たちを見ながら、世の中を変えたい私たちの活動の先行きがちょっと暗く見えた夜でした・・・(おおげさ?)
ところで大勢の中、ふと周囲を見渡してみてガクゼンとした。
あれっ?
経営者の集まりとは「男性経営者」の集まりだったのか。
来ていた女性たちは経営者ではない人が多い。
そう、いわゆるキレイどころ。
なにー、経営者仲間のつもりでやってきた私が場違いだったのか。。。
そしてキレイどころ範疇からも外れていて居心地が悪い。。。