blogを書けと言われたので「フィンガーボードにオイルを?」の話。

 

 はい。

 えーっと、タイトルでほぼ言いたいことは書いちゃいましたが。

 ともかく、梅雨~夏時期の楽器の話他です。

 うむ。blogを書けばスタッフに怒られないから。

 

 

 

 

 高温多湿と楽器。

 

 

 高温多湿な日本。

 楽器にはあまりよくない環境なのです。だからプロは楽器保管庫を用意して、温度と湿度をコントロールしています。いやー、流石という保管方法ですよね。

 

 で、楽器って温度と湿度が高すぎても低すぎてもよくない訳ですよ。

 極端な環境下だと、楽器そのものがダメージを負います。木部なんで膨れるか萎むかして、ヒビや割れを焼死させますからね。楽器にとって、高温多湿の環境下はダメーじ!(だじゃれ)。

 対策はエアコン+乾燥しすぎない加湿でございます。

 

「でも、常にエアコンを付けた部屋に楽器が置けないンすけど」ってわたくしは声を大にして言いたい。取材に飛び回っている訳ですし、その間エアコン付けっぱとかなんという贅沢ッ! 実に勿体ないッ! 吝嗇家だからね。そう思うんですよ。

 しかし、温度はアレとしても、湿度くらいはどうにかしたい。でも、温度/湿度コントロールされた保管庫がない。そんな人たちのために、ケース内にぶっこむ湿度調整剤というものが用意されているのです。この湿度調整剤は、ハードケース内の湿度を適切に保ってくれます(木管楽器だと40~60パーセント。アコースティックギターだと40~50パーセント。これは木材の厚みや構造の違いがあるからでしょう。エレクトリックギターは50パーセント。温度は25度らしいです。とはいえ厳密には幅があります。調べて見てね)。

 なので、エアコン付けないぞ! 派は〈ハードケースに楽器を正しく入れ、湿度調整剤をインしておく〉のがベターです。……わたくしはすでに諦めて、スタンドにそっとギターを置いていますけれども。どうせ安ギターだ。そんで、出来るだけ弾き倒せば、なあにメンテにもなる。

 

 

 ここで思い出す。

 

 

 湿度と温度。うっ。思い出した。

 

 冷えっ冷えの部屋から暖房の効いた部屋へ楽器を持ってくると結露する。

 

 はい。あるある(?)ですよね。

 冷えたものを暖かい部屋へ入れると、表面に水滴が付く=結露します。いやー、これ、以外と楽器にダメージを与える気がするんですよ。何故なら金属パーツどころか塗膜表面、電装系にも水分がくっつくわけですもの。トラブルの原因になるような気がします。表面の水分は拭いたとしても、入り組んだ構造の奥はそのまま放置になりますので、知らないうちにサビや劣化のトリガーになりかねません。そしてこれは冷えた部屋→暖かい部屋だけではなく、冷えた屋外から屋内への移動でも起こり得ます。

 対策はないっちゃー、ないです。やれることは「冷えた部屋から暖かい部屋へ持ち込む場合、楽器をバスタオルなどで全面くるんでおいて、暖まるまで放置しておく」くらいでしょうか。気温差がなくなるまで、結露しないようにする他ないのでねぇ。もちろん塗面や金属パーツ、ネックなどにダメージがいかないよう、放置の際を置き方に気をつけて下さい。……ん? この方法をとる場合、ラッカー塗装のヤツとかデリケートなのはどうなるんだろう。知らないぞ。なので、各種対策に関しては詳しい人に訊いてみてからがベター。わたくしのいうことはアテにしないで頂きたいッ!

 

 

 

 

 乾燥時期。

 

 今は多湿な時期ですが、そのうち乾燥する季節がやって来ます。

 そんなとき、木部が無塗装で剥き出しなフィンガーボードに影響が出るとかなんとか。確かに真冬だとフィンガーボード上の導管がやや目立つような気がしないでもない。特にローズウッドのフィンガーボードで顕著です。

 

 ある程度の保湿は必要で、フィンガーボードオイルを塗るみたいなんですが……。

 下記リンク・ギター工房「トーンガレージ」様を参照下さい。

 でも塗りすぎてもダメとか、塗り方でダメとかいろいろあるっぽいんすよね。うーん。このオイル塗布をやるもやらないも、あなた次第。そう。自己責任でお願い致します。

 

 

 

 で。

 木部剥き出しフィンガーボードは、ローズウッドとエボニーが主な種類になります。

 ローズウッドで少し艶があるようなパターンは導管が目立たないものもありますね。エボニーは目が詰まっているものが多数なので「導管?」って感じですが。

 

 

 ※ベースのローズウッド・フィンガーボード。

 

 ※ギター、エボニー・フィンガーボード。汚れがッ。

 

 

 ※こちらもエボニー。……目測誤って、弦巻きすぎ。そして画質違いすぎ。

 

 ローズウッドもエボニーも、オイルがすーっと染み込む=かなり乾燥しているとか。

 そんなに!?

 

 

 

 夏を迎えるこの時期。

 

 

 梅雨が明けたら次は夏。

 高温多湿にブーストが掛かりますので、こまめに楽器メンテしましょう。

 わたくしは弦交換するときにやります。……弦交換の頻度が少ないからほぼやらないという宣言じゃねぇですかね? これ。うーん。弦が切れてもペグから伸ばして使うなぁ。流石にそれも無理、となったら弦交換しますが、DRStringsは弦切れがあまり起こらないんですよね。あ。あとギターによっては特定の弦が切れることもありますが、それはそれ。DRのオマケ弦を1本だけ差し替えとかしてますし。だってさ! 6本とか8本とか弦交換するの、面倒じゃん! そんな、ものぐさ発言。

 それでも弦交換とメンテはキチンとやんないとなぁ。と思ったところで締め。